電脳コレクション(その他)
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ハンディスキャナ NEC SCANSHOT PF-1
SONY インフォキャリーVNW-V10/A
V@mp MP3プレイヤー
IBM Chip Card TC-100
PCMCIA 2.0/JEIDA4.1準拠のType2PCカードである。
CPUはセイコーエプソン社のSMC88でメモリ128Kバイトを実装する。
もともとはIBMのノートパソコンThinkPadにおまけとして添付されており、同機のサポートソフトにより住所録データなどの交換を行っていたようである。
OSは備えていないことと、その小さなメモリゆえプログラミングはアセンブラで行い、TC-100へのアップロードはノートPC側から行う。
IBM本来のねらいではまったく受けなかったようであるが、一部の"小物好き"の人達の手によりさまざまなフリーソフトが発表され、OSもどきのランチャーやファイラー、各種ツールやゲーム、果てはHP200LXなどで培われた日本語化も試みられた。
写真でおわかりいただけるように、英数カナ表示でもこの程度の画面情報量なので、全角文字が表示されても実用性は低いが、「こんなマシンでこんなことが・・・」という意味では実に面白いものであった。
また、アセンブラではプログラムを書くのがちと辛いという人の為にSMC88アセンブラのソスーコードを吐き出すCやBasicがフリーソフトとして発表されており、私はこちらにお世話になって"Next Train"(200LXでは有名な時刻表プログラム)もどきのものを作った。(写真はその画面)
IBM Chip Card VW-200
TC-100の後続機種である。写真のように開いた状態ではType2カードと同じ厚みになり、閉じた状態ではType3カードとなる。
TC-100からの追加機能は、漢字フォント内蔵、液晶画面の拡大、サウンド(BEEPのみ)があげられる。
これらの機能を利用し、パソコン通信のログブラウザなどがフリーソフトで発表され、おかげで出張時の車内では随分活躍したものである。
泣きは、使用する空気亜鉛電池(主にポケベル使用される)がその本来の特性上使っても使わなくても1ヶ月程度で無くなってしまう点である。違った種類の電池を採用して欲しかったものであるが、電圧管理上やむを得なかったようである。
デジカメ FUJIFILM FinePix1400Z
デジカメも相当に価格性能比の向上の著しいデバイスである。最近は画素数の数字だけではなく、レンズそのものの性能(高性能レンスや光学ズーム)も改良されつつある。
新品の購入は暫く・・・と様子見していたのだが、ホームページに手を染め出すとやはり「それなり」に写るものが欲しくなり、ついにFinePix1400ZをGETしてしまった。
(ちなみに現在このホームページで使用されている画像の殆どは、FinePix購入前に、カシオのQV70で撮影し、あらん限りの画像修正を加えて使っている)
画素数は131万画素と今ではエントリークラスになってしまったが、光学3倍ズームというのが購入の大きな動機であった。それまで使っていたカシオのQV70は25万画素というプアさもさることながら、やはり単焦点というのは被写体に自分が寄ったり離れたり、場合によってはマクロで、といった感じで使いづらかった。3倍といえどもズーム付きというのは使ってみると実に心地よいものである。液晶モニタは当然だが、ズーミング時に光学ファインダもちゃんとフレーミングが変更されるところも使いやすい。
心配だった画質であるが、画面で見る分には充分問題が無い。設定ピクセルは1280X960と
640X480の2通りで、640X480の場合高画質モード(JPEG圧縮率低)でも16MBのスマートメディアに89枚も撮影できる。
総合的に満足のいく内容であるが、唯一の欠点は液晶モニタが反射に弱く、太陽光をもろに受けると殆ど画像が見えなくなってしまうところである。また、発色もあまりよくなく、失敗かと思っても、実際パソコンに取り込むと全く問題無かったりする。あくまで確認レベルということなのだろう。
