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ミツモチ山

アーカイブ:塩原の山達  日時: 2007年10月07日 23:09
-- 『e-trex Leggend US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 ここのところずっと雨の週末続きで、晴れても休みとの折り合いが付かずくすぶっていたのだが、ようやく秋の好天行楽シーズン到来。アウトドアな身にも心躍る季節がやってきたようである。

 家内を山に連れ出す企ても今回で4回目を迎えるが、今日のお山はミツモチ山{1248m}
高原山塊の端に鎮座するこの山は、県民の森側からもイージーにアクセス出来るハイキングコースとして子供達の遠足等にも親しまれているという。

 県民の森キャンプ場に車を置き、ガイドブックに従い登山道を少年自然の家方面へと進む。よく整備された気持ちの良いハイキング路だ。さすがに県が力を入れて整備しているだけのことはある。最近自分が登る機会の多い藪山とは天と地の差。まるで都会の中を歩いているような安心さである。駐車場に停まっていた他の車の主達は既に山へ向かってしまっているのだろうか、キノコ取りの2人組男性を追い抜くと静かな山道となる。

 体が温まり少し汗ばんで来る頃に第一展望台に到着。展望台にぽっかりと抜けるとそこにはアスファル道路が見える。ここまでは車が普通に上がってこれるのだが、この先は砂利の林道になり、暫くは山の中を歩くも、後半は林道に付かず離れずの串刺し登山路となっていく。

 家内はいささか拍子抜けした様子で、「ここまで車で来ればよかったのでは」。
帰りにピストンになってつまらないと説明したら納得したようだ。

     
道はしっかり整備されている    第一展望台より    安全安心な登山道

 第一展望台から第二展望台までは気持ちのよい山道を登っていくが、第二展望台からはジグザグに蛇行する砂利の林道を串刺しするように登山道が続いていく。場所によっては砂利道をそのまま歩く区間もあり、いささか飽きる区間だ。

 斜度的にはまったくもって緩慢路。呼吸も乱れる事無くのんびりと歩ける感じだが、水平距離は結構ある。日頃歩き慣れない家内の立ち止まる回数が段々増えてくる。

     
第二展望台    第二展望台より    林道を出たり入ったり

 最後まで林道と付かず離れずの状態でついに山頂直下の林道最高点に到達。山頂まであと70mの道標有り。
笹を分け入り一登りでミツモチ山頂上到着だ。木組みの展望台があるが、唯一の南面の眺望も眼前の木が伸びており今ひとつ。食事は林道の南側にある展望ポイントで取ることにした。

 展望ポイントには「ミツモチ山頂」の標識がある。地図上の山頂は明らかに先ほどの展望台地点なのだが、確かに眺望的にはこちらのほうがふさわしい気もするがこれってアリか?

 何はともあれ昼食休憩だ。天気予報通りに午後から若干雲が出だしてきて眺望は今ひとつだが、それでも気持ちのよい景色に今日も食事がうまい。先ほどまでじんわり汗ばんでいた体にすっかり秋めいた風が冷たい。

     
ミツモチ山頂上    展望ポイント    展望ポイントより矢板方面

 帰りは途中まで往路を下り、キャンプ場方面への別コースを辿った。こちらは林道の絡みもなく純然とした登山道だが、コース初めはよく目を凝らさないとルートの判別がしづらいような笹藪漕ぎ。通る人が少ないのだろうか。

 地形図を見る限り等高線が込んでいたので登りに使うのは家内がきつかろうと考えていたが、地図に示されている通りのジグザグ路故、さほどのきびしさでも無い。あまりにジグザグなので気短な人が笹藪の中に付けたショートカットも頻繁に出現。たまにそちらを利用しながら進んでいく。

 ジグザグの降下区間も終わり、帰りコースの半分も過ぎた頃だろうか、一つ尾根を超えた向こう側あたりから犬の吠え声が聞こえてくる。それも一頭ではなく複数だ。人間が連れていれば良いのだが、もし野犬の群れにでも遭遇したら厄介だなと多少緊張する。吠え声はあまり移動している様子も無く、また我々も彼らに近づいている感じもしないので取りあえずほっとした。

 禁猟期間に面倒を見きれなくなった猟犬を山に捨てていくハンターが居るという話を聞いたことがある。犬は元々単独では生活出来ずに必ず集団を形成する。そんな犬たちが寄り添っても不思議は無いだろう。ただ、文明の中で育った彼らが果たして自然の中で生き延びることが出来るかどうかは少し疑問が残るところだが、野生化とはこういったことかもしれない。

 往復約8Kmの山行も、県民の森の舗装路が見えてきてなんとか終了だ。後半は若干足元がおぼつかなくなってきた家内も、舗装路に出たときは歓喜と安堵の声をあげていた。

     
林道の最高点    紫の花が綺麗    笹深い下山路

概略コースタイム
キャンプ場駐車場発(11:00)-第一展望台(11:31)-第二展望台(11:54)-山頂(13:03)-
眺望ポイント着(13:10)-昼食休憩-眺望ポイント発(13:32)-下山路分岐(13:52)-キャンプ場駐車場着(15:03)

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コメント (2)

せろー:

見送りのあと 奥様サービスご苦労様です。来週の布石?

ミツモチの林道は去年 セローで走りました。頂上には立っていませんが。

今日はこれから 息子の引越し荷物を届けに東京まで 愛車ホンダアクティを
駆ってひとっ走りしてきます。

父というのは たいへんだー。

まっちゃん:

いえいえ、本当のサービスは今日(8日)でしたよ。
詳細は本日の記事「新大久保でチゲを食す」をご覧下さい。

雨の中の引っ越しご苦労さまでした。

ミツモチの林道はオフ車なら丁度良いかもしれないですね。
車だと4駆じゃないとスタックしそうな箇所が随分ありました。

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  • まっちゃん
    ミツモチ山
    いえいえ、本当のサービスは今日(8日)でしたよ。
    10月 8日

  • せろー
    ミツモチ山
    見送りのあと 奥様サービスご苦労様です。来週の布石
    10月 8日

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