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2007年03月 アーカイブ


2007年03月17日

鶏岳

明日から彼岸入り。そしてそろそろ息子の引っ越し準備が忙しくなってくるので、最後にもう一登り。

息子と共に鶏岳(668m)へ行ってきました。

朝目覚めるとなんとなくどんよりとした天気。NHKの天気予報を見ても晴れマークは夕方から。
これは諦めたほうが良いかな・・・と思案しながらウエザーニュースを見てみると、9時頃から晴れマーク全開ではありませんか。
実際8時過ぎには西の方から青空が広がってきたので、さあ、準備にとりかかります。

自宅からいつものように宇都宮北道路を快調に飛ばし船生街道へ。
先日登った篠井連峰を横目に見ながら船生街道へ入り、途中佐貫石仏へは曲がらず鬼怒川の南側を西へ(この道はじめて)。
大渡橋を渡り西古屋の集落を目指し、そこから林道西前高原線へと入って行きます。

林道を暫く上ると、程なく登山口看板発見。
先客が1台駐車しており、小さな車ならあと2台くらいならなんとか置けそうなスペースが道の脇に作られているのですが、乗っていった1BOX車だとちょっときつい。
もう少し上の方はどうだろう、と車を進めましたがやはり状況は変わらず。
やっとのおもいでUターンして登山口まで引き返し、なんとか路側に駐めることができました。
車利用の場合は、出来るだけ小さな車種で行かれることをお勧めします。

    

(写真左)西古屋の集落からの鶏岳。名前の通り特徴的な山容です。
(写真中)林道入り口。舗装路ですが、思わずオフロードバイク欲しくなってしまう風景
(写真右)登山口


登山口の階段を登ると、すぐに気持ちの良い山道に変わり、まさにハイキング気分で進んで行きます。
道は一本道で、迷う要素は皆無。枝道は登り初めの一カ所だけあります。道標こそありませんが、見た目も一目瞭然。あとは電車道のように一直線です。
また、4合目より設置されている合目表示板があるので安心して登って行けます。
いくらか登りが急になってきて息も弾んできた頃、現れました!八合目からの岩場急登!

    

(写真左、中)緩やかな尾根伝いの登り
(写真右)八合目の岩場急登直前のメッセージ


見た目以上に足場がしっかりしているので、トラロープに助けられればさほどの難所でないのですが、場所によってはゆうに40度は超えているかもと思われるような急登。呼吸が大いに乱れて途中4~5回は立ち止まってしまいました。
いや、ホント辛かったです。いつもはさほど感じないザックの中のたかだか2L程度のカップラーメン用のお湯の重さをじんわり感じてしまった程ですから┐(´~`)┌

ヒーコラしながらどうやら登りも終わり、一旦山頂南側ピークに辿り着くと後はほんの僅かな緩い登りで山頂へ到着!
西から南へ広く開けた眺望が迎えてくれました。
あ、それから先客の3人組(後で聞いたら茨城から来たそうな)が既に一休み中。

    

(写真左)八合目より岩場急登。トラロープが誘導してくれます
(写真中)九合目は、ハーハーゼーゼー。辛い辛い
(写真右)山頂に着きました


  

(写真左)山頂北側から高原山方面
(写真右)西側日光方面

    
山頂よりパノラマ

写真でご覧の通り、高い所の雲が多少多いものの、眺望的にはまずまず。
先日の篠井連峰の本山からは男体山さえ見えなかったので、今日は上出来です。
絶景をおかずに例のごとく昼食タイムです。

麓の集落で吠えている犬の鳴き声が、どこか長閑に聞こえてくる程のんびりした時間を愉しんだ後、山頂を後にしました。

帰りはピストンコース故、慎重に先ほどの急登箇所を降りていきますが、今日の写真、いくらか雰囲気が伝わるでしょうか。



行きは登りづめ、帰りは下りっぱなしで流石に膝が笑い出してきたなと思ったら何とか無事に登山口に到着です。
帰路は来た時と逆向きに林道を走り、鶏岳をぐるりと巻いた感じで半周し、南へ戻る道へと合流し里へ下って行きました。

