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2009年08月 アーカイブ


2009年08月30日

偵察用尖鋭機入手

 三年来の、念願のオフロード車を遂に入手。

 GSX1400を手にした頃既に、実はオフロード車も・・・と密かに考えてはいたのだが、流石に両方とも一遍にとはいかない。今回は、機は熟したとか言うか思い立ったが吉日と言おうか、まぁその辺のいきさつは後日語るとしてだ。

 スズキ、ジェベル200。フル規格250ccオフロード車を選ばなかったのは価格もあるけれど、やはり林道最深部や破綻しそうな状況で手に負える大きさではならないというのが大きな理由である。フルサイズ250ccオフ車はパワーもあるがやはり車格も大きい。足つきも結構厳しいし腕が無いと乗りこなせそうでない気がする。

 その点ジェベル200は125ccのフレームなので一回り小柄。足つきも抜群、なんといっても万が一の場合は車体をぶん投げても軽々と取り回せそうな感じである。実際テールの辺りを引っ張ると僅かに持ち上がるのである。

 台風接近で時折小雨がぱらつく天気の中、市内某ショップへ引き取りに行った。ショップを出て走り出すと、やはり200ccだ。パワーはこんなものだろう。それにしてもオフ用タイヤで舗装路を走ると妙にリアが流れる時があって気味が悪いが、タイトなコーナーはリーンアウト気味で走れば落ち着くようだ。

 5速ギアで70Kmあたりが気持ちの良い帯域となる。田舎道を50km~60kmあたりで流すのがこのバイクのシチュエーションだろう。久々の単気筒車だが、非力とはいえ200ccから繰り出されるトコトコ感はなかなか気持ちいい。GSX1400なら80kmあたりでもまったく速度感を感じないが、ジェベルでは初めてバイクに乗ったときのような新鮮な味わいである。オートバイって本来こういうものだったんだね、と感慨を新たにする。

 自宅に無事帰り、昨日から設営をしていた駐輪スペースに駐めようとしたが、初めに2段の段差越え。バイクの全長+αしか奥行きが無いので後輪がかろうじて石段上部のヘリにかかるところでフロントタイヤが突き当たってしまう。ここでリアを横にずらしてやっとの思いで奥に寄せたら、今度は前輪が低い所に落ちて引っ張り出すにも引っ張り出せない。こんな時オフ車のサスはふかふかなので始末が悪い。反動を付けて引っ張るもうんともすんとも動かない。あれやこれやと試行錯誤を重ね、やっと脱出した時にはハンドルカバーとミラー裏側に擦り傷が・・・元々中古で小キズはあちこちついているし、これから林道で転倒の一度や二度はあるだろうから気にするまい。

 取りあえずの工夫を重ね何とか出し入れ出来る状況になったが、それでもかなり大変である。これは今後の課題で少しづつ改善していくしかないだろう。

 雲が少し切れだして来たので早速散歩に出かけることにした。行き先は・・・最近パジェロミニで途中でUターンを余儀なくされた近場の林道である。以下その写真であるが、市内某所とだけ言っておこう。このような林道どんづまりや、木が行く手を塞ぐところもへっちゃら。GSX1400では到底無理なところでもバンバン入って行けるのはあっぱれオフ車だ。

 さてさて、今後のジェベル君。登山口の偵察、そして渋滞で進むも駐めるも困難を極めるであろう秋の那須や日光へのアプローチ。今から活躍が楽しみである。

     
最深部までOK    パジェロミニでも無理    出し入れが大変(;_;)

2009年08月23日

男体山登頂


-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 栃木県に住んでいると、日光の男体山は何かにつけ親しみを感じる山である。校歌にはあまねく歌い込まれ、県内のかなりの場所から山姿を仰ぎ見ることが出来る。
 そんな男体山に今回はチャレンジすることにした。ルートは中禅寺湖から登る正式な登拝コースと、車で標高を稼いだ志津乗越から最後の標高差700mを詰めるコースがある。初めてなので志津乗越からの北コースピストンとする事にした。

 自宅を出発して丁度2時間、9時半頃に志津乗越に到着。すると、のっけから難所が・・・。そう、駐車地確保が大変なのだ。ずらりと駐められた車の殆どが県外ナンバーであり、皆かなり早い時間に到着している雰囲気だ。周辺の山々の登山基地的なロケーション故に致し方無いのは解るが、中にはツアー登山の一行さんが乗ってきたであろう小型のバスなども駐まっている。幾ら舗装されているとはいえ、普通車でも車幅ギリギリの箇所が多い裏男体林道をよくぞ通過してきたことよと有る意味感動。

