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2007年11月 アーカイブ


2007年11月25日

キタイバ

 当ブログよりリンクを張らせていただいている「稲妻丁型 一人旅」の稲妻さんがバイクを降りるという。

具体的な理由は聞いていないが、人生いろいろな節目があるもので何かが氏を動かしたのだろう。自分だったら果たしてそういう潔い決断が出来るものなのか。当てはめて考えてみるといささか自信に欠ける気がする。

 キタイバ

栃木県のライダーにとってこの北茨城を目指すルートは、途中にある閑散とした県道や広域農道、快適なワイディングを約束してくれることはあまりにも有名だ。

 そんなキタイバルートの開拓者としての稲妻さんのラストランにお付き合いさせていただくことができた。

 道を移動すること。車もバイクも自転車も徒歩も結果としては皆単なる水平移動。だがバイクでコーナーを走り抜ける時、登山で坂道に喘ぐ時。いずれも「道」と対話しているという実感があるからこそ楽しめるものだ。

 キタイバルートをいつくしみながら駈けてていく稲妻さんの後ろ姿を追いながら、改めてそんな感慨に浸ることの出来た一日であった。

2007年11月24日

晩秋の滝ヶ原峠越え

滝ヶ原峠を少し日光側へ降りた地点から日光連山への眺望

 バイクも暫く乗っていない。あまり乗らずに放っておくとバッテリー上がりも心配だ。連休2日目も天気が良いので軽く走って来る事にした。

 特にあても無いが、2~3時間で廻ってこれるところ、登山口チェックも兼ねて小来川~滝ヶ原峠越のルートに決めた。行程80kmのプチツーリングである。

 かなり寒かろうと思って真冬のフル装備で出かけるが、逆に冷たい風が心地よい。バイクの爽快さを再認識する瞬間だ。

 笹目倉山~風雨雷山の縦走コース双方の登山口付近の駐車地を確認し、小来川の奥手にある蕎麦屋でソバを食べる。

 滝ヶ原峠から三の宿方面への林道の工期が明示されていた。以前は何時行っても工期がはっきりしない通行止めだっただけに嬉しい情報だ。12月に開けたとしても、真冬は降雪や凍結もあるので軽率に通行しがたい。だが来春が楽しみである。

 帰路は、連休の大渋滞の日光の街並みを抜けて帰る。今日のお土産は「鬼平」の水ようかん。

  
滝ヶ原峠よりの林道    工期開けが楽しみ

2007年11月23日

男山直登!篠井連山とおまけ付き

 なんやかやで、今日は予定が狂い突如暇な一日になってしまった。天気も良いし、家族はみな別行動なので遅い支度をして一人篠井の山を一歩きしてくることにした。

 今回は、男山(おとこやま){527m}直登、本山、下篠井登山口へ降りるコースを歩くことにした。また、登山口はこどもの森駐車場脇からではなく管理事務所先から登る事にした。

 この登山口がなかなか解らず、管理棟の方に訪ねてみれば道標が無いところを入っていく。歩いて見ればしっかりとした道が続き、やがて駐車場からのコースと合わせる。危険なところも無いのでハイキングコースとして、せめて入り口に1枚道標を立てても良いのではないかと思う。

 薄暗い杉木立を登って行き、やがて男山直登口と榛名山方面の登山道の分岐に到達。前回ここを通過したときは、男山に向かって伸びる電車道のような直登一本道を見てたじろいだものだが、今日はここを登っていくのだ。

 初めは伐採された山肌を一登りする。この後は草に覆われた急登をひたすら続けていく。高くなればなるほど斜度もきつくなってくるような感じがする。ふと後ろを振り向くと、樹の間に見え隠れする白く冠雪した日光の山並みが励ましてくれる。

 途中一カ所岩場があった。トラロープで左を巻いていたが、よく見ると右側に大きく巻くルートもあった。ここを越して更に一頑張りすると上に平らな部分が見えてきた。男山北側の尾根の肩に乗ったようだ。やれやれ急登はこれでおしまいかと思いきや、山頂直下に最後の転げ落ちんばかりの急登が待ち受けている。下山には使いたくないルートだ。

