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2009年04月 アーカイブ


2009年04月29日

月山と夫婦山

 
-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 昨年のGWは日光の鳴虫山で素晴らしいアカヤシオに巡り会えた。日光方面ではいろは坂周辺もアカヤシオは有名だが、栗山村にある月山もアカヤシオ目当てで訪れるハイカーが多いらしい。今回はガイドブック、分県別「栃木県の山」の案内に従い、月山夫婦山を併せて歩く事にした。

 鬼怒川の温泉街を抜け、竜王峡を過ぎた先を栗山村方面へと折れる。日陰の集落で栗山ダム方面へ入っていくと牧場の中の道を登っていくようになる。左手に後ほど夫婦山への取り付きになる地点を見送り、トンネルを越えると栗山ダム前の駐車場に着いた。

 まだ朝早い時間だというに沢山の車が既に駐まっている。見ると、周辺の散策組もかなり居るような感じだ。改めて月山の人気を再認識する。

 駐車場からは暫し舗装道路(一般車進入禁止)を進み、ビーフピア広場へ着くと、斜面に咲くアカヤシオが出迎えてくれた。少しまばらな感じもするが、上のほうはどうなっているのだろうという期待を胸にロープの垂れ下がる登山口へ取り付く。

     
ダムサイド駐車場    ビーフピア広場    ロープが垂れる登山口

 短いロープを登り切った笹の小尾根は、進むに従いなかなか侮りがたい急登になっていくが、両脇のアカヤシオに励まされながら登っていく。ふと足を止めると、赤薙山と女峰山、そしてアカヤシオが眺望を競いあっているようだ。

 左手に、無機的な雰囲気の栗山ダムの護岸が見えてくると急登の尾根もそろそろお終いである。

     
アカヤシオと女峰山       栗山ダム

 一旦小ピークを越して進路を南に転じると、最後の登りで月山の頂上へ到着だ。山頂の少し手前辺りで東側(高原山方面)が枝に遮られる事なくスッキリ眺められる場所があったが、写真も撮らずに立ち止まることもしなかったのが今となっては残念である。

 山頂は数組のグループでごったがえしており落ち着かない。眺望は登路とあまり変わらない感じだが、南側が加わる。

 これから向かう南西のこんもりとしたピークには、所々アカヤシオが咲いている。数パーティが先行した後に自分も山頂を後にした。

 南西の尾根はガイドブックで紹介されていないが、西と南の眺望が終始明るく、ハイカーの数が多い。ネット情報では数箇所難所(ロープ場等)があると指摘しているが、なるほど確かに痩せ尾根あり、背丈ほどの岩場ありだが、古賀志山の中尾根や東稜尾根あたりを歩いているハイカーなら全く問題ないだろう。
 だが、ここは人気の山。足元のおぼつかないような人や、撮影の為のとりわけ大きな三脚を片手に歩いている人も多いので難所で渋滞が激しい。

     
月山頂上    南西ピーク    先行者で渋滞

 南に今市ダムの碧い湖面を見ながら降りていく。やがて北に進路が変わると最後の急な下りが待っている。ここでもロープ場で大渋滞。5分ほど待たされた。平坦な場所に降りるとそこはビープピア広場で、取り付き地点の丁度真南である。

     
今市ダム    最後は超渋滞   

 思った以上に下山に時間が掛かってしまったので、気持ちも幾らか足早に駐車場へと戻る。これから登る人達がまだどんどん上がってくる。まったくもって人気の山と言えよう。

 靴を履き替えずにそのまま車を走らせて夫婦山取り付き箇所へ向かった。駐車スペースは僅かなので駐められなかっらどうしようかと思っていたが、杞憂である。時間的にハイカーがこちらに流れてきても良い頃合いだが、皆素通りするところを見るとかなり人気薄のようである。月山とは対照的。

 取り付き地点で、「道形に過ぎません」との注意書きがあったが、最近道形すら無い所ばかりを歩いていたせいか、"道形あるだけ上等"のような気持ちで入山していく。実はこの後、道形から外れて笹藪で大変な思いをする事にこの時点ではまだ気付いていない。

