昨日の低気圧の通過で今日は朝から雲一つ無い青空。等圧線が狭いので風は幾分強いが、雨上がりの水蒸気を吹き飛ばしてくれるので景色には大いに味方となる。
朝起きて天気が良ければ今日はどこぞの山へ・・・なんていう気まま生活(勿論ウィークディの話)が理想である。しがないサラリーマンは流石に平日は無理としても、それでも休日にドンピシャ条件が合うと嬉しいものだ。昨日の雨で日光の山並みに新雪が降ったかどうかは判らない。でも、きっと今日の輝やきはいつにも増して綺麗に違いない。宇都宮近郊から日光方面の好眺望ポイントは多々あるも、今回はその中でもお気にいりの古賀志山540mPからの日光連山に逢いに行くことにした。
森林公園駐車場に着くともう10時を回ろうという時間なのに、これから出発するハイカーも沢山見られる。流石に古賀志山だ。最近1日中誰にも会わない山ばかり歩いているので少し異様な光景に見えてしまう自分が実は異様なのか?(笑)
車を奥に進めると、北登山道の入り口にある釣り堀周辺も路駐で車が一杯だ。川のたもとに一カ所丁度パジェロミニがスッポリ収まるスペースがあったので此処に駐める。
支度を終えて真上を見ると何やらしっかり歩かれた感じのルートが続いているではないか。そういえば以前東陵尾根コースに北登山道から取り付いた時に、途中から南の尾根から登ってきた人達を見たが、恐らくこのコースなのだろう。地図を見ても十中八九間違いなさそうだ。今日は中尾根の岩場で全身運動をし、その後のアップアダウンで汗をかいてから540mPへ向かう予定だったが、見上げるルートも見過ごせない。よし、今日は東陵コースだ。
のっけから岩が顔を覗かせている斜面を行くが、よく歩かれているのでルートに不安感は全くない。というよりも、最近歩いている山に比べるとあまりにも人の往来が多いので、枝道の一本一本がどれも立派な登山道に見えてしまうのでかえって要注意だ。
幾らか高度を稼いだかなと思いふと後ろを見ると、左に天狗鳥屋が迫り、そして右に目をやれば雲雀鳥屋と多気山が赤川ダムの向こうに並ぶ。
間もなく北登山道から登ってくる道と合わせると、後は正面に大きい東陵を目指して尾根を詰めていく。
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東陵尾根登山口に駐車 |
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岩を縫って快適に登る |
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左から、天狗鳥屋・雲雀鳥屋・多気山 |
東陵直下の岩場の所で南に巻く道を少し追ってみた。トラバース気味に幾らか下降すると、右手(北側)に大岩壁現る。これぞ古賀志山の正体か?ロッククライミングの練習場になっている岩場があると聞いていたが周囲に人の気配無し。
流石にここは進める訳も無く、元のルートへ復帰。鎖場を慎重に登って東陵に出てみると既に沢山のハイカーでごった返していた。ここまで出会った登山者は1名のみだったが、やはりここは古賀志山。北や南のメジャーコースからは沢山登ってきているのだ。
見晴台より東を見ると、先日登った雨乞山のピーク達が行儀良く並んでいる。
景色は素晴らしいがちょっと人の多さには辟易してしまう。給水休憩もそこそこに富士見峠、559p方面へと先を急ぐ事にする。
富士見峠から北側は、流石にハイカーの数は激減するもそれでも時たま対向のグループとすれ違ったり、高齢のご夫婦を追い抜いたりとなかなか人気のエリアだ。559p直前の急登も上から数グループが降りてきて道を譲った程である。(お陰で立ち止まる時間が増えて楽だった)
丁度お昼時だった事もあり、559pも沢山の人の声で満ちている様子。自分の今日の目的は540pだから、ここも立ち寄らず素早く通過である。
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行く手を塞ぐ大岸壁 |
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東陵見晴台より |
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559の鞍掛尾根分岐 |
いよいよ鞍掛尾根に入った訳だが、またしても数名の登山者と行き違う。お目当ての540pに着き食事を取っていると、後続の中年夫婦一組がランチタイムとなった。彼らもまた古賀志山の喧噪を避けてこの好眺望の540pを訪れたのであろうか。こうやって年々有名になって行くのは良い事であるが、秘密基地を見つけられた子供のように、ちょっぴり残念な気持ちにもなるものだ。
眺望はと言えば、一番上の写真、下の写真。言わずもがな大満足。あぁこれでまた一週間、仕事のストレスを我慢することが出来るなぁなどと思いながら、時折吹く強い北風に現実に追い戻されるようにして下山の途につくのであった。
で、
もうちょっと北側の尾根を歩いて、舗装林道に抜けるルートで駐車場に戻る筈だったのだが、
540pから降りていく最中に、「日当たりの良い南斜面は暖かいなぁ」、「む!南斜面?」
今日は既知のルートだったので地図はGPSのみ。また、GPSにルートは設定していなかった。途中急な所にロープが掛かっていたりしたのですっかり油断していたが、真東の尾根を降りてしまったようだ。道形もしっかりしているし、GPSで確認しても方角的には目指す林道に向かっているので構わず降りていくと、何やら中年女性が2人、道に陣取って食事中。
通りかかると、「すみません、鞍掛山から来たのですが道が判らなくなって、もう疲れちゃって登り返す元気が無い」と言う。自分も道を今間違えたところだが、感じでは此処を降りればOKっぽい雰囲気だと告げる。
判りました、それでは、という感じだったが、自分一人では適当にルートを取れても、この二人が切り抜けてくれなければ事故に繋がり兼ねないので「一緒に行きましょう」と声を掛けた。こんな即席パーティ、以前鳴虫山でもあったなぁ。
すぐ下に作業道の道形が現れ、程なく地図には無い舗装林道に出る。後はこれを辿れば大丈夫だろう。僅かの間のリーダーだったが無事お役目御免となった。
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540mPより |
今日のルート
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概略コースタイム
駐車地発(10:29)-大岩壁(11:25)-東稜見晴台(11:46)-富士見峠(11:56)-559分岐(12:18)-
540p着(12:49)-昼食-540p発(13:07)-舗装林道出合(13:35)-駐車地着(14:06)
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