GW初日は久々の家内との山行である。足利方面は市街地からすぐ登れて景色の良い手軽な山が多い。一般向けのコースだと家内からクレームがつく可能性大なため、「こここそは」とかねてより心積もりをしていたラクラクコースの大坊山へ登ることにした。
山川長林寺の駐車場に車を置き、綺麗に手入れされた池のほとりを回り込むと、大坊山ハイキングコース登山口が奥に続く。新緑が鮮やかな登山道は目に眩しく、時折ぽつりぽつりと咲くツツジがもう少し賑やかだった更に良かっただろう。
途中で「初心者コース」と「上級者コース」に分かれるが、ガイドブックに従い上級者コースを選択した。両コースの違いは浅間山を巻くのが初心者コースというだけのことである。
景色の無い浅間山頂上には石祠あり。"育児・安産の神"ということだが、我が家はすでに縁が無い。
山川長林寺脇より入る | 新緑鮮やかな登山道 | 浅間山 |
浅間山を降りて先ほどの初心者コースと合わせると、大きな舗装道路に一旦出る。通称自衛隊道路と言うらしい。車の往来が結構多いこの道路を横断(本日髄一の危険箇所?)すると向こう側に鎖が張られた林道があり、ここが本当の登山口になる。
車が十分に通れるくらい幅の広い林道を歩いて行く。もみじ(カエデ)の類の眩しい新緑は、きっと秋の紅葉の時期も素晴らしいことであろう。
林道の終点までなだらかに上り詰めると真新しい案内板があり、ここに再び「初心者コース」と「上級者コース」の分岐がある。上級者コースは尾根へ直登、初心者コースは遠回りだが景色の良いポイントを回っていくということだ。
自衛隊道路を挟み登山口 | ここから本格的に山道 |
しっかりと整備された山道は、斜度もそんなにきつく無いので脚への負担は軽い。流石初心者コース。だが思いのほか気温が高く、少し服装の選択をミスしたようで暑さが堪える。
初めのうちは元気だった家内も、段々と足が止まる回数が増えてきた。それでも「見晴台」に着くと、市街地の見事なパノラマに迎えられ幾らか元気が出てきたようだ。
見晴台から更に登って行っても好眺望ポイントが何箇所かあるので、初心者コースは正解である。
景色の良い初心者コースを選択 | 街の眺めが良い休憩ポイント | 渡良瀬川 福猿橋方面 |
明るい尾根通し | もう一段標高上げて渡良瀬川方面 | 足利市街地 |
健脚コースと合流し外周尾根に乗る頃になると、岩の小ピークを巻くルートに「シルバーコース」の道標が掲げてある。巻き道コースとかにすれば良いのにちょっとネーミングのセンスを疑いたいところだ(笑)
大体「初心者コース」「健脚者コース」という割り切りもいただけない。フツーの人はどうするのよといった疑問を禁じえないところだ(笑)
越床峠への分岐から大小山へ縦走も可能だが、今日は長距離は無理なのでここより大坊山を目指す。
岩の小ピークを巻く | 標高が上がると薄紫のツツジが見られる | 越床峠への分岐点 |
岩交じりの最後の登りを頑張ると、だだっ広い大坊山頂上へ到着だ。現在では麓にある大山祇神社の社殿が山頂にあったらしく、社殿以外の付帯建物含め今でもその基礎石や土台が残っている。過去に落雷による火災があり焼失したという。
山頂で食事をし、ゆっくりと休憩をした。初夏のような気温で流石に今日はバーナーでのお湯沸かしは無し。代わりに持ってきた氷入りのボトルから飲む水が格別にうまい。
小さな子供と一緒の家族連れ、犬を伴った散歩風の山好きな男性に会う。話をすると何故宇都宮辺りからこんなマイナーな山へ?といった質問をされた。ガイドブックに載っていたからとだけ答えた。このあと、市街地をよく見渡せる道を下り、大山祇神社から更に住宅地へと降りていくとその理由がよく判った。