カシオのQV70は逆に液晶モニタのみ高画質(恐らくTFTではないか)で、モニタではこんなに綺麗に撮れているのに何故パソコンではこんなに酷い・・・といった感じであった。
デジカメ画像については一般的に共通して言えることだが、画像ソフトでの修正を加えることによってかなり画質向上が望める。逆に高品質のカメラでも撮りっぱなし画像では見劣りする場合もあるということが最近判ってきた。
デジカメ Nikon COOLPIX2000
生涯数少ない「当たり」で入手。Webより簡単なアンケートに答えるものであったが、夢にも当選するとは思っていなかった。こういうキチンとした当たりは小学生の頃の漫画誌の応募コーナーで当たったミッキーマウスの石膏セット以来?である。しかるに年甲斐もなくなかなかに嬉しかった。
200万画素で光学3倍ズーム(デジタル併用で最高7.5倍)、記憶媒体はコンパクトフラッシュ、電源は単三系電池(アルカリ、ニッケル水素対応)4本と標準的な仕様。最近のデジカメでは珍しくなくなった動画撮影も可能である。
まだ充分に使い込んでいる訳ではないので正確なところは不明だが、FUJIFILM FinePix1400Zに比べると、
1.電池のもちが悪い
2.画素数が倍近いが画質には殆ど差がない。光量が少ない場合はむしろ逆転。
1については、COOLPIX2000でバッテリーLOWになった電池がFinePix1400Zでまだまだ使えるところを見るとCOOLPIX2000の要求電流が高めになっているためだと思われる。小型で扱いやすいところは多いに評価もでき、これからは外出時のメインにしようと考えていたが、この点は非常に残念である。
2についてはオートフォーカスがいまいち決まらなかったり、多少光量が少なくてもストロボ発光をしないでシャッターが切れてしまう仕様が仇になっている。オートフォーカスについては、本来廉価版のカメラは被写界深度でカバーしてしまうのがセオリーだと思うが、なぜかカメラメーカーの老舗のわりにはこの辺が中途半端である。またストロボ発光の限界点のチューニングは、早めのFinePix1400Zのほうが失敗無く撮れることを考えると気軽に持ち歩いてスナップなどを撮るという用途を考えるとこれまた失敗の設計のような気がする。
ただで貰っていて文句ばかりで申し訳ないが、操作性や基本的な機能については結構完成度が高いと思う。COOLPIX2000の名誉の為にもう少し使い込んでまた後日コメントを追加する予定である。
デジタルビデオカメラ Panasonic NVC2
長男が生まれた時に買ったSONYの8ミリビデオカメラが完全に死亡してしまった為、買い替え時にどうせなら「小さくて画が綺麗なやつ」ということで購入。
確かに小型軽量手のひらサイズで満足のいく製品であるが、小型化のせいかなんとなく壊れやすそうな感じで、腫れ物にさわるような扱いをしたくなる。
買って1年もしない頃にファインダーの中の部品が外れて保証修理に出したことがあるが、販売店の人も「どうしてこんなところが外れるんでしょうね」と首をひねっていた。
デジタルならではの機能として、画像出力をパソコンに取り込めるところが、当コーナー"電脳コレクション"掲載の理由である。動画からの静止画像や、カメラ側で撮影した静止画像のどちらも取り込み可能である。推定で50万画素程度の画素数はあるのではないかと思うが、発色が少し黄色かかった感じ。画像ソフトによる修正を行えば問題のないレベルである。
いかんせんスチルデジタルカメラとして持ち歩くにはちょっと大げさなサイズとメカニズムであるが、結果的にビデオカメラ画像からデータ出力が出来るというアドバンテージは高い。
フラットヘッドスキャナ Mustek 600CP
300dpi(主走査)×600dpi(副走査)のA4サイズスキャナである。
5年くらい前の300dpi製品に比べると結構スキャン品質は良い。
サービスサイズの写真でも元の写りが良ければホームページあたりで使う画像には充分なような気もする。
"棚からぼたもち"状態で入手したので、機能に不満も何もないが、添付ソフトで簡易OCR機能が実現したりしていて結構楽しめるアイテムである。