 随分離れた所に車を置き、登山口まで歩いたお陰で準備運動もバッチリである。道標に従い変哲の無い山道に吸い込まれるように入っていくと、すぐ志津小屋と志津宮がある。小屋を覗いてみると、懐かしいすすけた匂いと一組だけポツンとうち捨てられたように置いてある布団が印象的であった。この小屋で静かな裏男体の一夜を過ごすのも悪くはないかな。

 志津乗越からの山道は、合目標識が山頂まで続く。700mの標高差だから1合あたり70mか。大したことは無いなぁとタカをくくっていると、4合目辺りから息が上がり始める。次の合目標識が待ち遠しや、やはり男体山は手強いぞ。

     
登山口    二荒山神社志津宮    二合目脇のザレ場

 道は明瞭そのものだが、時折木の根が行く手を阻んだり、水の流れで道が深く削られた部分なども多く、これらをやり過ごすのに思った以上に体力を浪費する。滑りやすいので下りがまた気が抜けない。登りも下りも辛い状況が続くハードなコースである。

 ひたすら樹林の中を進んでいくが、7合目を過ぎたあたりで景色の良いポイントが出てきて元気付けられた。振り向くと大真名子山が大きい。

     
時折根が道を塞ぐ    ひっそりと五合目    大真名子山

 8合目辺りからは樹林が切れだし、岩礫が目立つようになる。足元が滑りやすいので神経を使うが、北から西にかけての眺望は益々素晴らしく、ぐるりと見渡す群青色の峰々から小さく見える湯ノ湖を見つければ、その上方に山肌が荒々しく削られている金精山、さらにその奥にはお椀を伏せたようにひときわ目立つ白根山も見える。

 9合目からの緩やかな登りを終えるとやがて三角点に到達した。その奥には二荒山神社の奥宮の建物が見える。
 山頂付近の様子は賑やかという言葉が似合うのか、ただハイカーの数が多いという理由以外にも、ここまで沢山人造物がある山はどうも落ち着かないというのが率直な思いである。
 同じ人造物でも里山を歩いていて絶対といってよいほど目にする送電線やその付帯設備は、人に媚びることも無くただ己の役割を全うすべく凛として立ちはだかる。これは機能美と行って良いだろうよ。また、路傍の古い石祠には古の人のささやかな願いが感じられて好感が持てる。だが、空を目指すようにそびえ立つ剣先も、風にあらがって屹立する二荒大神も、信仰登山と縁の無い自分にとってはかなり違和感を感ぜずにはいられなかった。

 そして何よりも残念だったのは奥宮脇の社務所(山頂に社務所があるのを見たのはここが初めて)裏に、石油ストーブやその他ゴミがうち捨てられていること。山頂周辺には空き缶やタオル、明らかに登山者の不始末と見られるゴミも少しはあったが、社務所裏のゴミは量や内容からして「産業廃棄物」として私の目には映った。ここは是非二荒山神社に何とかして欲しいところだ。また県外ハイカーの集う山だけに、県としてもイメージアップの観点から何らかの手は打って欲しいと思う。

     
湯ノ湖と白根山    一等三角点標石    三角点より奥宮
     
これがホントの剣が峰か    二荒山神社奥宮    二荒山大神

 山頂一帯は休む場所が沢山あるので、昼食の場所取りに苦労することは無い。少し外れた静かな場所にザックを降ろした。食後はゴロンと寝転がり空を眺めて軽く目を閉じると、木陰を抜ける風が実に爽やかである。雲が切れたり重なったりと色彩の移ろいを眺めながら贅沢な休憩の一時を楽しんだ。

 下山する前に、西側の一番果ての箇所、地図に鳥居のマークが有る小さな宮のある所まで行ってみた。この先はちょっとした崖になっていてロープが張られていて進むことが出来ない。痩せ尾根の先にある2397.7mPまでは野趣溢れんばかりの稜線だ。