 出だしは、良くあるピンクリボンルート。一面を覆う笹がいつもと勝手が違うが、まだ斜度も緩いし全体的に見通しもあるので余裕である。はリボンを追うとその下に笹に覆われたしっかりとした道形が続くという展開だ。

     
夫婦山取り付き    実際踏み跡程度だった    初めはこの程度

 今回は事前の地図検討で、山頂の南側をトラバースする破線(道)がはっきりと記入されており、これがルートであると認識してGPSにも予定線を読み込ませてある。分県別「栃木県の山」に掲載されているルート図もほぼこの破線と一致しているので間違い無いだろうと考えていた。ただ一点だけ、1150mから1200mへ向かうあたりがかなり狭い等高線の所を通っているのが少し不審だったが、きっとジグザグに道が付いているのだろうという程度で深くは考えなかった。

 途中までピンクリボンを追って行くと、どうやら予定していたルートを外して真っ直ぐ山頂に向かうような雰囲気である。歩かれた感じも濃いのでこれを登れば恐らく間違いはないのだろうが、今回は東の尾根から登り西の尾根を下る周回コースを予定している。GPSを見ると、大分西よりを歩いているので少し東側に修正すべく笹藪の斜面をトラバースしていく。かなり行ってもまだまだ自分の目指す破線の登山路であろう箇所までは辿り着かない。途中小さな谷を越えてなおもトラバースするが、向かう先は斜度もきつく、これ以上は無理と判断して一旦小休止。GPSと地図で対策を練る。

 位置的には山頂のほぼ南。見上げるとかろうじて尾根形のように見える笹藪が上へ続いている。若干斜度が有るが此処を北を外さずに取りあえず登り、途中で東にトラバースしやすくなった時点で考えようと思った。上の方に見える山頂から伸びる稜線の緑ががやけに鮮やかだ。まるでここまでおいでと手招きをしているようだが、悔しいかな、笹に足を取られながら進む急登は思いの外体力を消耗する。少し進んでは休みの連続だ。

 1270m過ぎで灌木薮がうるさくなってきた頃、道形に合流。リボンが点々としているし道形もはっきりしているのでまずは一安心だ。だが、此処もまた身長を上回る程の背の高い笹藪と所々灌木の枝薮に阻まれなかなか手強い。何処までも薮な山なのである。

     
リボンを外すと・・・    我、孤高の登山者也(^^;)    リボンルートに復帰するも

 辛い辛いとつぶやきながらも、どうにか山頂の東肩に到達。山頂までは膝丈の見通しの良い笹尾根である。道形は完全に消失しているが、何処を通っても特に問題無いだろう。だが、上からだと見えない所に段差があったりと思いの外歩きづらいものだ。

 山頂は静かな笹原。誰一人居ない静かないただきに、ドカっと大の字に横たわり真っ青な空を仰ぐ。やっと辿りついた。

 遅い昼食のおにぎりを頬張り、山頂からの景色を楽しむ。先ほど登った月山がずんぐりと眼前に見える。まだ沢山のハイカー達で賑わっているのだろうか。それに比べて此処は何と静かだろう。

     
最後の尾根は見晴らしヨシ    やっと辿り着いても笹原    西側 女峰山
     
南側パノラマ    同左(月山)    同左

 下山は南西の尾根を行くつもりだったが、山頂から僅かに踏み跡が確認出来るだけですぐに笹にかき消される。リボンが幾らか見えるが、そのまま南に向かっているような感じで尾根から外れているように見えるのではこれは追わない。

 地図の破線を目指してGPSで方向修正しながら少し降りてみるが、枝薮が酷くてとても降りられたものでは無い。里山ならいざ知れす、1000m以上の標高で四方山に囲まれている所を強行で下りて行くのは、登りでかなり体力を消耗した身にとって、もはや無謀である。それにしてもガイドブックで案内されたルートは一体何処へ行ってしまったのだろうか。少し残念な気持ちではあったが、辛い辛い登り返しで山頂に復帰して往路を下って行った。先ほど合流したリボンルートを辿れば下山出来るだろう。

 相変わらず笹藪が濃くなり薄くなりではあったが、緩やかにトラバース気味であるので登りに使えばかなり楽だろう。自分の取った登路は一体何だったのだろう。そして地図の破線の意味は?

