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男抱山北側稜線探索

アーカイブ:宇都宮近郊の山達  日時: 2007年04月21日 22:26



-- 『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

(クリッックすると地図は大きくなります)

前回の男抱山(ブログ記録無し)の下山で気になっていた北側尾根筋の探索に行ってきました。
今回取り付きは前回の下山口、すなわち下田中の墓地前からとなります。

今日は午前中に行動終了予定なので、いつもより早めの朝8時に自宅を出発。
通常登山口に車を止めて、身支度を調え出発。約600m程R293を北上します。
そういえば、帽子を忘れてきちゃったな。最近何かしら忘れ物をするんで困ったものです。

テクテク暢気に歩いて、イタ飯屋さんの看板がある取り付き地へ到着。
山道に入ってすぐ右上墓地裏ヘ上がる踏み跡を追うとすぐに尾根筋に辿りつきます。
とにかくピンクテープが一杯あるので、これを追っていけばまず道を外すことも無いでしょう。
それから山の大きさ自体が小さい事。下を通る高速などの景色などから、自分の位置を把握しやすく、迷うということはほぼ皆無ともいえましょう。

    

(写真左)通常登山口前の墓地 すっかり木が伐採されて墓地が丸見えでした
(写真中)取り付き地 国道の標識のところを入っていきます
(写真右)取り付き直後、ここを左に行くと男抱北下山ルートに行ってしまうのでここは右上へ


眺望は殆どありませんが、なかなか冒険気分に浸れて楽しいルートです。
それにしても周りを見ると植林地では無い自然林なのに、何故か尾根筋だけ綺麗に伐採されて踏み跡もしっかりしているのは何故だろうと気になります。もっともかなり多数の境界杭が打たれているので頻繁に人が入っているようです。

292Pから一旦降りた鞍部あたりから左手斜面が植林地になります。
ここでちょっとピンクテープが薄くなり、左下の踏み跡に引き込まれそうになりますが、高みを辿って尾根を外さないようにします。

291Pとの中間地点に前回発見した神社跡?(と勘違いしていた)に到達しました。
よくよく見てみると何と大谷石の採掘跡のようです。

    

(写真左)ほぼこんな感じでピンクテープがコース誘導してくれます
(写真中)292Pあたりから北側樹間に半蔵山が見え隠れします
(写真右)謎の神社跡は大谷石採掘跡


前回はこの苔むしたごろごろの大谷石の西側を登ってきたことが今回解りました。
また、更にこの先にも採掘跡や設備跡があり、鉄条網で周りを囲われていますが、かなり大規模に採掘していたようで、現在どういう状態になっているか解らない為、このエリアに行かれる方は大変危険ですので絶対に近づかない方が良いです。

291P直前で男抱-富士山鞍部へ続くと思われるピンクテープに一旦別れ告げ、291Pを目指します。
地図を見るとすぐ脇を直登すれば良いのですが、斜度と藪の深さから危険と判断しました。暫し周りを見渡すと右下に林道を発見。しかし降りて行っても登り返す様子が無いので、再度良く観察してみると、薄い踏み跡の先に儚げにピンクテープがヒラヒラしています。

なんとかエイヤと登り無事291P到着。

    

(写真左)苔むす、うち捨てられた大谷石の破片
(写真中)こちらは更に大きな採掘跡
(写真右)林道発見



291Pで荷を下ろし、休憩。
ここからも男抱山方面へ続くであろうピンクテープが続いている様子ですが、この先西側は、広く木が切られており頼みのピンクテープもここまでのようです。
また、当初考えていた真西へ向かうコースも、その先の藪が深く断念せざるを得ません。
さあどうしたものかと少し進むと作業林道に出くわしました。

    

(写真左)こんな山中にこんな設備が かつてロープか何かを引っ張っていたのかも
(写真中)291P(だと思う)
(写真右)作業林道に出くわす


この作業林道を行くと、やがて鉄塔への標識が。
鉄塔巡視路だったんですね。ちょっと寄り道です。

巡視路はから下方に砂防ダムが見えてきました・・・
が、どうにも下へ降りる道が見つからない。
ままよ。と僅かな区間ですが藪漕ぎで降りちゃいました。

    

(写真左)鉄塔への標識
(写真中)鉄塔
(写真右)最後の藪こぎ


砂防ダムへ辿り着き、砂利林道を歩けばすぐに田んぼが広がり菜の花が目に飛び込んで来ました。
鬱蒼とした尾根筋の緊張感から解放されて清々しい風景です。

    

(写真左)砂防ダム 左手上が最後の藪漕ぎ地点
(写真中)廃道にガードレール?
(写真右)里へ降り立ち半蔵山を望む


ここからは舗装路歩きですが、丁度田んぼに水を張りだしたところで、用水のせせらぎの音が心地よく疲れを癒してくれます。
ふと西側に目をやれば、鞍掛山・雲雀鳥屋・多気山と、春めいた色合いの山肌が行儀良く並んでいてこれまた楽しませてくれます。

途中、林道富士山線というのがありましたが、やはり地元の人にとって富士山は馴染みのある名前なのですね。
R293に近づくに従って、大音量の選挙カー、トラックのエンジン音、里の喧噪が耳につくようになってきます。思わずちょっとショートカットして林の中を抜けたら、どこかのお宅の裏庭の納屋脇に出てしまいました。そのお宅の犬にえらく吠えたてられてR293へOUT。
{裏庭通過で失礼いたしました>お家の方 騒がせてゴメン>犬殿}

あとはぽっくりぽっくりとR293を歩き無事駐車地へ到着。
朝は自分の車だけでしたが、他に2台の客人あり。
今頃男抱山頂の岩に腰掛けて昼飯でも食べてるかな?

    

(写真左)ひっそりと佇む野仏
(写真中)林道富士山線? 富士山という山名を唯一冠した名称
(写真右)最後は民家の脇を失礼しました


概略コースタイム
駐車場8:20-取付地8:34-292P9:07-291P9:57-鉄塔10:08-砂防ダム10:24-田口集落10:30-林道富士山線分岐10:52-R29311:00-駐車場11:13
(地図を見たり周りの様子を伺いながら、かなりのスローペースで歩きました)

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コメント (2)

プー吉:

こんばんは!
今回は今までとチョッと違った登山ですね!
恐い感じもしますね・・・。

でも、ろまんちっく辺りは昔 大谷石発掘場が沢山あったんでしょうね!

山から下りて菜の花畑を見たときは、ホットしたでしょう(^^;;

これからも気を付けて登って下さいm(__)m

まっちゃん:

プー吉さん。キャンプツーお疲れ様でした。

今回登った(というより探索)エリアは自宅からも近く、道迷いの可能性は限りなく低いので山行のトレーニングはもってこいです。

地図と実際の地形の対比の認識。
ルートをはずれての歩行トレーニングにもちょうど手軽な感じですので、今後もちょくちょく練習がてら歩いてみようと思ってます。

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