 大きく肩で息をしながら山頂によじり登ると、樹に邪魔をされているがまずまずの眺望である。

 このあとは、今日で3度目になる見慣れた尾根を歩き本山へ。本山手前の急登も相変わらずキツイ。もっとも先ほどの男山急登に比べればマシだが。

 本山(ほんざん){561m}からの眺めは今日はバッチリだ。今春は霞がかかって雪の日光連山が見えなかったので感動もひとしおだ。

     
こどもの森からの登山口    男山頂上    本山より高原山
     
本山より日光連山    本山より前日光エリア   

 本山で昼食とする。先客の中年男女4人組が狭い山頂を陣取っていたので隅のほうへ座った。聞くとはなしに耳に入って来るのは、どうやら職場の人の悪口。これで随分盛り上がっている。寄ればそういった話が出るのは場の流れなのだろうが、何もこんなに素晴らしい景色のまっただ中でそんな話をしなくても良いだろうにと思い山頂を後にした。

 岩の混じった急な所を降りると前回9月にミスコースから登山道に突き上げた地点を通過。今は草がだいぶ少なくなってきて登山道からもよく見えるが、よくよく見てみると踏み跡というよりも獣道と言った方が間違い無いかな。道理で前回は大変な思いをして登った訳だ。

 飯盛山との分岐を分け、冒険の森方面へと進む。程なく下篠井登山口と冒険の森への分岐があるが、下篠井登山口方面は草に覆われぱっと見た目に道が無い。駐車場に近い冒険の森方面コースが主ルートになたのであまり歩かれなくなってしまったのだろう。

 こういうことも有るだろうと思いGPSにこのあたりのポイントを沢山仕込んでおいた。コンパスと地形図も総動員で臨戦体制で草を踏み分け倒木を超えながら進んでいく。尾根を外さないように慎重に進むが、伐採の作業動が複雑に交錯していてなかなか難しい。

 数少ない経験だが、こういった自信があまり無い局面で立派な作業道が出てくると自然とそちらに引き込まれてしまうものだ。
 失敗はすまいとばかりに慎重に細かくチェックをしながら進むと、すぐに道がはっきりしてきた。やがて「下篠井登山口← →本山」と記された道標も見つかり一安心だ。

 暫くすると下に作業道が見えてきた。樹林の中にしっかりと道形を見せ、ずっと下の方へ伸びている。かたや登山道はと言えば、ぱっと見た目消失しているし、何やら赤テープも散逸している。下山の方角としてはどちらも同じだが、作業道は明らかに尾根を外している。少し作業道を下りGPSを見ると、通るべき尾根から逸脱しかけている。くわばらくわばらと元のところへ戻り良く見てみると草の向こうに道が続いているのではないか。この後は道を外すようなポイントは皆無だが、意味も無く道標が数カ所立てられていた。是非先ほどの所に道標を出して欲しいと思う。

     
   前回の薮漕ぎ地点    荒れている下篠井ルート

 下山道に砂利が混じる頃になると里はすぐそこ。ぱっと目の前に田んぼがひらけ、その向こうに見える男体山が暗い樹林を歩き続けた目に眩しい。

 最後のアスファルト路をとぼとぼと歩きながら、ちょっぴり冒険の森コースを選ばなかったことを後悔したが、まぁいいさ。静かな枯れた道を歩けたのだからと。

     
里に出た    来し方(道標が倒れている)   

 アスファルトを歩いている時にふと思いついたのが今春に篠井富家連峰を縦走したときに気になっていた鬼山(おにやま){372m}の事。
 国土地理院の地図上の兜山は鬼山であり、向かい側の同じ標高の無名372m峰が本来の兜山である。同じ標高なので地図に誤記されているということらしい。

 まだ時間が早かったので今日のおまけコースとして行ってみる事にした。車で徳次郎にある晃陽中学校前にある神社脇に入り林道を登る。篠井富家連峰の縦走コースからへ兜山へ向かう分岐点にある、259号鉄塔への標柱があるところの南側が鬼山となる。林道の舗装はここで切れるので路側に車を駐めた。