 大分高度を下げた地点で、右手の斜面に南西尾根に突き上げる感じの点々と続くリボンを確認し、GPSのウエィポイントに保存した。

 この後もリボンを追えば必ずその下にはっきりとした道形が続くという展開で、やれやれどうにか下山終了である。なかなかスパルタンな山行であった。

 帰宅して、とるものもとりあえずGPSのログをPCに落として見る。成る程。下山で完歩したリボンルートこそ本来の登路であったようだ。山頂から南西に延びる尾根については、恐らく下山時に気付いたポイントがやはり接点のようだが、下りで使うのはリスキーな雰囲気が漂う。次回この山を訪れる時は、南西尾根を使って山頂を目指すのを宿題としよう。

 最後まで解けなかった地図の破線の疑問。地図には点線も描かれている。実際に歩いて見て、鉄条網が随所に張られていたのを確認している。もっとも今はすっかり朽ちて錆びてしまっているが、かつては明確な境界か道形がこの破線上にあったのだろうか。それにしては急峻な所に付けられた感じも否めない。山頂から伸びる南西尾根にやたらと緑が鮮やかな稜線が見えたのも不思議である。もしかすると、かつては山全体が放牧地だったのでは無いかと想像する。いずれにせよリベンジの意も含めて必ず再訪して見たいものである。

     
下山途中の開けた箇所    たぶん大笹山    やれやれもう少し

概略コースタイム
<月山>
ダムサイド駐車場発(9:26)-ビーフピア広場(9:39)-月山頂上(10:23)-南西の1230m級P(10:57)-
ビーフピア広場(11:27)-ダムサイド駐車場着(11:37)

<夫婦山>
駐車地発(11:41)-リボンルート逸脱(11:59)-笹藪急登(12:25)-リボンルート合流(13:04)-
山頂東の肩(13:23)-山頂着(13:35)-休憩-山頂発(13:55)-南西の薮で撤退(14:12)-
山頂へ復帰(14:25)-南西尾根への接点発見(15:01)-駐車地着(15:34)

2009年04月19日

今期薮の歩き納め、城山周回


-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 宇都宮市内もすっかり葉桜となってしまったが、ツツジも咲き始めて彩りの絶えぬ本格的な春の訪れが感じられるようになってきた。昨秋から歩き始めた里山の薮フィールドも、最近は春の兆しが感じられる。草花や昆虫、小動物。そこは本来の主役達の場所にこれから還って行くのである。

 今シーズンの薮山歩き納めとして選んだのは、今市の大沢にある城山である。城山は板橋城跡として今市では知られた場所だが、以前は比較的寂れていて暗い雰囲気があった。だが、昨年山頂に東屋を設置するなどして大幅に整備されたようである。登山道もしっかりとした道標のあるルートが北側と東側にそれぞれ付けられており、ハイキングコースとして充分に楽しむことが出来るので、家族連れなどで訪れるの良いだろう。

 さて、それではそのような整備された山が何故今回の薮歩き納めの対象になったかというと、実は正式ルートの無い城山の南側尾根を端から歩き、さらには山頂から派生する尾根を辿り、東にある384mP(石ざき山)を目指して周回をするというのが今回の狙いである。城山の整備された山頂は"昼飯"を食べるためのレストポイント設定だ。

 いつもより遅めに自宅を出発し、先日登った観音寺山の脇を車で通り過ぎてさらに西走する。板橋地区に入ると、大沢駅方面に向けて北に延びる道があるのでこれを行くと板橋トンネルがあるが、このトンネルの手前に最近城山への東登山口の真新しい道標が設置されている。脇に入って車2台程度のスペースへ駐めた。

 此処から直接城山を目指すことも出来るが、今回は尾根の南端から周回をする為、一旦車道を使って移動をすることになる。先ず初めは田畑の間に挟まれた長閑な砂利道を歩く。先日の大平山のような初夏の陽気と違って今日は幾らか涼しい。

