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鞍掛山~古賀志縦走

アーカイブ:宇都宮近郊の山達  日時: 2007年05月05日 22:00

前回、古賀志方面からチャンレンジして途中挫折の鞍掛尾根の縦走に、GW最後の晴天日にチャレンジしてきました。コースミスで480Pが未踏なのはちょっと悔しいですが、来年の3月あたりに再チャレンジの予定です。



-- 『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

(クリッックすると地図は大きくなります)
なお、実線=歩行軌跡ではありません。GPSの測定誤差もありますのであくまで参考としてお考え下さい。


おなじみの森林公園駐車場に車を駐めると、今日も皆さん登山にサイクリングにと既に沢山の車が駐車しています。流石にGWだけあって普段来ないようなお客さん目当ての屋台なども出ていたりで、いつもの休日とはちょっと違った面持ちでした。

身支度をととのえ駐車場を出発。細野ダム方向へと向かい、更に林道を北へ歩くことしばし。林道鞍掛線の入り口に到着です。
林道鞍掛線では、途中山肌で何か藪の中で動く音が聞こえたので一瞬ドキリとしましたが、山菜採りの方でした。

鞍掛山登山口に到着すると、以前あった猿(ゴリラ?)の置物のようなものは撤去されて、代わりに立派な案内看板が設置されています。
新年度で観光予算が付いたのかな?

それにしても、御岳山<->赤岩山間の通行規制案内がこんなところにも張られていますね。
古賀志山の周囲の各登山口や踏み跡程度の「裏登山口」にさえもこの案内が張られているのは見かけていたのですが、どうやら鞍掛山も立派に古賀志山登山口として認知されている模様。
看板にも、・・・・で古賀志山へって書いてありますものね。

    

(写真左)林道鞍掛線
(写真中)鞍掛山登山口に新設された案内板
(写真右)鞍掛山も古賀志山入山口と考えられている模様


ところどころの道標もすっかりリニューアル(古いのも併設)されて、こころもちフレッシュな気分で登っていきます。
今回は東廻りの尾根コースからアプローチですが、やはり終盤は斜度が結構きつくて休み休みの進行。今日は長丁場なのでここで体力を消耗するわけにはいきません。

この時期山ツツジが綺麗ということですが、ツツジの株自体が少ないせいか今一つぱっとしない感じでした。
一汗かいて大岩に到着。これから向かう古賀志山方面を眺めながらしばし休憩です。

    

(写真左)双体神
(写真中)新緑と青空が見事
(写真右)大岩からこれから向かう古賀志山方面を望む


山頂から奥の院方面へと進み、右手へ下る道へ入りいよいよ縦走開始です。
道はしっかりとついており、忠実に進んで行きます。
が、一旦高度が下がったあたり、比較的伐採が広めになされた箇所で道が不明に。
明らかに踏み跡がしっかりついていて、なおかつ赤テープが行く手に続くほうを選択したのが失敗でした。
100m程進んで、更に広い伐採された広場に出ました。GPSは尾根から逸れて衛星が補足できないので、充分警戒しながら地図とコンパスを片手に進んで、この広場で一考。

480P南側に降りてしまったことは地図を見て一目瞭然。
左手の緩い傾斜の植林帯を下れば、すぐそこに林道があり今日は一旦そちらにエスケープか?
しかし、上手に続く植林帯にも上へ上へと続く赤テープあり。
これををもう少し登って見ると480Pとそれから降りてくる尾根筋がはっきりと見え、赤テープの誘導通りに進むと無事尾根筋のしっかりとしたルートに復帰することができました。

まずは一安心で、尾根道の小岩に腰掛け大休止!
480Pを踏まなかったのはちょっと残念ですが、コースアウト後の無駄な登り返しでいささか疲れていたので取りあえず先を急ぐ事にしました。

この時期になると日差しが結構堪えますが、尾根道は樹に覆われていながらも木漏れ日が優しく差し込み快適に進むことが出来ます。

    