長林寺側からだと気づかなかったが、住宅地の周りをぐるりと囲む、まさに"裏山"だったのだ。
ちなみに、山頂で会った子供はまだ三歳くらいであろうか。大山祇神社からのピストンだから距離は短いが斜度はあぁまぁ有る。自分の背丈程もあるような階段を超えながら良くぞ自力で歩いてこれたなぁと感心した。傍らで家内は、あんな小さな子供でも登れる山という事に多少気落ちした様子でもあった。まぁ、トレーニングをしてそのうち古賀志山でも登ろうや。
最後の登り | だだっ広い山頂 | 下山路からも市街地が良く見通せる |
住宅地から縦走路全景 |
概略コースタイム
駐車場発(10:52)-浅間山(11:17)-自衛隊道路(11:31)-見晴台(11:54)-
外周尾根(12:17)-越床峠分岐(12:59)-山頂着(13:15)-昼食休憩-
再出発(13:36)-大山祇神社(14:00)-駐車場着(14:57)
コメント (5)
新緑とツツジと市街地の眺望。
手軽に楽しめそうな里山(裏山)らしいところですね。
趣味も奥様と一緒とは羨ましく思いました。
私もGW中に日光の外山という里山?に登ったのですが、余りにもお手軽すぎて逆に驚きました。
投稿者: リンゴ | 2010年05月06日 07:01
日時: 2010年05月06日 07:01
のんびりゆったり山行でしたね。
お天気と眺望が山での一番のうれしいことです。
奥様も十二分に今回の大坊山ハイキング?楽しまれたでしょう(^^)v
投稿者: せろーG | 2010年05月06日 18:10
日時: 2010年05月06日 18:10
>リンゴさん
コメントの修正・削除機能が無いためご迷惑をおかけしました。
メンテ機能で直前のコメントを削除させていただきましたことをご報告申し上げます。
>趣味も奥様と一緒とは羨ましく思いました。
いや家内の場合は趣味という訳ではまったく無く、単に私がつきあわせただけというのが本当のところです(^^;
外山は景色が良いと聞きます。自分も次の冬には是非登ってみます。
>せろーさん
どちらかというと初夏の陽気でしたが、やはり晴れは一番ですね。
家内はこのあと、数日あちこち痛がってました(笑)
数年前の自分のようです。
山の雰囲気は嫌いじゃないみたいですが、寒いのは駄目、疲れるの駄目、なのでなかなかコース設定が難しいです。
投稿者: まっちゃん | 2010年05月06日 20:39
日時: 2010年05月06日 20:39
こんばんは
うちが歩けなかった?大山祇神社からの市街地のムード
それを確認に来ました!(笑)
たしかに、住宅街の裏山が実感できますね
お誘いを断って、歩けばよかったかな??
でも、、、せっかくのご好意ですからね、、、
意外と?そうゆうの「断れない」タイプなんです(汗)
それはそうと
やはり、足利の山は
ツツジの頃がいいですねぇ~~~
写真を拝見して、改めてそう思いました^^
PS 私も、ハイキングコース 健脚者コース シルバーコース 初心者コース
一貫性がないと思いました・・・
どうしてこうなったか、、、
整備する年度と、その人たち、、、の違いでしょうかね、多分。
投稿者: 亀三郎 | 2013年03月06日 23:09
日時: 2013年03月06日 23:09
亀三郎さん、こんばんは。
そう、この辺りはツツジの頃が良いかもしれませんね。
ただ、自分は花が咲く頃になると直ぐ暑さ負けする体質なので、里山は真冬が絶好調なんですが、やはり花が溢れる山歩きは憧れます。
大山祇神社からの市街地歩きはホントにフツーの住宅地歩きです。
山支度で歩くのがちょっと恥ずかしい位でした(^_^;)
投稿者: まっちゃん | 2013年03月07日 23:18
日時: 2013年03月07日 23:18