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2010年06月 アーカイブ


2010年06月12日

今市ダム周回

100612route.gif
-- 『GPSMAP60CSx US版』+『轍』+『GoogleMaps』にて作成 --

 栗山の月山西尾根から眼下にひっそりと佇む今市ダム。以前から気になっていた。道があるのは判っていたが、関係車両以外通行禁止なのではないか?とか路面状況が悪いかもしれないのでは?と情報不足でなかなか足が向かなかった。とにかく駄目もとで行ってみることにした。

 目論見はダム手前の林道を辿りあわよくば周回であったが、結果から言えば首尾よく大成功と相成った。

 朝の7時前に自宅をジェベルで出発した。週明けからは雨マークが並んでおり梅雨入りももうすぐのようだ。入梅前の最後の走りになるだろうか。

 今市の轟の先の交差点を左折し、道なりに行く。暫くすると大きく左にカーブするが、途中で砥川沿いに北西の細い道を辿る。集落が切れるようになると、まだ早い時間で十分に陽が届かない木立の中は思ったより空気が冷たい。メッシュジャケットではいささか寒い位である。

 ダムまではよく整備された舗装路が続きあっという間に到着。途中のブラインドコーナーを抜けると、悠然と道路の真ん中を歩いていた鹿の親子がエンジン音に反射的に踵を返して谷へと駆け込む。

 関係者の姿すら一切見られない静かなダムの端に腰をおろし、まだ輝かしい朝の日差しを受けながらコンビニで買ってきたパンにかじりついた。

     
発電所概略図    仕組みはこうだ   

 湖畔の説明板を読むと、今市ダムと栗山ダムの関係がよく判って興味深い。なるほどと思いながら目を上にやれば、月山が湖面に映る様子もまた美しい。

 一息ついて、更にトンネルを越えて先に進む事にした。頼りない蛍光灯のみのトンネルを抜けると地下発電所方面はしっかりとした鍵で施錠されて立ち入り禁止となっている。

     
   ダムと月山    進入禁止

 湖の北側を渡る橋を過ぎると、程なくして舗装路は切れて砂利道となった。段々と標高を下げて湖面へと近づいていくが、やがて谷から押し出された土石流で無残に道は遮断されておりここで行き止まり。歩きで少し先まで行ってみたが、もはや人が近づくことを許さない獣達の領域と化しているようである。

     
湖畔のダート    土砂崩れで行き止まり    新緑が美しい

 ダムより往路を戻り、途中で試しに支線を一本走ってみると、どこまでも舗装が続く。若干浮石が多いが道としてはしっかりしているのでこれを走っていくと、やんぬるかな。「林道西小沢入線」入り口の標識が出現した。地形図では確かに細い実線が引かれていたが詳細は不明なこの道が案外しっかりしていた事に驚く。
 ダム手前では鹿の親子に逢ったが、ダート区間はイタチ(のような)小動物や羽を広げる姿が思いのほか巨大な鳥なども見られた。人知れず暮らす彼らの静かな朝は、バイクの侵入でさぞやかましかったことだろう。

 途中からダートになった。オフロード車の本領発揮である。はじめはフラットだったが段々と道が荒れてきて岩がゴロゴロしている区間は多少難儀もした。だが、小沢入沢沿いを走る頃には穏やかな砂利の小路となる。

 田植えの済んだ風景に抜けると、人間の領域に戻ってきたと実感した。

     
林道西小沢入線      
           
里に抜けた      

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