写真を取り込んでそのデータから絵を描くような人達にとってはスキャナは是非入手したいツールであろうが、絵心ゼロの私にとっては豚に真珠・猫に小判である(^.^)
追記)スキャン速度の遅さ、濃度ムラ、メカからの異音が目立ってきた為、EPSON GT-8200UFを購入。Mustek 600CPは手許を離れ、ハードオフのジャンクコーナーへと旅立った。
フラットヘッドスキャナ EPSON GT-8200UF
1600dpi(主走査)×3200dpi(副走査)のA4サイズスキャナである。
インターフェイスはUSB1だが実際使ってみるとスキャン速度にはまったく不満が無い。しばらく使用が途絶えるとコピー機やレーザープリンタのように待機モードに入るが、この状態で使おうとすると10秒程度ウォームアップに時間がかるのが唯一の難点といえよう。
しかし、プレビュースキャンの速さや画質は申し分なく、価格性能比は非常に高いといえる。このクラスでは当たり前の仕様だが、光源に蛍光ランプを使っているので廉価版のスキャナで起こった濃度ムラが無くなったのが嬉しい。
同梱の専用ホルダを装着することにより35ミリフィルムが6コマ連続でスキャンできるが、フィルムスキャンの画質はあまり高くなくオマケ的な感じが否めない。この点ではフィルムスキャン機能を省いた廉価版のGT-8200Uを買うべきだったと後悔している。
MP3プレイヤー SAMSUNG YEPP' YP-E64
MP3フォーマット音楽データの専用再生機である。
MP3プレイヤーといえば国内ではRioが有名であるが、YP-E64は正式な日本向け商品ではなく、マニュアルからPCとのデータ交換ソフトまですべて英語版である。
内蔵64MB+スマートメディア32MBの合計96MBにサンプリングレート128kbit/secで作成したMP3ファイルを満タンで転送すると約90分の高音質ステレオ演奏が楽しめる。
音質は、中高音域のゲインが若干落ち気味であるが、逆に低音・高音は張りがあって聴きやすい。
電源は単4電池2本で約3時間程稼動する。アルカリ電池が指定であるが、ニッケル水素電池で使用すると、冬場の低温時に突然電源断することがある。二次電池であるニッケル水素やニカドの電圧は1.2Vであり、一次電池のアルカリの1.5Vに比べ低いことが原因かとも考えたが、アルカリも実際には1.2V辺りまで緩やかに電圧降下するので、案外電源管理の部分がいい加減に作られているのでは?と邪推している。
気温の上がる春先以降は、電池容量が無くなるまできっちり演奏してくれる。
実は2000年10月末に電源廻りがおかしくなってついに動作不能になってしまった。
どうやら電源管理設計がいい加減だったのではなく、個体差での問題だったようだ。日曜日であったが、日本SAMSUNGのサポート窓口へ電話すると丁寧な対応をして頂き、早速着払いにて発送。保証期間故に2日後には現物交換で返送されてきた。日本国内向け商品ではないのにこの対応の素早さ。日本企業も見習うべし。三星電気万歳!
MP3プレイヤー DVE ELECTRONICS
ソフマップのアウトレットセールで山積みかつ廉価だった為入手。アウトレットと言っても未使用品。
ご覧のように見かけは普通の携帯CDプレイヤーと何ら変わりないが、音楽CDは勿論のことCD-RやCD-RWに焼いたMP3ファイルを再生することが出来る。
焼いた媒体の中に複数フォルダがあっても選択するボタンがあり、これで演奏するフォルダを指定出来る。
音質的にはMP3の場合はエンコード環境(ソフト,エンコードレート)に依存するが、YP-E64の時と同様128kbit/secであれば通常のCDと殆ど遜色がない。
ボーカルのブレスや管楽器に一部ウェイブが掛かったシャリが発生するのはYP-E64の時と同じでMP3ファイルの特性のようである。
電源は添付のACアダプタか、単三乾電池2本を使用。説明書(英語)にはアルカリ乾電池使用で、MP3で6時間、通常の音楽CDで8時間となっている。普通こういったバッテリのもち時間というのは話半分が相場だが、何故か実際にそのくらいかあるいはそれ以上に電池は長持ちする。