 車でここまで来る道すがら、あちこちの田んぼに満々と引かれた水面(みなも)を見てきたが、春の忙しい時期を迎えているようで農家の方の姿が目につく。目的の取り付きポイント脇でも農作業中の人が居た。集落の中の何気ない場所だけに、少し後ろめたい気持と恥ずかしさも手伝って一気に取り付きエイヤと尾根によじり登る。息が切れた。

     
駐車地からのんびり南下    ここから取り付く    尾根に出た

 尾根に出ればすぐに280.1mPへ到着。標点と「栃木の山紀行」さんの"火の用心プレート"あり。

 一旦高度を下げて次の小ピークでまた下げて、いずれも鞍部(という程では無いが)は周辺の田畑と殆ど標高が変わらないので、ここまでは小さな丘を乗り越えてきたような趣である。薮は多少あるが、山を歩いているというよりは近所の草むらを散歩しているような感じのほうが強い。

 2つめのピークを越してからは徐々に高度を稼いでいくが、道形は全くといって良いほど無い。時折古い作業道が交錯するが、尾根を意識した道筋は無く、踏んだ雰囲気もかなり希薄である。下の写真のように何処もこんな感じだが、単調な地形に助けられ、多少曖昧な状況でも落ち着いて角度を変えると(自分の立ち位置をずらして)尾根は実によく見えるという事を実感する事が出来た。

     
280.1mP      
     
     

 359mPを越える頃になると、尾根も痩せてきてだいぶ明瞭になる。暫くすると天狗岩に到達した。

 天狗岩には立派な案内板と説明文が掲示されており、どうやら山頂からここまでが整備済みハイキングルートらしい。説明文には、この先(南側)は地元の人の案内無しに入らないほうが良いとされていた。然りである。

 この天狗岩を通過するとすぐ畳石へ、そして東からの登山道を合わせて一登りすると山頂へ到着である。

     
   天狗岩    畳石

 山頂の真新しい東屋で食事をしていると、先ほど畳石付近で対向した女性ハイカー3人組が賑やかに戻ってきた。ご婦人方も東屋で弁当を広げ、孫の話などに花が咲く。あまり賑やかなのは得意ではないが、往路の孤独なルートを歩いたせいか心地よい賑やかさである。

 山頂の眺めは、以前から良好だった南東側に加え、西側も木が切られて大分すっきりした。何本か切り残しているのは防風か何かの為であろうが、ちょっと中途半端で残念な気もする。

     
下板橋からの道と合わせる    立派なあずまやが出来た山頂    南東の眺め

 南東側はこれから向かう384mPの石ざき山と、その後ろに控える先日登った観音寺山。右に目を転じると鞍掛山から古賀志山の連なり、更に右を眺めればこれまた先日歩いた岩崎の峰々も見渡す事が出来る。まさに今期の薮山をおさらいするような眺望である。

     
これから向かう石ざき山    古賀志山    岩崎の無名峰群

 西側は、鶏鳴山からぐるりと今市の市街地までを望むことが出来る。遠く日光の山並みは、春霞の向こうに閉ざされており残念である。やはり冬場の晴れ渡った日にもう一度登ってみたいところだ。

     
鶏鳴山       今市市街

 昼食休憩を終えて再スタート。駒乗り馬場まではハイキングコースの階段を降りる。本当にこんな急峻な所まで馬で上がって来れたのかどうかは疑わしいが、いにしえの馬は強靱な足腰を有していたのか。それを捌く乗り手も相当な強者だ。

 此処から先は、山頂より派生している尾根に乗らなければならない。奥の方の木を見ると一定の勾配で先端が下がっていく箇所がある。上を見るとやはり山頂付近の薮から降りてきているので間違いなく目的の尾根であろう。ハイキングコースを外れ、慎重にトラバースしながら高度を下げて尾根に合流した。

 乗った尾根は既に若芽が支配しつつある領域で、来る者を拒まんとする意志さえ感じられる。とにかくここは我慢で尾根キープである。GPSも地図も頻繁に出して自位置の把握に細心の注意を払いながら進む。特徴的な地形の変化を見たら直ちに地図と照合をした。見通しの利かない薮はこのようにナーバスにならざるを得ないが、目的通りに歩けた時の達成感はあまりあるものがある。

