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記念すべき第一歩「鞍掛山」

アーカイブ:宇都宮近郊の山達  日時: 2007年01月08日 20:19

 鞍掛山(標高492m)といえば、我が家で墓参りに行く時にいつも通る道、新里街道が大沢方面へ抜ける途中にあるトンネルの真上に鎮座する山です。遠くからの山容は、さも馬具の鞍がかかったような感じでうまいネーミングと唸らされます。

 さて、山歩きを伝授された親父を偲んでというのは偶然の一致としても、リターンハイカー初回山行はこの鞍掛山と相成りました。

 山頂でコンビニご飯を食べようという予定でちょっと早めに自宅を出発。目的の登山口までは事前に道も調べていたので30分位で難なく到着です。

  

登山口の少し手前の林道入り口ので撮影。
(写真右)うーーん。もう行き先表示板がこんなになっている。この先ちょっと不安ですね。


  

 登山口近辺には数台の車が止まっており、先客の居ることを確認してまずはほっと一息。
(写真左)何故かほおっかむりした猿の置物があります。遠目に何かいるんじゃと一瞬ビビリました。
小さな鳥居をくぐってさぁ登山開始です。

 適度に枯葉が積もった木立の中を気持ちよく歩きます。ちょっと息が乱れてきたけど谷筋のせせらぎも心地よくまずは快適な登り出しでした。

ところがななーーんと。
道が途切れてる(^^;


  

正確に言うと、沢がルートになっている。(写真左)

 沢登りですかぁ?ビギナーだからちょっとまずいんじゃないの?とガイドブックを開いてもどうやら方向的には間違いなさそう。慎重に少し進むと奥の方に標識がありました。

 この僅かな沢登りの区間を通り過ぎるとまた登山道が現れてきてどんどん勾配がきつくなってくる。水平距離にして僅か1Km程度、高度差300mを一気に稼ぐ登りです。
 喘ぎながら登り、休みの繰り返し。そのうち上の方が開けてきたかなと思ったらガイドブック通りに手すりに鎖の急坂出現。(写真右)

もうこの時点で思いっきりグロッキーです。
ちょびっと登っては立ち止まってハーハーゼーゼー。写真で見るよりはかなりの急坂です。
パーティで登ったら絶対足引っ張るよなぁこの体力って 思いながら。

 露出した岩と上の方に尾根筋らしき感じが見えて来たのでそろそろ登りの終盤と思いつつ、あと一歩がどうしても踏み出せずに思わず大休止。


    

(写真左)
座っている自分の足元を撮影。この斜度です。スキー場なら横倉の壁ってとこでしょうかねぇ。
ペットボトルのお茶で喉を潤し息も整ってきたのでエイヤと最後の僅かな登りです。

やったーー。やっと尾根に出たぞ!
左手にある奥の院(写真中)で更にもう一休みしちゃいます。
ここまでくると木立の間から眺望が開けて精神的にも随分楽になってきました。
鼻歌交じりで尾根をつたい程なく山頂へ到着(写真右)

 山頂もこれまた木立の間からのみの景色ですが、ガイドブックで織り込み済み。更に東へ少し進むと若干尾根を降りたあたりに大岩が出現しました。2m程の岩壁をよじ登ると、ぱっと南側の展望が開けます。
{パノラマのつもりで撮ったのですが、ずれてますね}


 既に先客がおり昼食中。若干吹く風が強く冷たいけれど、ここでお目当てのお弁当タイムです。
車やバイクで峠から見る景色もそれなりに素晴らしいですが、やはり自分の足で稼いだ景色は最高ですね!

 下りは大岩から少しだけ東に廻り、先ほどの登りコースよりやや緩やかな道を下ります。
 落ち葉が敷き詰められてはいるものの、たまに露出している土がよく滑ること。
 転ばないようにと踏ん張るも、不摂生ですっかりなまった足腰が既に登りでダメージを受けており本来のクッションの機能がなかなか言うことをきいてくれない。まぁゆっくり行こう。転ばないように。


  

 程なく、行きの急登箇所への分岐(写真左)である地点へ到着。
 右へ僅かに寄り道すると、突き当たりの滝の脇に小さな祠あり。鞍掛神社(写真右)です。
 ご神体の写真も撮ろうかと思ったのですが、本当に小さな小さなご神体が祀られているほの暗い祠の中は何か厳粛なものを感じてカメラを構えることは出来ませんでした。

 やれやれ、無事車まで戻ったのが登頂開始から約1時間半後。記念すべき第一歩はなんとか無事に終了しました。
 体力は激減しているので無理は禁物。でもやはり山歩きは楽しいという事を久々にかみしめることが出来ました。

さぁ、次はどこの山だ?



