電脳コレクション(小型パソコン)

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最新更新: CASSIOPEIA l'agenda BE-500   NTTドコモ シグマリオン2

HEWLETT PACKARD 200LX

200LX_1 200LX_2

現在では製造が中止されてしまったが、熱狂的なファンに今なを支持され続けている。
CPUはインテルの80C186(8MHz)である。NECのPC-9800VMや初代98ノートなどは、80186をカスタマイズしたV30というCPUを使っていた。
メモリは2MB(1MBモデルや4MBモデルもある)で、そこから640KBをDOSで使用した残りがRAMとなる。PCMIAスロットルを一つ持つのでここにフラッシュメモリを刺すのだが、現在ではカードアダプタ経由で15MBのコンパクトフラッシュが収まっている。画面表示は半角80文字X25行、640X200ドットのCGAである。

元来日本語で使われることを想定されていないマシンであるが、日本語化を切望する人達の活動が実を結び、フリーソフトの集大成としての「日本語化キット」発売に至る話はあまりにも有名である。

単三アルカリ乾電池2本でモデムカードなど電力の大食いするものを使わなければ数週間も稼動するという脅威の性能。これぞ携帯端末の究極である。
DOS/Vマシンそのものであるので、Win95からパソコンに入った人には相当敷居が高いであろう。またDOSな時代が長かった人は一度は触ってみたいと必ず思う筈である。

内蔵PDAは良く練られており、最近のWindowsCEマシンやPalm系などよりも確実に使い勝手が優れている。

CPUのクロックアップやメモリ増設は、半田こてを握って破壊と背中あわせの作業であるが、そのような改造を施した人達はいっそう愛着が大きいようである。秋葉原の若松通商では、改造作業を引き受けてくれるが、これまたメーカー無保証の世界。
このような改造機に比べると、標準速機はさすがに日本語入力などがもたつく。

流通在庫も減少の一途をたどっており、中古市場も活発で、持つ人は2台3台、いわゆる「予備機」「部品取り」として入手する。一種神懸り的なファンも多いが、確かにそれなりの名機であると思う。

IBM Palm Top PC110

PC110_1 PC110_2

愛称ウルトラマン。
こんなに小さくてもCPUは486SX 33MHzという高性能。
DSTNカラー液晶には640X480の256色表示が可能で、外部ディスプレィを接続すれば800X600の16色も表示可能である。

専用ハードディスクを内蔵してWindows3.1や95、Linuxも動かしている人がいる。ドッキングステーションという専用のハードを装着しないと、FPDやシリアルが使えないので、ファイルのやりとりはフラッシュメモリ経由となる。

現在は2個のカードスロットルに5MBのメモリをそれぞれ刺しており、内蔵の8MBを加えればDOSでは結構使える。Niftyの巡回程度なら、カード1枚をモデムに差し替え充分実用になるだろう。標準内蔵の2400bpsモデムはさすがに今の時代使用に耐えがたいと思う。

最近はNiftyもGUIソフトでアクセスする方が増えているようであるが、私は10年間ずっとコマンドラインで通してきたし、Windowsでも秀Termでオートパイロット派である。
以前2400bpsモデムが「高速」といわれた時期があったわけだから、使えないわけがないのだが、やはり手元の28800bpsや14400bpsのカードモデムを刺してしまうのは電話代を考えるに仕方がないであろう。

CASSIOPEIA A51 WindowsCE2.0 Upgrade済

A51
Microsoftのモバイル(というより組み込み用)OSであるWindowsCEを搭載するマシンである。

CPUは日立のSH-3(40MHz)に約20MB程度のROMと8MBのRAMを搭載する。480X240の4階調白黒FSTN液晶ディスプレィ、コンパクトフラッシュとPCカードスロットルをそれぞれ1基づつ備える。

内蔵メモリの8MBは動的に動作用記憶用に振り分けることが出来るが、増設メモリは記憶用にしか使えない。現在30MBのコンパクトフラッシュと、PCカードスロットルには必要に応じてモデムカードかネットワークカードが刺さっている。
このことからお分かりのように、ダイヤルアップネットワークやLANに容易に接続することが出来るのがCE機の特徴である。

内蔵ソフトはPocketOfficeと称される、PocketWord,PocketExcel,PockedOutlookで構成されるが、いずれもお世辞にも使いやすいとは言い難い代物である。

MS-DOSの時代絶対に手放せなかったソフトはVzEditorであったが、この後継と言われるWzEditorはWindowsな時代になってもポストVzとして欠かせない存在である。
WzEditorの秀逸な部分は、Vzから綿々として引き継がれているカスタマイズ性に尽きる。
プログラマや物書きの人はWordのようなごてごてした重いソフトよりも「軽く」て「自由にカスタマイズ」出来て「欲しい機能は自分で追加」できるという点が最も重要であり、文字装飾も罫線もまったく必要無いのである。
そんな「道具」として必帯のWzのWindowsCE版であるPocketWZEditorがCASSIOPEIAでも動作する。