(写真左)ヤマツツジ
(写真中)鞍掛山頂も新しい山名板で賑やかでした
(写真右)コース図の写真1


鞍部からグッと登り返した431Pにてバテ気味。時間も丁度良いので昼食休憩を付近の平坦地でとることにします。
7-11で買ってきたおにぎりをほおばるも、何故か米粒がぱさついて喉を通らない。
先ほどからまめに給水していたのですが、どうもお茶は沢山飲むと口の中に違和感が残って食べ物の風味食感までも変えてしまうようです。
次回からこの時期の山行は食事用のお茶と飲み水と分けて持って行くべしと反省しました。

山が花で綺麗に彩られると同時にそこに集まる虫たちも活動が盛んな様子です。
食べている間も、小さな蜂やら虫やらがぶんぶん顔の周りを飛び回っていて、賑やかというか迷惑というか(^^;
おにぎり1個をなんとか流し込み再び行動を開始することにしました。

    

(写真左)コース図の写真2 コース中のデンと鎮座する岩から来し方(480P方面)を振り返る
(写真中)431Pあたりから猪倉方面
(写真右)コース図の写真3 数少ない道標


コース中盤のこのあたりになってくるとやはり疲れがたまってきて、小ピークを越えては降りるの連続にいささか堪えるようになってきました。
まぁ日もまだ充分に高いし、安全の為に休み休みいきましょう。

    

(写真左)↑の数少ない道標東側の三角点。これから更に東側に降りる踏み跡あり 要注意
(写真中)コース図の写真4
(写真右)コース図の写真5 


前回古賀志山側からのアプローチで挫折した境界石地点までようやく到着。
何か一つの心の区切りのように感じホットしました。
この先、尾根筋が真っ直ぐ南に向かい始めると西側眺望が段々と開け始め、疲れた体を元気づけてくれます。

写真7地点の小ピークでは木が全く無く、ほぼ360度の眺望です。
南に559Pとその奥の古賀志山も見えてきて、いよいよゴールが近づいてきたことを知ります。

    

(写真左)境界石
(写真中)コース図の写真6 踏み跡も薄く斜度もあり、どう見ても文挟方面は廃道?
(写真右)コース図の写真7地点から西側眺望

    

(写真左)コース図の写真7地点から北西側眺望
(写真中)           〃    西側眺望
(写真右)           〃    559Pを望む

559Pよりコースを振り返る

この好眺望のピークを後にして、垂直に切り立つ岩場を横に巻ながら559P北側の鎖場を登ると559Pへ到着です。

北側風景を眺めながら、今日の縦走を振り返ることしばし。
いやぁなかなか充実した山行でした。
おっとまだ気を抜いちゃいけない。
下山がこれから。

当初富士見峠から北コースで下山と予定していたのですが、時間が押していたのと家から早く帰ってこいメールが入っていたため、変更で中尾根コースと北コースへエスケープするルートで下山することにしました。

中尾根コースから北コースへの分岐点はあれだけ利用者が多いので是非道標が欲しいところです>宇都宮市さん

北コースの砂利道を歩くころには、朝の行動開始から既に7時間近く歩いているので足にまめが出来る寸前です。砂利道を進む足取りは重かったですが、鞍掛尾根の小ピーク達を振り返ると本当に楽しい一日でした。

帰りに立ち寄った水場。
前回も気になっていたのですが、触れてみれば手の芯まで凍り付きそうな冷たい水です。
汗が乾いて塩だらけになった顔を洗って、意を決して置いてあったコップで一口飲んでみました。

冷たくておいしい一杯の水。
「一杯の水がくれる元気」を、まさに実感した一瞬でした。


概略コースタイム
8:40 森林公園駐車場出発-9:10 林道鞍掛線入口-9:30 鞍掛登山口
9:46 鞍掛神社-9:49 分岐-10:15 大岩-10:26 大岩発-10:33 鞍掛山山頂
11:30 480P尾根下-11:46 480P尾根復帰-12:20 431P-13:23 境界石
14:34 559P 手前鎖場-14:43 559P-14:55 中尾根コース分岐
15:09 中尾根コースより北コース分岐-15:18 北コースと合流(ベンチ設置箇所)
16:00 森林公園駐車場着

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