最近のポータブルMDやCDドライブは一様に耐震機構を備えるが、これは安価になったメモリを積むことが出来るようになった故である。当プレーヤにも搭載されているが、MP3の再生時はディスクからある程度データをバッファメモリに読み込むと回転を停止し、演奏が進むと再び回転を開始してデータを読み始める。通常の音楽CDの場合は回転は止まらない。演奏時間に対するデータの転送量がMP3の場合多すぎるのであろう。音楽CDの方はといえば、もともと音楽CD再生時の回転速度が1倍(等倍)なので回転は停止しない。
ディスクを回転させる時間が少ないだけMP3のバッテリもちのほうが良いのではと思うが、何故かCDのほうがスペック上長もちである。回転を停止して再起動することの繰り返しのほうがバッテリに負荷がかかるのかもしれない。
128kbit/secでエンコードしたデータは1分=約1MBである。1枚のCD−R(W)媒体に600分以上のデータを詰め込めてなおかつ音質はCD並。持ち運びオーディオ機器としては大いにアドバンテージが高い。
また、LINE OUT端子も備えている為、室内でオーディオ機器の音源として使うことも可能である。
惜しむらくは最近の携帯オーディオ機器に必須なリモコンが付属していないことであろう。このへんや細かな操作性の作り込みはMP3プレイヤーの有名どころ、Rioのプレイヤーにさすがに一日の長がある。当機に比べれば実売で一番安いモデルでも倍以上するが、それでも1万円強で入手できる。パソコンパワーユーザーのみならず一般の音楽愛好者も、パソコンを持っていてCDを焼ける環境があれば是非購入を考えてよいアイテムであろう。
MP3プレイヤー C2000S iMP-F400
CHAW KHONG Technology製(台湾)。例によって激安カート品の英語マニュルオンリーというやつである。内蔵64MBメモリに、最大128MBのスマートメディアを増設できる。さっそく入手して装着。128kbit/secでエンコードした高品質MP3データが3時間演奏できるので実に余裕である。対ショック性、MDなら3枚分のメディアがメモリで持ち歩けるというのは大変高アドバンデージである。電源は単4電池2本で約5時間以上は稼動可能である。
オペレーション周りは、REPEATとEQ(イコライザー)、単独スイッチでBASS BOOSTとHOLDなどごく標準的なものしか採用されていないが、EQ(イコライザー)は音質にちょっと問題がある。
OFF,CLASIC,JAZZ,ROCKの順でローエンドハイエンドともにゲインアップがはっきりとしたチューニングで効果がわかりやすいが、イヤフォンで聞く場合はハイエンド域で少し疲れてしまうくらいに上げすぎのきらいがある。また、本来EQ OFFの状態では割とハイクオリティな再生をするのだが、一度でもEQを触ってしまうとボタンでOFFに戻しても元のフラットレベルに戻らない。どうやら、ゲインを上げた帯域以外も全てゲイン下げをしているような感じで、まったく精気のない音になってしまう。本体裏のリセットボタンを押すか、電池を抜いて再起動すればEQ OFFの元のフラットな音質に戻る。内蔵ROMのソフトのバグなのだろうか。
そしてもっともいただけないのがBASS BOOSTである。EQの設定などもまったく無視してローエンドからミドルまでを一気にゲインアップして、ハイエンドはフラットにしてしまうので実質的に私の耳ではまったく必要の無いモードになってしまう。各EQセッテイングでローエンドのみゲインアップというのが本来のBASS BOOSTであり、今まで触ってきたオーディオデバイスはみなそういった設定になっていたものだ。設計者の感性を大いに疑いたくなる部分である。
一方面白いのは内蔵フォントを有していないのにID3タグに書き込んだ日本語が液晶に表示できる点である。データの転送は添付のUSBケーブルで繋ぎ専用ソフトで行う。仕掛けは、この転送時にタイトル文字のフォントをグラフィックデータに変換してプレーヤーに送り、表示しているからである。当然独自なFATになっているので、データを転送したスマートメディアをPCのリーダーに刺しても読むことは出来ないところか認識すら出来ない。(メディア自体はフォーマットすればPCで利用可)
以下にSAMSUNG YEPP' YP-E64とC2000Sの比較を表にまとめた。
|
YP E64 |
C200S |