デスクトップ版Wzのマクロプログラムでさえ特殊なものを除き動作可能なので、いわゆる「手に馴染んだ環境」がこの小さなマシンで再現するのが非常に心地良いのである。

(Pocket)WZEditorはエディタ機能のみならず、TELNET経由でのNifty接続をも含めた複数アカウントのメール同時巡回(ターミナル機能でRoad7接続での巡回も可)が出来、ログの振り分けやツリー順閲覧なども可能な本格的統合通信機能をも備える。
もちろんメールを書くウィンドウなどではWzのカスタマイズ項目はすべて有効なので、実に使いやすいソフトである。

その他、200LXなどには遠く及ばないが、フリーソフトやシェアウエアも盛んに開発されており、欲しいものは一通り手に入る。従ってタコなMS製内蔵ソフトの出番は全くといって無い。

現在の私の使い道は主にNifty会議室のログ読みである。デスクトップの秀Termの生ログをLAN経由でA51に渡し、PocketWzmailにインポートし、就寝前の布団の中で読んでいる。

・・・といったところだが、最近は以下のA60に任務をバトンタッチしているのである。

※2003年6月、シグマリオン2入手の為オークションで売却。

CASSIOPEIA A60

A60_1 A60_2

A51の後継機種。
改良点は、画面サイズがA51の480X240から640X240に変更になったことと、CPUが倍速の80MHZになったことである。画面サイズのこの僅かな違いによりフォントサイズを大きくすることが出来る為、ログ読みがぐっと楽になった。
CPUパワーについては、もともとWindowsCEというOS自体が充分最適化されていないせいか、全体的に速さを感じるものではない。むしろ、A51のROM乗せ替えでCE1.0→CE2.0へ変更した時の方が劇的に変化が感じられたものである。

最近はCE機もカラー液晶一辺倒で、スペック的にもHPのJournada690など魅力的な機種も多いが、電池駆動が出来るのはCASSIOPEIAのみであるということと、屋外でもある程度視認性の高い画面を備えていることから、私はカシオのAシリーズをとことん使いつづけていくつもりである。

A51(CE2.0Up済)とA60は画面以外がほとんど同一であるため、将来の故障時に備え、部品どりや緊急時のバックアップとしても、退役したA51は手放し難いものとなった。

また、Journada690への乗り換えでA60を安価にて譲っていただいたM様、感謝しております。

※2003年6月、シグマリオン2入手の為オークションで売却。

CASSIOPEIA l'agenda BE-500

be500_1   be500_2

最近はやりの手のひらサイズのPCだが、キーボードのついていないものにはなかなか食指が動かなかったものの、ヤマダ電機の溜まったポイントと購入価格が合致してついに陥落。今回の購入に至ったわけである。

HHPC(HandHeldPC)であるA51やA60などのWindowsCE機に出来ることは一通りこなせるし、携帯性は抜群である。だが、さすがに入力は思いっきりキツイ。手書き入力は字を丁寧に書く習慣が無いと機嫌よく認識してくれないし、キーエミュレーションはゴマ粒のようで今後ますます老眼化が進んでいくような人にはまったく付き合いきれない。では使えないかというとそうでも無い。ビュワーとして特化すればよいのである。
一般受けするためにはしかたが無いのだが、初期導入のお決まりのソフト(スケジュール,ToDo,メモ,メール)はいずれも母艦(接続するPCのことをモバイラの間ではこう呼ぶ)のOutLookとの親和性を強く意識されている。到底使いやすいとはいえない母艦のOutLookをまったく使わない私にとっては無用の長物なので即刻アンインストール。しかし、CASSIOPEIA A51,A60の頃より手に馴染んだソフトを使えば思いのほか使いやすくなる。自分用に究極的にカスタマイズして使うところがミソである。この辺は昔のDOSマシンと同じで、途上にあるものの共通の雰囲気がある。

BE-500はOSにWindowsCE3を採用しているが、MicrosoftのPocketPCに準拠していない。余計なラインセンスフィーが無いので低価格で提供されているのだ。PocketPCでないのでソフトも従来のWindowsCEのものが動かないというのがメーカー側の言い分だが、実際にはフリーソフトもシェアウエァもソフトメーカーもすっかりBE-500には目をかけてくれていてまず安心である。加えてどうしても動かないソフトの為にシェル機能をPocketPCに見せかけるソフトがQtaさんから発表されておりこれのおかげでPWZが見事動作する。
※Qtaさんの l'agenda 対応ソフトページ「その他各種ツール」のアーカイブに入っている「CEShell.dll」

現在インストールしている主だったソフトは、スケジュールがOyajinアポイントメント、データベースがT-Card、そしてPocketWZ。これだけあればパソコン側の生データをCFを通してシンクロをさせれば完璧である。ちなみにデータのシンクロは母艦側でFileVisorの「フォルダ同期」を使えば簡単だ。
PsPCのActiveSyncが使えない代わりに独自のInteliSyncが標準で使えるものの、ソフトのインストールに便利だけといったところだろう。CFから直接データを同期させる運用をとることにより、巨大なクレードルを持ち歩かなくても自宅と会社とBE500の三者(厳密にはA60も仲間入りしている)でデータが共有できるのは便利である。もちろんInteliSyncとカシオ製ソフトそして母艦のOutLookを使えば個々のデータ内容別のシンクロが出来るが、原則的にBE-500側での更新が無い私の場合はファイル単位のシンクロで充分なのである。