 鬼山は登山道が無い。だが、下から見上げても標高差70m程度の行程なのでなんとかなる直登だ。
 目を凝らすとうっすらと踏み跡が有るような無いような。取りあえず草や薮は枯れているので、多少トラバース気味に歩きやすいところを探しながら登っていく。途中一ヶ所大岩が出現する。なかなかの偉容だ。きっと薄暗い時に見たら鬼でも潜んでいるのかと見間違う事だろう。

 この大岩あたりからは一層斜度がきつくなるが、上を見ると尾根はすぐそこ。エイヤと登り切ると短いながらも北東から南西に延びる稜線に辿り着いた。向こう側に山名板らしきものが見えるので近づくとそこが鬼山頂上であった。樹に覆われて景色は全く無かったが、以前から何となく気になっていた山だけに満足感に浸ることの出来た往復30分のプチ登山であった。

     
形の良い榛名山    鬼山の巨岩    鬼山頂上
     
道は無い    取り付き地点    鬼山と兜山
  
今回のルート      

概略コースタイム
こどもの森駐車場発(10:43)-男山直登コース入口(11:16)-男山北北西尾根肩(11:42)-
男山(11:53)-本山着(12:13)-昼食-本山発(12:34)-飯盛山分岐(13:11)-下篠井登山口(13:55)-
こどもの森駐車場着(14:20)


鬼山
駐車地発(14:35)-山頂着(14:48)-山頂発(14:51)-駐車地着(15:04)

2007年11月18日

焼森山から鶏足山へ

-- 『e-trex Leggend US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --


 茨城県境の山並み。バイクで茂木方面へ出かけるたびに気にはなっていたのだが、なかなか足が伸びずに今日に至っている。やはり標高の低い山が多いので夏場は避けて落葉のシーズンに来るべきだろうと考えていた。

 県内の鶏を山名に冠した3座目、鶏足山(けいそくさん){430m}に登ってみることにした。

   過去の鶏シリーズ: 鶏岳  鶏鳴山

 駐車地までの道のりがまず厳しかった。というのも、益子から笠間へ抜ける県道1号線からのアプローチだと上飯の集落から林道を抜けていく事になるのだが、この林道が結構ハード。対向車が来たらすれ違い不可。待避スペースも少なければ道も荒れ放題。枝が低く道に覆い被さっているところがあり、無理して通過したら車の屋根にうっすらとキズがついてしまった。(後でコンパウンドで補修しないと)

 幸いにして対向車は無かったが、帰路に使った茂木側からのアプローチのほうが無難である。

 さて、並柳の集落から程なく舗装路と別れ砂利林道に進入すると、これまた車幅一杯の道。車の側面をススキが擦りながら400m程進むと、ガイドブックやネットの事前情報で案内されていた駐車スペースへ到着だ。先客は無し。どうやら今日も静かな山行なのか。

 駐車地を後にして暫く砂利林道を歩く。まだまだ普通の四輪車でも入ってこれるであろう道を進むと、更に広い駐車スペースが現れた。猟犬を乗せた軽トラが2台。狩猟区なのか、ここは?
一瞬ひるんだが、猟師の(ような)人は右手の傾斜(こちらは目指す山域ではない)に取り付いて何やら物色中である。仕掛けでも点検しているのか。
 いずれにせよ今日のコースは禁猟区の筈だ。トラックの荷台からこちらを威圧しているワンコを傍目に進む事にした。

     
鬱蒼とした木立を行く       猟犬がスタンバってる

 先ほどの駐車スペースを過ぎても林道の道幅は依然広い。しかし段々と轍が深くなってきて、もはや4駆車でも進入は結構厳しいだろう。傾斜もそれなりで、足腰がいよいよ登山モードになってきた。途中、右手にやたら綺麗な作業道があり引き込まれそうになった。どうやら焼森山の北側の谷から木を切り出している道のようである。

 沢音も聞こえなくなり更に高度を上げていくと、伐採で坊主になっている部分にさしかかる。林道の道幅は相変わらず一定だが、果たし途中の悪路をこなせる乗り物が有るのだろうか。道ははっきりしているので良いのだが、山登りとしては少々残念だ。ただ、丸坊主なので景色はすこぶる良い。向かう焼森~鶏足の尾根筋、右手には焼森山もはっきりと見渡せる。