帰りの道路でふと振り返った鞍掛山全景

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コメント (6)

あるふぁ:

あけまして おめでとうございます。
昨年中は大変お世話になりましたm(_ _)m
2007年もよろしくお願いいたします♪

鞍掛山に登られたんですね~
鞍掛山は、大岩からの眺めは最高ですし、プチ沢登りも楽しめるので、私もお気に入りです。
尾根に出るまでの急登(クサリ場)がツライ分、頂上に立ったときに達成感は何ともいえませんねっ

また、レポート楽しみにしています♪

まっちゃん:

あるふぁさん。いらっしゃいませ。

今年もよろしくお願いします。

鞍掛山、行ってきました。
今日はいくらか太もも痛がひいてきましたが、昨日は階段の上り下りが悲惨でした。

慣れてきたら新緑の頃にもう一度挑戦しようと思います。
あと、晩秋~初冬の紅葉の時期も良いかもね。
なんといっても近いので気軽に行けます。

そういえばあるふぁさんも確かハイカーでしたよね。
いろいろと教えて下さい。

プー吉:

こんばんは!
大谷付近に登山できる山が有ったんですね!新里街道は旧道の頃からよく使っています(^_^)
今は本当に綺麗な道になりましたよね!
昔は怖い峠道だったんですがね~(;^_^A

今度鞍掛山登ってみます(^_-)
眺めも良いですし、お昼をそこで食べると最高でしょう(^_-)ネッ

まっちゃん:

プー吉さん。どうもです。

鞍掛トンネル出来る前は、私もたまにあの細い峠を通りましたが、雪が降った後の凍結状態で対向車すれ違いなんかが大変でしたね。

実は一昨年1度だけバイクで旧峠を走りましたが、思った程荒れてませんでした。
例の道祖神もしっかりありました。

近隣の山については、私も最近「栃木県の山(山と渓谷社ISBN4-635-02308-7)」というのを入手して、近くにいろいろと手軽な低山があることを知りました。

また、栃木県内の山を隅々まで登っている方のサイト、

中高年の山登りと温泉  栃木の山紀行

も見ていて興味深いです。
どちらのサイトも結構マニアックですが、中には初心者でもとりつきやすそうなところもあります。

何はともあれ、バイク同様安全に注意して楽しくやっていこうと思ってます。

PS.プー吉さんのブログ毎日楽しみに見てますよ。

プー吉:

まっちゃんさん こんばんは!
宇都宮近辺には、登山が出来る山が結構有るんですネ!
ビックリです(^_-)

私は昔、会社の山岳部に入っていたのですが、余りにも辛かったので退部しました(;^_^A
余りにも本格的だったので、危険がいっぱいですし、何より距離が半端じゃくて・・・。
先輩に勧められて入ったのですが、
素人の私には(>_

いつも私のブログをご覧下さいまして有り難う御座いますm(__)m
これからも宜しくお願いしますm(__)m

まっちゃん:

バイクもそうですが、山歩きも個人差結構ありますよね。
グループで行くとなるとやはり有る程度の体力無いと辛いかもしれませんね。
それに「山岳部」だと楽しくハイキングというより辛いスポーツになっちゃいますね。

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    栃木の山とその周辺の低山を巡る日々「里山逍遥」。もぉ、このタイトル見ただけで直ぐに相互リンクを申し込んでしまいました。新田次郎さんと飲んだことがあるという凄い方です。登山に対するフランクな考え方も共鳴できます。
  • リンゴの叫び!
    季節の移ろいと自然の姿に心惹かれるブログ主さんの記事は、山好きな人ならきっと共感することと思います。自分も長い間隠れファンでしたが、この度相互リンクさせていただきました。
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