西前高原林道は、途中東古屋湖方面へ分岐していますが、その先はまだまだ舗装が続きそうな気配故、この先の区間も是非走ってみたいものです。
夏場のバイクの避暑走行にはうってつけのコースかもしれませんよ。


概略コースタイム
登山口(10:50)-山頂(11:40)-山頂発(12:20)-登山口(12:50)

2007年03月10日

大越路峠越え

よし。今日は久々にバイクに乗るゾ!
と、朝から洗車をして気合いを入れていたらオヨヨ。天気予報に反して雲が厚くなってきちゃった。

実況天気図を見ても、国交省のリアルタイムレーダーを見ても予報通りに雨雲はまだまだはるか彼方。なんとか大丈夫だろうと、午後から久しぶりにバイクにまたがりました。

今日の行き先は、以前プー吉さんが氏のブログで紹介していた「大越路峠」。
大越路トンネルは何度も通過したことあれど、なかなかな趣の有りそうな峠道ということで、いつかは走らねばと思っていました。

    

(写真左)県道15号より大越路トンネル方面    (写真中、右)峠途中のカーブ28地点より

    

うーーむ。なかなかに良い場所では無いですか。眺望良好。峠越えという雰囲気が良く出てますね。

(写真左)カーブ28地点    (写真中、右)大越路峠


大越路峠より星野側へ抜け、谷倉山への登山口などもちょいと確認しながら栃木市の街を目指します。向かうは大平山へ。

駐車場へ着くと先客の県外ナンバーのバイクが居ました。
私が団子をほおばっていた時にオーナー氏登場。レーシーなエキゾーストサウンドと共に走り去っていきました。
同じ1400ccで私のバイクが勝ったのは排気量のみ。だって1401ccですから。GSXは(笑)

団子は一人で食べるのはちょっと多すぎでした。久々に胃もたれしてしまいました。
おみやげに買った団子が600円だから半分の300円なら多いのは当たり前か>自分
プー吉さんのように卵焼きにしておけば良かった・・・とちょっと後悔。

約3時間、100kmあまりの小さな旅でした。


  

(写真左)1400ccコンビ    (写真右)大平山といえば団子さ。

2007年03月04日

篠井富屋連峰縦走

篠井富屋連峰は少なからず縁がある山系です。
家内の実家から見渡せるこの山系、随分前からいつかは登ってみたいと思っていました。

以前、「こどもの森」が出来てから一度だけ榛名山の途中までひやかしで登ったことがあるのですが、今回は篠井連峰より富屋連峰へとロング縦走です。

今日の相棒は、第二志望ながらも合格通知を手にした受験生の息子です。第一志望の発表はまだ一週間先になりますが、そちらは現在のところほぼ絶望的らしくすっかり受験の緊張が切れた様子。
暇をもてあまし気味故、「山に行くか?」に二つ返事での同行となりました。

いつものようにガイドブックやネット、事前のコース調べは充分にしたつもりでしたが、先週の「かまど倉」の一件もあるし、一番情報が"濃い"中篠井登山口より登ることにします。

まずは「こどもの森」駐車場へ車を止めてトイレで用を足してから出発。
トイレ脇にも登山口があることを確認。次回登る時はこちらから行くことにして、今回は県道77号をテクテクと北上すること6~7分。中篠井登山口に到着したのがほぼ10時です。

民家の裏側を失礼して通過{登山道なのでしかたがない}しながら樹林の中を進むと、やがて「こどもの森」からの林道と合流、その後、男山への直登コース分岐から右へなだらかに登る頃になると足元の岩が多くなってきます。

つい先日まで受験勉強に忙殺されていたとはいえ、部活で鍛えていただけに息子(18才)は全然息が上がらない。こちらは既に息が乱れ始めています。

尾根に辿り着き、気持ちのよい稜線を辿ると程なく今日の一座目である榛名山(524m)へ到着です。

    

(写真左)中篠井登山口
(写真中)岩が多い登山道
(写真右)尾根到着


天気は晴れているのに遠望が効かないのは春霞故か。3月上旬とはとても思えぬ暖かさ(暑い?)でじんわりと汗ばみます。
榛名山頂より先ほどの尾根分岐まで戻り本山に向かう途中、寄り道をするような感じで男山(527m)へ到着。
景色的にはほぼ榛名山と同じですが、山頂間の直線距離が280m位しか離れていないので至極当然でしょう。