 作業林道を登り詰めると尾根筋に突き当たった。ここもなかなかの眺望だ。この後は、焼森山への静かな尾根歩きになりやっと山道然となりほっと一息だ。ほぼ平坦な尾根を暫く進み、一登りすると焼森山の肩のピークに到着。岩を一つ巻いて少し登ればそこが焼森山頂上だ。

     
作業林道    焼森山方面    焼森山頂上

 焼森山へのルートだが、「栃木の山140」{随想舎 第一刷}の説明によると、未舗装林道(町道並柳焼森線)の途中から山腹を藪漕ぎ直登し、岩場の先で尾根に突き上げるというように案内されている。実際上から見てみると丁度山腹が全て伐採されて裸になっているのでよく解るが、とても直登出来る勾配では無い。藪があったとしてもどういうルートだったのかは謎である。

 頂上から、向こう側の今登ってきた林道がよく見渡せる。その後辿った尾根も良く見える。いつも男体山が見えるエリアを登っているので見慣れぬ眺望もまた新鮮だ。北北西にこんもりとした373mピークが紅葉に染まって美しい。

 ここで今日一人目のハイカーと出会う。てっきり一人山行と思っていたので、山頂に人が居たのは意外であった。話を聞けば茨城の山をくまなく歩いているという事らしい。

 ガイドブックに従い、この先西方面尾根伝いに2つのピークを探しに行く。若干高度を下げた焼森山第三峰にはベンチなどもあつらえてあり、南と西側の眺望が開ける。南側の山に造られたゴルフ場のグリーンが箱庭のようによく見える。残念なのは春先のような霞が掛かっていて遠望が効かないところ。

     
向かい側の道は登ってきた林道    焼森山奥の三峰    同左より

 先ほどの道を戻り鶏足山への明るい尾根を進む。地形図では鶏足山山頂と記されている二つめの430.5mピークには「赤澤山」としっかりした山名板が掛かっている。写真には写っていないが、もう一枚の山名板には「鶏足山」とある。しかし、横に手書きで「南峰 (矢印に続いて)山頂までxxxメートル」とも記されていた。

 ここで道は二手に分かれるが、北の尾根に乗り換えである。一旦下げて次のピークは眺望がぱっと開け「鶏足山」の山名板が並ぶ。先ほどの430.5mピークとどちらが本当の鶏足山なのか興味のあるところだが、眺望はこちらの勝ち。先ほどが南峰ならばこちらは北峰なのだろう。取りあえず景色をおかずに昼飯としよう。

 南側を除く三方向の景色が良い。西には先ほど歩いてきた焼森山がついたてのようにそびえる。半円のような尾根を伝いこちら側まで歩いて来たわけだ。

 東は太平洋側。勿論霞んでいて海など到底見える訳がないが、それでも更に低い幾らかの山並みの向こうに広がる平野の眺めもまた新鮮だ。北を見れば、これから超えていく尾根の向こうに鉄塔がかすかに見える。

 山頂には鶏の足の形の岩があるというので少し探したが、一体どれがそうなのか解らなかった。代わりに護摩焚石、鶏石の案内がある。

 護摩焚石は山頂のすぐ下にあった。岩の真下は吸い込まれるような谷になっており、こんな所で護摩を焚けばさぞかし霊験あらたかであったことだろう。

     
赤澤山    鶏足山頂上   
     
焼森山を望む    これから向かう鉄塔方面   

 鶏石は少し先の場所から一旦尾根を外れて急坂を、もうこれ以上降りられないところまで行った所にあった。写真では大きさがうまく伝わらないが、露出部分の高さは恐らく6~7mもあるだろうか。忽然としたその有様は信仰の対象たるに充分と感じた。

 転げ落ちるような急坂を登り返して尾根に復帰。このあとピークを幾つか超えると、今度はかなりの急降下だ。念の為に地図とGPSで確認するが間違えは無い。たまらずストックを取り出し慎重に降りていく。