     
駒乗り馬場    駒乗り馬場より尾根筋へ   

 板橋トンネル直前のエリアは殊の外薮も濃く、一部複雑な地形にも翻弄されながが苦戦を強いられる。トンネルの真上の古道を見て一安心するが、向かい側のそびえるような山腹を越えて進んでいくと、山中に寂しく佇む古仏があった。穏やかな表情のこの石仏の辺りは、かつて人々の往来があったのだろうか。

     
   名前を付けたくなる巨石    山中に佇む石仏

 その石仏を後にして368mPを通り過ぎると、古い社に覆われたもう一体の石仏があった。付近には特に登路も見られないが、やはり古道に往来が有った頃にはお参りする人もいたのだろか。今は山仕事の人のみぞ知る秘やかな場所となっている。

 地図では一見複雑そうに見えたが、思惑的中と言おうか、思った程の難しさも無くととうとう384mP(石ざき山)へ到着することが出来た。

 山頂は全く眺望無し。SHCカワスミさんの青い山名板と「栃木の山紀行」さんの"火の用心プレート"があるのみだ。ルート捜しにいささか気疲れもしてきたので、荷を降ろして小休止である。携帯が通じるので家内に足跡メールを入れる。

     
こちらは社に    振り返れば城山    石ざき山頂上

 山頂からは一旦同じ道を戻り、途中から西へ向かう尾根へ乗り換える。赤テープや岩に描かれたペンキの類は今日は一つも見なかったが、唯一尾根の分岐点に一つだけ淡いピンクのリボンが付けられていた。

 西の尾根もまた薮が濃くなり薄くなりと連続するが、明るい雰囲気で思わず足取りも軽くなる。灌木に混ざり、ミツバツツジがはっとするような鮮やかさで咲いていた。

     
今日唯一の赤リボン    西の尾根は明るい   

 最後の小広いピークから里へあと一息の下りだが、偵察で見たとおりの激しいシノ薮である。最後の最後で薮漕ぎならぬ薮泳ぎとでも言いたくなるような所を数十メートルも進んだだろうか、やれやれ脱出である。

     
最後のピーク    最後の最後の激薮    やれやれ脱出

 穏やかな里の雰囲気を湛えた風景の向こうには、水張りを待ちわびている田を見下ろす城山の姿があった。

     
城山を望む    同左    駐車地へ帰還

概略コースタイム
駐車地発(10:51)-取り付き(11:07)-280.1mP(11:17)-359mP(11:57)-天狗岩(12:03)-
城山頂上(12:14)-昼食休憩-山頂発(12:50)-板橋トンネル横断(13:26)-368mP(13:42)-
石ざき山(14:15)-小休止-再出発(14:25)-西尾根分岐(14:33)-里へ(14:52)-駐車地着(14:59)

2009年04月12日

県道63号線

     
     

 前日に嫌と言うほど山を歩いても、やはり晴天の元ではじっとしていられない。

 ほんとうに久しぶりの「午後から散歩」である。

 真冬の間はいささか心許なかったバッテリーも気温が上がって元気復活。一発始動で1401ccの油冷エンジンが目を覚ます。

 何処に行こうかと考えてみても、自然と向かう先は山あいの道。まだ冬が明けやらぬ県道63号線を辿る。

 タイトなコーナーを一つまた一つ、丁寧に処理していくと忘れかけていた感覚がどんどん蘇る。ふとヘルメットのシールドを上げると、柔らかい風が心地よい。

 ちょっと寄り道して釈迦ヶ岳開拓へ。「西平岳よ、いつかおまえのその長い稜線を必ず歩いてやるぞ」。

2009年04月11日

桜を求めて大平山縦走


-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 桜が咲いたら行ってみたい山が大平山だった。短い花期とスケジュールがなかなか合わなかったが、今年はなんとかぎりぎりで間に合いそうだったので予定を組んだ。