内蔵メモリ |
64MB |
64MB |
増設メモリ |
スマートメディア |
スマートメディア |
最大増設サイズ |
32KB |
128KB |
電源 |
単4 2本 |
単4 2本 |
ニッケル水素電池連続演奏時間 |
3時間 |
5時間 |
データ転送 |
パラレル(非常に遅い) |
USB |
録音機能 |
有り |
無し |
ファイル削除機能 |
有り |
無し |
タイトル日本語表示 |
文字化け(英数のみ可) |
可能 |
MIDI音源 Roland SC-55mk2
MIDIの統一規格であるGMをローランドの独自仕様で拡張したGS音源の普及機。発売当初は相当なパフォーマンスを示していたようである。問題はこの後発表されたSC-88シリーズ、SC-88Proシリーズとどんどん音色数やエフェクトが拡張されていってしまったことにある。最近ネット等で流通しているMIDIデータのうちGS対応の殆どがSC-88以上で作成されていることを考えると、SC-55mk2の出番は事実上無いと言っても過言ではない。もちろんSC-88シリーズのデータがSC-55mk2で演奏できないわけではないが、基本的にはSC-55mk2に設定されていない音色は発音しない。T-MIDIというMIDI演奏管理ソフトを使うとエミュレーションのおかげで少しましになるが、本物のSC-88Proで聴いてしまうとその差に愕然とする。
ではSC-55mk2はまったくの無用の長物かと言えばそうでもない。SC-55mk2用に作られた過去のデータを聴く場合、SC-88Proの55MAPというSC-55mk2の音色にあわせるようなモードで聴いた場合は本家のSC-55mk2とこれまたニュアンスが異なる。SC-55mk2で聴いたほうがしっくりくるのである。また、ヤマハはXGといった規格を擁していたりと、MIDIとはまったく環境に依存しきる我侭なカテゴリの規格なのだ。
MIDI音源 Roland SC-88Pro
SC-55mk2をハードオフで保護して2週間後にはSC-88Proを入手していたという迅速さ>自分。
SC-55mk2の項でも書いたように昨今のネットにあるデータを「ちゃんと」聴こうと思うと、こいつを何が何でも入手したくなるものである。
当初ヤフオクで狙っていたのだが、人気機種であるが故に2万〜3万位が相場で手を出しあぐねていたところ、SC-55mk2を入手した店とは別のハードオフにて1万8千円でひっそりと陳列されていたところ捕獲。MIDI歴はSC-55mk2をGETしてからこれを書くまで僅か1ヶ月ちょいなのでなんの薀蓄も語れないが、先人の方々の素晴らしいデータを鑑賞するのも、そいつをちょっとばかり自分の気に入るように改造しただけでも物凄く楽しいものである。
ハンディスキャナ NEC SCANSHOT PF-1
NEC製の手帳サイズハンディスキャナ。液晶は320×480でモノクロ4階調、スキャン部はCIS方式280dpiモノクロである。裏面の画像の上部にある透明な部分がスキャン窓だ。
本体内に8MBのメモリを搭載し、画像の保存閲覧の他、手書きメモやカレンダ・時計、おまけで簡単なゲームが付属する。電源は単4アルカリ電池2本である。
スキャンした画像は手書き情報を加えたり分類を細分化したりして保存できる。また、スマートメディアのスロットルを有しており、データをPC用に出力したり、内部メモリの増設領域としても使用できる。ちなみにスキャン画像のPC出力はBMPに限られるが、モノクロでありファイルサイズも小さいので充分実用的である。
※マニュアルの一部をスキャンした画像(gifに変換)の例
出会いは例によってハードオフである。新品\10,000、中古\3,000で並んでいた。迷わず中古を選んだが、滅多に見かけない希少品と判断して即刻保護である。こういうのを邂逅というのだろうか(^^;
SONY インフォキャリーVNW-V10/A
商品名はinfoCarrier'sの略。information Carrier'sの字のごとく、SONYの宣伝文句を引用すれば、
「バイオで取り込んだメールを持ち出す。1日のスケジュールをもって出かける。はじめていく場所の地図を読み込む。『バイオインフォキャリー』があれば情報はいつも手の中にある」。