     
鶏石?    急降下   

 樹で鬱蒼とした380mピークを過ぎると次はやたらに深い笹が出現。上から道形ははっきり解るがやれやれ忙しい道である。

 やがて突然開けた視界に鉄塔が飛び込む。道がここでおしまいのようだが、鉄塔の柵をぐるりと回り込むと舗装の巡視路へポンと飛び出す。あっけない幕切れであった。あとは2Kmもあっただろうか、延々とアスファルト路を駐車地へと戻る。里に降りても人の姿無し。静かな里田の風景に一日の山行の余韻を感じながらのんびりと車へ向かった。

     
笹が深い    忽然と鉄塔が    右手奥から出てきた
        
鉄塔前から舗装路    里田の秋   
     
林道に戻って来た    駐車地   

概略コースタイム
駐車地発(10:23)-尾根到達(11:15)-焼森山(11:33)-焼森山三峰(11:42)-
赤澤山(12:10)-鶏足山着(12:21)-昼食-鶏足山発(12:43)-鶏石(12:55)-
380mピーク(13:36)-鉄塔(13:49)-駐車地着(14:25)

2007年11月03日

静寂の鶏鳴山

-- 『e-trex Leggend US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 H君との山行第二弾。

 どこにしようか迷ったが、自分が行きたいという気持ちに軍配があがり、鶏鳴山(けいめいざん){961m}へ登る事にした。

 鶏の文字が付いた山は、県内では有名な鶏頂山(高原山塊)、鶏岳、鶏鳴山、鶏足山がある。鶏岳は既にクリアしているので今回は2座目の登山となる。

 コースは分県「栃木県の山」にガイドされている尾根周回コースである。ネット情報だと山頂から南の尾根はあまり歩かれていないという事なので念の為にGPSへポイントを多めに仕込んで出発だ。登りの累積標高差が800mあまりもあるのでちょっとH君には厳しいかなぁ。まぁ無理なら途中で引き返すか。

 周回コースの林道着地点近くに手頃なスペースを見つけて車を駐めた。静かな山と聞いていたが、ここまでに見た車は1台のみである。さて今日は何人の登山者と出会うのだろう。

 事前情報の通り、林道を進むと程なく立派なログハウスが現れる。この脇の林道を更に進んでいく。空には雲が厚い。しかし高い感じもする。雨はきっと降らないだろう。高度を稼いでいる間に晴れてくれれば良いのだが。

     
駐車地脇の清流    山は会社私有地だ    立派なログハウス脇の登山口

 林道脇から文字通り"山へ取り付く"ようにして登山道に吸い込まれる。砂利林道は初めのうち登山道の脇を付かず離れず並行する。

 暫く登ると別方向からの作業林道に出会うが、ここは山に向かって直進だ。樹にくくりつけられた小さな道標もあるが、さすがに私有地だけあって市や県が整備しているような明瞭な道標はこの山域には無いようだ。

 山頂のある主尾根に乗るまでの登りも、中盤にさしかかるころになると徐々に斜度がきつくなってきてロープが張られた箇所も出てくる。

     
道標を見落とさないように注意    小さな道標    根っこうねうねロープゾーン

 標高が780mを超えた頃一旦やけに道幅が広くなりしっかりとしてくる。作業林道でも作る予定なのだろうか?

 標高830m付近で下から上がってくる林道と北側から上がって来る別な林道に更に出会う。ここから先はさすがに林道も途絶えている。この林道の終着点では周囲は木が伐採されており東側の景色が良い。

     
何故か道幅が大きい    林道最高点より南東方面    同左地点

 林道最高地点で一旦小休止を取り再びスタートするが、ここから先は更にロープゾーンも多くなり、いよいよ斜度もきつくなってくる。だが、地図を見る限り最後の大詰めのようである。

 息があがるので休み休み高度を稼いで登る。H君も辛そうだが2回目の山行にしては善戦をしているではないか。さすがに若さである。

 急登の途中に、忽然と「山神」の碑あり。

     
鞍掛尾根    更にロープの急登    山神

 どうやら上の方が明るくなってきた。長い樹林歩きもとうとうお終いだ。エイヤと最後の登りをやり過ごすと山頂主尾根の北端である。程なく祠が数個立ち並ぶ好眺望ポイントだ。

