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パソコン通信の終焉

アーカイブ:日記  日時: 2006年03月31日 22:29

ニフティ、
19年間のパソコン通信サービスに幕

19年かぁ。もうそんなになるんだ。
感慨深いものがあります。最近はめっきり「パソコン通信」へのアクセスはなくなりましたが、私もどちらかというと筋金入りのパソコン通信ユーザーだった為に、今回は寂しさを感ぜずにはいられませんでした。

今思い起こすと、Windowsなんて影も形も無かった時代、電話回線でやっとのことで文字情報をやりとりしていたものです。
上の画像は、本日記念にとニフティーに接続したときの様子です。
ご覧のように、メニューに番号で返答したり、直接コマンドを入力して情報にアクセスする方法が主流で、インターネットに慣れ親しんだ世代の方には隔世の感があることでしょう。

私がニフティーに加入した頃は、草の根ネットと言って、個人あるいは自治体団体等が非営利で運営するものが殆どで、商用ネットとしてニフティー(富士通と日商岩井の合弁事業=日富=ニフ)やNECの運営するPC-VANが個人が安価で加入出来るネットワークの代名詞でした。

当時から掲示板(ニフティーではフォーラムと呼んだ)は賑わっていましたが、インターネットの掲示板が匿名性が高いのに対し、パソコン通信は管理サーバーに直接接続することから発信者の特定が容易であるために、いわゆる荒らしのようなものの発生頻度が非常に低かったことは特徴的でした。

もっとも不特定多数の人間が集まれば、どこの社会でも同じで、ソリの合わない者同士は顔が見えない故に些細な事から口論になりがちです。
ついつい議論が白熱して気が付いて見れば過激な言葉の応酬があったりしますが、電話料金と分単位の課金がなるべく無駄な事は避けようという気持ちにさせ、自浄作用になっていたような気もします。

掲示板での情報交換もさることながら、プログラムのダウンロードは非常に大きな楽しみでした。また、私も自らつたないプログラムを作り、アップロードしたりもしましたが、そんなプログラムに評価がつくと些細なものでも嬉しいものでした。

そんなゆったりのんびりしていた、パソコン黎明期の象徴とも言えるニフティーパソコン通信サービスの終了。パソコン文化の世代交代を感じる節目の出来事でした。

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