息子曰く。「男山があるなら女山は無いのか?」
なるほど。確かに一般的にはそういうものだなと妙に感心しながらも次の本山を目指します。

男山から一旦少し高度を下げて山頂直前は急登。先行していた中高年グループも流石にペースダウンしている様子。我々も喘ぎながら登って行きます。
篠井富屋連峰は、古賀志山に劣らずメジャーな山域なのでしょうか。登山者に随分沢山出会いました。
なるほど道標もよく整備されているし、まず迷うことも無いと思います。

    

(写真左)尾根分岐から気持ちの良い榛名山方面への稜線
(写真中)榛名山山頂(まっちゃん本人です。ちょっと腹の出具合が×)
(写真右)男山山頂(こちらは息子。一応ポーズとってます)


本山(562m)は連峰の最高峰。眺望も360度ということでしたが、やはり霞であいにくの景色です。冠雪の男体山位は見たかったのですがちょっと残念です。景色は次回登頂のお楽しみですね。

    
    
(写真下右)本山より榛名山と男山

本山山頂ではおなじみのカップラーメン昼食です。
幸いな事に先着の団体さんが山頂を後にするところだったので、ラーメンにお湯を注ぐ頃には比較的狭い山頂も我々二人の貸し切りとなりました。
麓の篠井サーキットからカートのエンジン音、射撃場の発砲音、はたまた丁度12時のお昼のサイレンが聞こえてきたりと、案外下界の音が多いのにはちょっと閉口ですが里山はこんなものかな。

さてさて後半戦の一番手である篠井連峰南端の飯盛山(501m)へと向かいます。

本山から小ピークをいくつか登り降りしながら飯盛山山頂手前の急登ポイントへ到着。
そびえ立つこの急登。地形図の等高線を見ての通り、まさに予想通りの急登でした。
ロープが無いのでここは下りの方がきついかもしれません。山頂から下ってきたご夫婦は、奥さんが腰が引けてしまっていてご主人が後ろから「そこは右、そこは左!」と声を上げていました。

飯盛山山頂は眺望はあまりよくありませんが、適度な広さがあり先客が昼食をとっていました。
もうあと少しだけ周りの木を切ってくれると、かなり景色が開けそうな感じです。

山頂で給水小休止の後は本日最大の難所。トラロープゾーンを降りて行きます。
各サイトやガイドブックでも案内されている通り、足元が良く滑ります。雨の後などはロープにしがみつかないと降りられないかもしれませんね。
写真だとまったく迫力不足ですが実際はかなり難儀しました。息子は運動靴でずるずる滑りながら苦戦しています。

    

(写真左)飯盛山山頂
(写真中)山頂よりの下り
(写真右)下り切ったところから


無事難所をクリアすると、程なく舗装林道が左下に見えて来ました。
篠井連峰に別れを告げ林道を暫く歩きます。道標に導かれ高舘山登山口より再び心地よい落ち葉を踏みしめながら富屋連峰へと進みます。

徐々に高度を上げて小ピークから更に一登りで高舘山(476m)へと到着。
だだっ広い山頂は明るい雰囲気があり、ポツンと佇む石仏が迎えてくれました。今まで歩いてきた篠井連峰の山容がよく見えます。
日光サーキットを走る車の爆音がちょっとうるさいのが残念。そのうち静かな平日にでも是非訪れてみたいものです。

    

(写真左)林道より青嵐峠、高舘山方面への道標
(写真中)高舘山、山頂
(写真右)榛名山、男山を望む

    

(写真左、中)高舘山、山頂
(写真右)黒戸山へ向かう途中、樹林がまったく無い山腹より半蔵山を望む


高舘山を後にして黒戸山との中間点、伐採で樹林がまったく無い坊主地帯があり、ここに道標もないクイズのような分岐があります。
道なりに真っ直ぐ、左上のピークに向かってほぼ並行に2本の道。
地形図と現在のGPSのポイント(樹が無いので衛星はしっかり補足)を見るに間違いなく左のピークを目指すべきと判断し一登りすると、伐採の影響なのでしょうか。ぷっつりと道跡が途切れてしまっています。