また、メールについては当初カシオ製のソフトに挑戦してみたが、後日nPOPというまさに携帯端末にうってつけのソフトを見つけてこちらへ転向。nPOPは常用メーラーを目指してはおらず、POPサーバーの新着をチェックするのが主目的のソフトだ。自宅あるいは会社で常用メーラーがある人にはもってこいの「お出かけメーラー」である。
ちなみにnPOPにはPC用もある。フロッピー1枚で複数アカウントのメール送受信環境を構築できるので、いろいろなところでメールをチェックし続けるような人には大変便利であろう。
実を言うと本当はPWZのメーラーを使いたいところだが、LANカードや現在物色中のアナログモデムでCFカードスロットルを塞いでしまうと、CFにインストールしているPWZを使用できないところが泣きである。今回、LANカードと携帯電話接続ケーブルも同時に入手したが、実際使って見ると携帯のパケット通信も結構割高になってしまう。今でも本体側にPWZを押し込める程度の空き領域が無いわけではないのだが、実行用メモリの空きも欲しい。せめてもう少し、あと8MB位でも実装してくれると助かるのだが。
ちなみにCFは256MBを今回購入したのでMP3データを3時間分以上積んでもまったく問題無しである。

唯一カシオ製のソフトを使っているのがインターネットブラウザ(単に選択肢が無いだけ)。LANカードを刺してADSLに繋ぐと、この小さな画面ながらいっちょまえにネットサーフィンが楽しめる。とはいっても、少し大きなデータが来るとHTML解析すら諦めて止まってしまうといった程度である。CSS(スタイルシート)にも対応していないので表示も正確にはされていないだろうし、なによりもああ画面の一部分だけみせられていては精神衛生上もよろしくない。実用性には程遠いと言ってよい。

ビューワーへの特化と先ほど書いたが、まさにうってつけの使い方が電子書籍の閲覧である。T-TIMEという閲覧ソフトがフリーソフトで存在する。勿論商品としての書籍データ利用を促すものだが、読み込むことが出来るのがテキストファイルであるため汎用性が高い。
データを縦書きに表示、あたかもページをめくるようにして読み進むことが出来る。しおり付けや細かな設定も可能である。とりあえず無料で入手できるデータが「青空文庫」にあるのでこちらで読書を楽しませてもらっている。「読書は本で・・」というスタイルから解き放たれるというのも、携帯端末の新しいスタイルであることを実感した。今回BE-500を入手して一番お気に入りの機能である。

「青空文庫」について
著作権が消滅してしまったような著作物を、有志ボランティアの手で入力データ化されたライブラリを無料で公開するサイトである。詳細はこちらで。


NTTドコモ シグマリオン2

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 CPUはVR4131-200MHz(MIPS系)、RAM:32MB・FROM:16MB搭載、6.2型カラーHPA(640×240ドット 65,536色液晶)、OSはWindows CE Version3.0 日本語版。
 ゼロハリバートン社協力のデザインにより従来のPDA機になかったおしゃれな外観デザインを持つ。

 従来使用していたCASSIOPEIA A60やA51のモノクロ画面から比べると格段の進歩である。処理速度もきびきびしていて気持ちいい。バッテリーは専用品のみで、CASSIOPEIAの時のように乾電池をピンチヒッターで出動させることが出来ないが、出張の乗り物の中で軽い読み書きをするには充分なもちである。
 また、キータッチはA60やA51に比べて格段に良い。ちょっと変則的なキーレイアウトであるが、慣れればこの手のデバイスとして充分タイプしやすいだろう。

 アプリはA60がSH3用バイナリである為そのままでは動かないが、殆どがMIPS用を提供していてくれるのでA60からの移行はスムースであった。

 800×480のTFT液晶を備えたシグマリオン3が発売された現在、スペック的には見劣りするものの、私の用途からすればA60の機能アップ版として充分機能するので満足である。また、A60やA51にはCFスロットル1基の他にPCMIA,TYPE2ストロットル1基を備えていた為、ノート用のLANカードやモデムカードが使えたが、シグマリオン2ではCFスロットル1基のみである。もともとはドコモの携帯でモバイル通信をさせる為に開発された機体なので致し方ない仕様なのだが、CFスロットルに刺せるLANカードやモデムカードがあり、こちらも入手。A60では内蔵メモリ8MBで記憶用実行用を配分して使っていたのが32MBになったことと、さらに約16MB内部増設されているので、結構アプリは詰め込める。従ってCFを抜いても何とかなるのである。

 ということで、通常は256MBのCFを装着し、出張のメールチェックにはモデムカードをお供に、またお遊びでLANカードを刺してADSLでネットサーフィン(ブラウザはIE4相当なのでいまいち)と活躍中である。
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