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もう一つの羽黒山神社

アーカイブ:宇都宮近郊の山達  日時: 2008年12月21日 16:38
-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 鹿沼街道を西走する時にいつも気になっていたのが、野口雨情旧居がある場所の裏手の山。道路添いから見るとこんもりとした裏山のような風情で、上に向かって真っ直ぐ伸びていく道が見えていた。地形図には山名表示はないものの、ネットマップ(Mapion)で見ると羽黒山神社となっている。

 午前中に少しだけ時間が出来たので懸案のこの場所に行ってみる事にした。散歩の延長だから、普段着にスニーカーだが、デジカメとGPSだけはしっかりと携行する。カ○チ薬局の駐車場の片隅に車を置かせて貰った。一応買い物をと思い、缶コーヒー1本を自販機で買う。

 野口雨情旧居をチラっと見学して、この建物の裏手から北側参拝路前と進む。こんな場所を歩いてくる人間も少ないのだろう。裏手の家に繋がれていた犬が「何何?なんなの」といった感じでびびっている。やおらデジカメを取り出して撮影を始めると「わぉーん(何やってるの怖いよぉ)」わぉーんと鳴きだした。

 いやー、すまんすまんと北側の急登(笑)に取り付くと・・・

 何かすごーーく足が滑る。深い落ち葉の下は固い露岩のよう。水を含んですっかり滑りやすくなっていて思わず転びそうになった。

     
野口雨情旧宅    北側参拝路入口    同左全景

 急登(再び笑)をあっという間にやり過ごすと三角点に到着。神社の裏手だ。上河内にある羽黒山神社にも置いてあるような槍(なんて言うのだろう)のようなものが置いてあるので、やはりこちらは分山なのだろうか。

 社殿の表に出てみると、南から車道が登ってきている。周囲は微妙に枝に邪魔されていて景色はすっきりしないが、木を2~3本切れば東側はお手軽な初日の出スポットになるだろうにと残念である。もっとも聖域なのだから、初日の出を見たいが為に木を切ってくれなどと言ったら氏子から一喝されてしまうだろう。

     
三角点    羽黒山神社    下の住宅地

 神社から南へ進むと、一旦アスファルト路を挟んで公園がある。遊具も設置されているので、近所の子供達にとっては恰好の遊び場だろう。山の東側はどこからでも自由に山頂を目指せる感じなので、基地の設営や戦争ごっこ(我々が子供の頃はこういう地形を利用してよく遊んでいたものだ)に最適だと思うが、今は親も周囲も神経質になっているのでそんな遊びをする子供などいないのだろう。

 この公園から更に南に進むと、石段のある明るい参拝路になる。こちらが通常参拝路のようだ。犬を連れた子供が元気よく石段を駆け上ってきて、すれ違いざまに笑顔で「こんにちは」と挨拶をした。山の中でよく交わされる挨拶とは違った何気ない日常の一コマの中でのこの挨拶。思いがけない清々しい気分になれた散歩であった。

     
公園    南参拝路    同左

概略コースタイム
一応コースタイム
駐車地発(10:09)-三角点(10:17)-公園(10:22)-缶コブレイク-南鳥居(10:32)-駐車地着(10:37)

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コメント (8)

けむ:

まっちゃんはじめまして

ブログの方へのコメントありがとうございます
実はこの羽黒山のコースは私の好きな散歩ルートのひとつで、今日13時ころ行ってきたばかりでした
落ち葉の上の足跡がまっちゃんだったとはちょっと驚きです
ネタかぶりどころか行った日までかぶってるとは・・・

またちょくちょくおじゃまします

トラックバック有り難うございます。(宇都宮発見ブログの管理者です)
私は趣味で宇都宮の散策マップを作っています。「ロマンチック・うつのみや」という文学散歩のマップです。宇都宮のラパーク長崎屋地下1階に餃子の来らっせ前に観光パンフレット置き場があります。そこにマップ置いてます。機会があったら見て行って下さい。
 羽黒山神社の石の階段の下に巨大な石がありそこに野口雨情の詩「んもろこし畑」がきざんであります。機会があったら見て下さい。文学散歩マップに載せました。
kobahioro

まっちゃん:

けむぞうさん。いらっしゃいませ。

羽黒山神社は雰囲気あって良いですね。街中のオアシスのよう。

それにしても僅か3時間差のニアミスとは。
そうです。北面の落ち葉を散らしたのは私。
っていうか、マジで足が滑って焦りました(^^;

自分も、けむぞうさんの記事楽しみにしてます。どうぞよろしくお願いします。

まっちゃん:

kobahioroさん、はじめまして。
挨拶もせずにトラックバックさせていただいた失礼をまずお詫びいたします。

「宇都宮の散策マップ」今度是非拝見させていただきます。
私は、産まれも育ちも県外ですが、人生の殆どの期間をここ宇都宮で過ごしております。
何気ない日常の中に埋没してしまう街の風景が、ある時ふっと新鮮に見える、そんな瞬間を味わう為にはやはり足で歩かなきゃという事が最近やっと判るようになりました。

経済発展的な地域興しというのも重要ですが、住んでいる自分達目線で宇都宮を好きになれるような情報発信をされているkobahioroさんのブログ。これからも様々な話題提供をお願いします。


せろー:

こんばんわ まっちゃん。


今日 午後2時くらいになって 時間が取れたので かまど倉へ行ってきました。

夕暮れが早い時期なので スピード登山になってしまいました。

  林道終点2時30分~頂上3時~下山開始3時10分~林道終点3時30分


やはりゆっくり 時間をとって 山は登らないといけませんね。


写真3まい mixiの日記にのせました。


まっちゃん:

せろーさん。こんばんは。

写真拝見しました。今日は天気が良くてナイスコンデイションでした。

山頂先の岩展望台から夕日を見たらさぞ綺麗だろうにと思いますが、その後あのジグザグを降りる自信は無し。あの山域でテント泊なんてのもある意味オツかもしれませんねぇ。

Non:

 こんばんは。そっか、21日の記事だったんですね。コメントを書き損ねていました。
もう一つの羽黒山、上河内と同じ梵天が祭られているところを見ると、分山なのでしょうね。
羽黒山信仰も関係あるのかもしれませんね。
 あ、梵天といえば、篠井富屋連峰の榛名山にも奉納されていますよね。最初は、ちょっと
きれいじゃないな…と思っていましたが、今回、梵天のことを調べてみて、それも風物詩と
思うべきかもな~と思いました。

 それと、前回、ブログで御亭山のお話をした時、県内の方でも意外に知られていないのかなと
思ったんですが、自分の田舎で置き換えた時、隣の市町村なら分かっても、隣の隣になったら
分からないなと思いました。だから、私のような外部から来た者の方が興味があったり。
1つの県内であっても、見所が色々ですよね(^^)

まっちゃん:

Nonさん、おはようございます(この時間は私的に珍しい)

そうだ!梵天と言うんでしたね。
上河内の羽黒山のは有名でしたね。

他県もそうかもしれませんが、自然豊かな栃木県。じっくり歩くと色々な発見があって楽しいものです。

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