よく確認してみると踏み跡があり、その更に先にしっかりとした山道がありました。
どうやら先ほどの別な道のどちらかにつながっているようです。しっかり整備されたコースである今回の山行で一番判断を要した局面でした。

この後は徐々に高度を下げていく感じの道のりで、途中の小ピークの一つとも思える黒戸山(415m)へ到着。

    

(写真左)黒戸山、山頂
(写真中)大網方面
(写真右)学林払下? どこかの学林だったのでしょうか


黒戸山を後にして高度を下げていくと砂利林道に出会い、更に進むと間もなく真新しい舗装林道に出くわしましす。
ガイドブックにも載っていなかったのでかなり最近に作られたのでしょうか。
それにしても一体こんな場所に何故こんなアスファルト路が必要なのか、理解に苦しみます。

連峰最後の兜山(372m)への取り付きを探しますがちょっと解りづらくて苦労しました。
この新舗装路をほんのちょっと進むと以前からある林道に出会い、ここをガイドブックの説明に従い右へ進みますが、登山口など一体どこにあるのやらといった感じです。

少し歩いてみるとありました。登山口。ひっそりと。(下、写真左)
ここからほぼ直線で進みますが、横に巻いている作業道を何本かやり過ごしながら若干の不安を感じながらもガイドブックにも記載のある大岩の地点に到着。かなり大きな岩です。

この岩を巻ながら進むと程なく山頂へ到着です。
山頂は樹々に覆われ鬱蒼とした雰囲気ですが、少し先の岩だなからは大網方面が良く見えます。

この兜山の南側に同じ標高の鬼山がありますが、国土地理院の地図の記載ミスという珍しい現象で、鬼山と兜山が入れかわっているようです。
従って地図の記載の兜山が鬼山。北側の無名の372mピークが兜山になります。

  

(写真左)兜山登山口(これはわかりづらい)
(写真右)兜山、山頂


連峰縦走の締めくくりである兜山を後にして、心地よい疲労感と爽やかな充実感に抱かれながら林道を降り田川の橋に辿り着くと、そこに携帯で連絡していた家内と娘の乗る車が見えました。長い長い縦走も無事終了です。

車に乗り「こどもの森」駐車場まで向かう道すがら、連峰を眺めながらよくぞこんなに歩いたものだと我ながら感心してしまいました。

今回の縦走路。各ピークの標高値だけ見るとさして苦労の無いコースのような気がしますが、地形図を眺めると案外起伏に富んだ行程ということがわかります。そして何より実際歩いてそのことを実感として感じとることが出来ました。

息子は4月から栃木を離れて学生生活を始める予定ですが、子供を送り出す父親として、そんな感傷も交えた素晴らしい山行でした。


※※ おまけ ※※

今回、私としてはこれほどにハードな登山をこなしたのにも関わらず、翌朝の寝起きの体の痛さはほぼ皆無。
毎週のようにあちらこちらを彷徨い歩いているのでその成果ありや。とほくそ笑んでいましたが、
翌日の日中からその翌日にかけてしっかり腿の痛みが出てきました。
初回山行の鞍掛山翌日(手すりに捉まらないと階段が登れなかった)に比べりゃ遙かに軽いですが、何よりも時間が掛かってダメージ出るところがブルー。メタボなお年頃です。


概略コースタイム
子供の森駐車場(9:50)-中篠井登山口(10:00)-榛名山(10:50)-男山(11:10)-本山(11:40)-
(昼食)-飯盛山(12:50)-高舘山(13:50)-黒戸山(14:40)-兜山(15:20)-徳次郎の田川の橋(15:50)

(予告)篠井富屋連峰縦走

先週の娘との山行に続き、今週は受験がなんとか終わった息子と共に篠井富家連峰を縦走してきました。
さすがに疲れちゃって今日は書けそうもありませんが取りあえず報告ということで。

明日以降詳細を掲載予定です。
いやーぁしかし充実した一日でした。

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