 相棒のH君との山行は、最近ことごとく天気が不調というジンクスまがいな結果であったが、これを払拭するような好天の元、栃木市へ向かい車を2台走らせる。そう、今日はロングコース縦走である。天気予報では初夏並みの気温を告げていたが、高い気温がコースの後半我々の体力を如何に奪うかはこの時点でまだ知る由も無い二人であった。

 岩舟総合運動公園へH君の車を駐める。広大な駐車場なので気兼ねなく駐められるところが良い。ここからはパジェロミニでグレープロード(広域農道名)を東に走り、今日の登山開始点である大中寺を目指す。折からの花見シーズンなので、大中寺駐車場が一杯で駐められないのではないかという一抹の不安もあったが、着いて見るとかなり沢山駐められそうな駐車場もまだまばら。杞憂だったようである。朝早く出発したのも良かったのかもしれない。

 流石にメジャーコースだけあって、我々が準備をしている間にも中高年の大パーティが出発していく。最近一日中人に遇わないもしくはやっと遇うといった山歩きばかりしていたので、今日は賑やかな稜線を歩くことになりそうだ。

 大中寺の厳かな山門をくぐり、裏手の道標からいざ登山開始。初めはなかなかの急登で息が一気に上がる。よく歩かれているというよりも、縦横無尽に歩き尽くされているので何処を歩いて良いのかさっぱり見当が付かない。「こちらは巻いているがちょっと下っているようにも見えるのでやめよう」などと言いながら上がって見ると、先ほどの巻道が追いついてきたりすることが何回もあった。初めのうちは斜度の緩い巻道がメインだったのに気が短い人が直登しているうちにこちらの方が"主流"になってしまったのかもしれない。道とは、かくして出来上がるの好例である。

 暫く登ると、舗装林道に出て、その先に見覚えの有る茶屋付近に飛び出した。まだ、朝の早い時間なのに沢山の人が車で上がって来ている。
 この脇の石段を登り、まずは大平山神社方面を目指すのだが、本当は階段脇の尾根に取り付いて辿っていく予定だった。顕著な取り付き箇所が見つからなかったが、まさか衆人の眼前でバリバリと薮を分けて強行していくのも気が引けるので、今日はおとなしくこちらを行くべし。

     
大中寺駐車場    いざ登らん    茶屋脇から石段を登る

 階段が切れる辺りでここを直進すれば大平山神社に出るのは解っていたが、左手の尾根に早く乗りたかったのできょろきょろしていたら、入り口が薮に軽く覆われた解りづらい道形あり。少し追うと尾根の上に伸びているので、ひとけの無いこの辺りなら薮直登も構わないかと思っていた矢先に渡りに舟である。

 尾根に乗ってしまうと、いつもの静かな山の雰囲気が戻ってきた。緩やかな登りを行くと、立派な道標が出てくるし道もしっかり整備されている。流石は県立公園だけある。

 結界をくぐり、まずは本日の一番目、富士浅間神社のある大平山頂上を目指す。

 山頂は驚く程感動に欠けるといおうか、まるで資材小屋のような富士浅間神社の社と案内板があるのみ。社は正面も厳重に閉じて、盗難防止の為に賽銭箱も無い。これじゃぁ本当に資材小屋だ。「栃木の山140」に書いてあった北西の眺望は木が伸びてしまっていてもう無い。

 一応頂上を踏むということで、社の裏手が少し小高くなっているところに行ってから再スタート。朝からの暑さでいつもに比べて体力の消耗度が多いような気がする。

     
流石立派な道標    結界が厳か   

 山頂から西への少し急な下りをやり過ごすと、先ほどの結界の分岐点からの道と合流する。先には一旦跨ぐ車道が見えるが、その手前にある散った桜の花が敷き詰められた様子が綺麗だ。濃い紅と淡い色の花びらが混ざっているので殊更である。