まぁ、確かにビュアーとしての最低限の機能は持っているし、一応宣伝文句のようなことが出来るが決して実用的ではない。というかサポートソフトが貧弱すぎるのである。ハード的にはSONYのお家芸のジョグダイヤル装備、比較的見やすいモノクロ液晶と単4電池で脅威の長時間稼動、片手にすっぽり収まるサイズ。そして私はあまり好きでないが、ストラップや革ケースにまでこだわったVAIOスタイルと色調。VAIOフリークな方なら使わずとも手に入れておきたいときっと思うこと間違いなしの逸品である。
さて肝心な機能だが、まず表示部から。
画面が、白黒STN液晶(240×320ドット)にELバックライト装備。メモリはたった2MBだが、使ってみるとテキスト主体やモノクロBMPが対象なだけに結構充分な容量である。
重量は単4電池1本を装着してもわずか100g。電池持続時間はカタログスペックだが約20時間(連続使用時)である。実際にはそんなに長時間連続使用するわけではないので一体いつ電池がなくなるのか見当もつかないような感じである。
付属のサポートソフトを使ってUSB経由でデータをダウンロードするが、基本的にはテキストファイルを落としてそれを読む為のツールだと思えば間違いない。読むファイルの選択やしおり(2個まで)の設定、スクロールや改ページなどの殆どの動作はジョグダイヤルで行える為、例えば通勤電車の車内で片手で扱うといった状況にも充分耐えうる仕様である。
先ほどの宣伝文句を実行すべく、サポートソフトにはWebからデータを落として閲覧可能なテキストファイル変換したり、画像を白黒BMPに変換する機能がある。しかし、残念ながらお世辞にも見やすいという領域に達していない。Web上のテキストデータを拾うソフトや青空文庫のテキストファイルを縦書きに変換するソフト(いずれもフリーソフト)を探してきて使ってみたが元祖SONYのものより格段に良い結果が得られる。もっともフリーソフトで環境を自力構築していくような習慣が無い人にとってはSONYのツールが全てで、結果的に2チャンネルの関連掲示板で「使えないインフォキャリー!あれは一体何に使うの」という烙印を押されてしまうの頷ける。SONYにもう一押しがあればよかったのだが、発売当初オープン価格でも2万程度という価格設定と、「バイオギヤ」としてバイオ専用と謳ったこと(実際はWindows98以降のDOS/V機なら問題無し)、そして最近のパームサイズ機の台頭がこの機種の市場を奪ったのは明らかである。今回はオークションにて約4千円で入手したが、オークション市場でも中古店(ハードオフ)でも殆ど姿は見ない希少品であることは間違いない。
V@mp MP3プレイヤー
写真の通りスマートメディアの一回り大きなサイズのMP3プレイヤーである。電源は単4乾電池1本のみで、内蔵メモリは無くスマートメディアをセットしないと使えない。
駆動に3V必要なスマートメディアを1.5Vの電池1本でドライブしなければならない回路設計故、電池の持ちも再生される音質にも犠牲がはらわれている。ちなみに128kbit/sec以上でエンコードしたMP3ファイルは正常に再生されないという問題も発覚(マニュアルには 一切触れられていない)。
客観性を損なわない為に他のMP3プレイヤーと同じイヤフォンで聞き比べると、明らかに音圧(音量ではない)に乏しいような印象を受ける。結果的にガッツのない薄いサウンドになってしまうところは残念である。また、軽量化故の犠牲と受け止めるべきだが、操作スイッチの一つ一つがあまりにもいい加減な作りで、あたかも組み立てラジオキットのスイッチのように何度か使っているうちに故障してしまいそうなイメージがある。実際には見た目や触った感じよりは結構タフなようではあるが。
データの落としこみについては、USB経由で直接リムーバブルドライブとして認識されるので、ファイルをエクスプローラ等でコピーすればOKである。専用ソフトを必要としないところは使いやすくて良い。
また最大の長所はなんと言っても携帯性である。同サイズ或いはもっと小さいものも市場に存在するが、価格的にV@mpが1/10以下であることを考えればコストパフォーマンスは結構高いのではないだろうか。