 祠の脇には手作りの絵馬が並んでいたりとなかなか賑やかだ。山頂への道標もオシャレで奮っている。

 ここからの眺めは実に素晴らしく、少し先にある岩棚からの西から南西にかけての眺望は見応えがある。雲が掛かっていて、かすかに男体山の山姿が見られたが、冬の空気が澄んだ良い天気の日に是非また眺めてみたい景色だ。

     
急登に喘ぐH君    数個の祠    絵馬もある
     
山頂への道標      
     
祠より西側眺望    同 左    真正面は雲に隠れた男体山

 好眺望を後にして尾根を辿るとすぐ山頂に到着だ。 私(社)有地だけあって?山銘板もそこいらの山とは少し変わっている。お洒落な山銘板のお出迎えだ。

 山頂は周囲を樹木に覆われて、唯一西側が枝の間からかすかに覗ける程度。時間は少し早かったが疲れていたので昼食休憩とする。

 昼食後は南側へ延びる尾根を辿ることになるが、山頂から一旦踏み出すと途端に踏跡が薄くなる。落葉が積もりふわふわとした感触が心地よい。
 北側からのルートは良く歩かれているが、南側はあまり人が入っている感じがしない。少し先に行くとまた道型はしっかりしてくるものの、あまりにも踏み跡が薄いのでルートに若干の不安を感じない訳では無い。とにかく尾根を外さないように注意して進む。
 赤テープの過信はとかく危険なものだが、このコースでは尾根上の青ペンキと交互に確認していけばしっかりと誘導してくれる。中途半端に赤テープが散乱している山域とは違うようだ。
 もっとも、枝道とかがまったく無いので、道を外しようが無いというのが正直なところだ。加えて大量にインプットしたGPSのポイントを頻繁に確認しながら進んでいたので今回はまったく危なげ無い進行である。

     
山 頂     お洒落な山銘板    山頂南の尾根

 途中、今日唯一の単独行登山者とすれ違う。挨拶以外の言葉は交わさなかったが、彼もまた静かな山歩きを堪能しているようだ。

 滑りやすい急斜面を降りて、鞍部から標高にして50~60m程登り返せば木立の中の947mピークへ到着。
休憩後の登り返しは結構疲れるものだ。H君と共に「疲れるねぇ」と立ち止まって息を整える。

 尾根はずっと木に遮られて眺望は無い。たまに枝が薄いところから漏れてくる日差しがいとおしい。例えて言えば、暗闇に差し込む一筋の光といったところか。

 ヤセているという程でもなく、大きな尾根でも無く、これぞ稜線と感じるような心地良い道(写真下中)を高度を下げていく。また少し登り返すと今度は815mピークだ。

     
947mピーク    快適な尾根は続く    815mピーク

 815mピークからは東向きの尾根に乗り換える。ここから高度を下げていくと道の様子が若干変わってくる。比較的若い木などが切り倒され放置されている。計画的な伐採とは言い難い状態だが、何か理由が有るのだろう。少し殺伐とした感じも漂う。

 高度が下がってくると沢の音が聞こえてくる。時折木立の合間に景色も見え隠れするようになってきた。右の谷では何やら造山工事をしているようだ。

 下に通る林道が見える頃になると、生い茂る草の丈も高くなり途端に道が不明瞭になるが、しっかり赤テープを追えばここも問題は無い。ただ、最後のほうは滑りやすくて斜度が若干キツイので要注意だ。

 林道に降り立つと、向こう側にひっそり佇む我が愛車。さながら、息をひそめてじっとしている動物のように感じたのはあまりに山が静かだったせいなのだろうか。

     
下山時希少の景色(南側)    林道出合直前は道が不明瞭に    斜度も結構あり滑りやすい

概略コースタイム
駐車地発(8:50)-登山口(9:01)-林道最高点(10:26)-祠(10:56)-山頂着(11:14)-
昼食休憩-山頂発(11:33)-947mピーク(12:00)-815mピーク(12:32)-駐車地着(13:39)

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