     
空を仰いで一休み    山頂の西の果て    2397.7mP

 帰りは登ってきたルートをひたすら戻るのみ。同じ道を往復するピストン山行は基本的に好みではないのだが、登りと下りでは視点が違うので案外楽しめることも多い。今回も素晴らしい眺望を眺めながらの下りを満喫することが出来た。ただ、樹林帯に突入すると"修行のような"きつい下り。翌日の筋肉痛の種をたっぷりと仕込まれた下りだったという事にこの時点ではまだ気付かないのであった。

     
太郎山    中禅寺湖   
  

概略コースタイム
駐車地発(9:37)-登山口(9:46)-1合目(9:55)-2合目(10:03)-3合目(10:12)-4合目(10:22)-5合目(10:38)-
6合目(10:51)-7合目(11:00)-8合目(11:26)-9合目(11:41)-山頂(11:56)-昼食休憩-出発(12:20)-
西側最果て(12:25)-5合目(13:28)-登山口(14:13)-駐車地着(14:21)

2009年08月12日

水沢うどん

 今夏の天候不順にはまったくもって呆れるしかない。勤めている会社が業種的に天候に左右されるのも痛いが、自然環境にもっと左右される稲作などはいったいどういう結果になってしまうのか。恐ろしいばかりである。

 で、個人的なことでいきなりレベルを下げてしまって恐縮なのだが、なかなかお天道様を拝むことが出来ずにアウトドア遊びもままならない。だが、天は遂に味方したのか、いや、夏休みが一日しかとれないので哀れみを給もうたか。

 とにかく貴重な一日の夏休みである。週末の土曜日だって出勤である。サービス業でなく間接部門のリーマンなのにである。

 グチはこのくらいにしておいて、さぁこの貴重な時間をどうしてくれよう。天気予報では台風通過後で晴れではないか。しめしめ。

 朝目が覚めると、長らく拝んでいなかったまばゆいばかりの快晴。記憶にある限り梅雨明け以降ここまでのスッキリした朝は初めてのような気もする。

 前の夜にあれこれ悩んだが、結局バイクに跨ることにした。

 目的地は・・・ 榛名山北面のクネクネ道、   もとい、 水沢うどんである。(と言いながらどちらも本命)

 夕方所用で自宅に4時には帰らなければならないところがちょっとマイナー要素であるが、久々のわくわくツーリングでそんなことは些末である。

 まだ朝の早い時間に金精峠を越えていくと、気温も20度を下回り夏のメッシュジャケットでは肌寒い。幾度もインナーを着ようかと思ったが、峠越えについ熱が入って気が付いたら沼田側へと高度を下げると共に気温も上昇。

 椎坂峠のお店で早い時間のおやつタイム。白桃と抹茶のミックスソフトクリームを絶景を眺めながらいただく。ちょっと微妙な味の組み合わせ、白桃の味に隠れた抹茶の風味が面白かった。

 沼田から中之条まではR145の田舎道をのんびり流す。左手の上毛の山々が新鮮だ。

 郷原の駅を過ぎたあたりで標識に従い榛名山方面へと折れる。始めはなんて事は無い田舎道も段々とバイク乗り好みのクネ道に変わっていく。榛名山までの15km程度の道中はあっという間に終わってしまった。

 湖畔に到着する頃になると辺りのガスが濃くなってきた。下界はあんなに天気が良かったのにちょっと残念ではあったが、今日の目的は観光ではなく「水沢うどん」である。証拠写真を撮影して慌ただしく伊香保温泉へと下る。

     
明智平    椎坂峠    榛名山

 温泉からは水沢観音方面へと暫く走ると、「沢山の店がしのぎを削っている」とネットで紹介されていたように、成る程うどん屋が軒を連ねている。特に前調べをしていた訳でもないので適当に入りやすそうな店に入った。

 うどんの味はというと、うーーん。それなりの値段なので全体的にしっかりした味になっているが、うーーん、うーーん、まぁこんなものだろう。

 いや、充分美味しかったです。麺はしこしこ腰があって、つゆも清澄雑味無し。天ぷらは、これはかなり高得点かな。骨太素材で歯ごたえ充分。オマケで揚げているようなやつとははっきり違う。

 てな訳で「水沢うどん」初体験を果たして無事帰還の途についた。帰りは空っ風街道から大間々、足尾と抜けて清滝で往路と合流。ちょっと慌ただしいツーリングだったが久々の300km超走行に満足至極。

  
天もりうどん    丹次亭
走行軌跡
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