 電波塔脇からぐみの木峠、ここから登りに転じていくと、南東にある古墳のような小山(中山の164mP)が見える。ここまで眺望が無かったので疲れも吹き飛ぶ思いである。

     
桜の花びら絨毯       中山方面

 今日の目当ての桜はというと、もう大分散り始めているようで一面見渡す限りの桜とはほど遠いが、それでも時折見上げると青い空にくっきりと淡い色が輝いている。

 せり出したような箇所があるので覗いてみると、パラグライダーの発進所であった。眼下に広がるブドウ団地。ハウスがキラキラと光っている。この景色に向かって飛び出す気持ちはどんなものだろう。一度やったらきっと病み付きになるんじゃなかろうか。

 ここから一登りで晃石山へ到着である。山頂は沢山のハイカーでごった返していた。

     
   パラグライダー発進所   

 北側の眺望は何処までも続くゴルフ場(後で地図を見たが、実際ゴルフ場だらけ)、西はこれから向かう馬不入山へ向かう途中のピークが見える。山の中に点在する桜が綺麗だ。

     
晃石山頂より北側    同西側   

 人の多い山頂を早々に辞して、西の尾根を下って行く。途中、立派な手すりがある箇所は足元がセメントで固められた石段で、かえって膝に優しくない。ちょっと過整備なのではとも思ったが、雨後の滑りやすい時は助かるだろう。

 立派な四阿があつらえてある桜峠に着くと、やはり沢山のハイカーが休憩をしている。清水寺経由の周回のポイントとなっているようだ。

     
   立派な手すりがある   

 大木の桜で賑やかな桜峠を後にして、馬不入山への道は幾つものピーク越え。朝からの暑さに加えてこの上り下りがボディブローのように効いてくる。
 とかく桜に目を奪われがちな山道だったが、ふと目をやると鮮やかな緑にもまた春の訪れを感じる。桜峠から西はめっきりハイカーの姿が目立たなくなってきて静かな山道である。

 途中のピークですれ違った60歳を過ぎたであろう男性2名に、「もうすぐですよ」と励まされてどうにか馬不入山の頂上へ立つ。時間は丁度12時。待ってましたとばかりの大休止だ。景色よりも昼食よりも、ザックを降ろして腰を下ろしてそして充分に休めるのが何よりも嬉しい。

     
桜峠の桜    緑も鮮やかに   

 お湯を沸かしていつものカップラーメンを作る。流石にこのくらいの陽気になるともうラーメンの時期も終いである。場所にもよるが、次回山行からはストーブの代わりに氷の入ったテルモスを装備リストに加えるべきであろう。

 さてさて、すっかり疲れた感じではあるが、初志貫徹で今回予定の大明神山を目指して山頂から北の尾根に入る。歩きはじめてすぐに北側の眺望が拡がるポイントがあるが、山頂に比べるとこちらの方が景色は遙かによいので、食事をここですれば良かったと悔やまれる。

     
   馬不入山より北に下山途中の眺望   

 はじめのうちは急だった下りも段々と緩くなると、シイタケ栽培なのであろうか、所々に種木が積まれた所を歩いていくようになる。北斜面である林の中には、時々はっとするような鮮やかな桜が静かに咲き誇っていたりする。こちらのコースは歩く人も殆ど居ないようで、朝から続く人の多さからやっと解放された気持ちになった。

 一旦林道をまたぎ、大明神山を目指す道へ再び入っていく。ここまで静かな山道ではあったが、それでも後続を付けていた2グループはいずれも林道を下って行ったようである。我々も体力的には林道を下りたい気分ではあったが、アスファルトで膝を痛くするならまだ土の上で汗をかいたほうがよかろうと思った。

 山頂へは幾つかの小ピーク越えになるが、体力的にかなり一杯一杯になっているため、やっと登り切ってもまだまだ先の繰り返し。足腰の疲労といおうか、暑さバテで体の芯から疲労が来ている、そんな感じだ。

 幾度もの小ピークに騙されながらもやっと大明神山へ到着。さほど期待はしていなかったが、北側の眺望はなかなかである。

     
大明神山を目指して静かな道へ       大明神山頂上

 後は下るだけだが、怪我などしてはつまらないので充分鋭気を養って最後の行程に臨む。日はまだ高いので焦る必要も無い。

 先ほどまでの大平山主脈に比べればいかにも里山然とはしているが、それでも充分に整備されていると感じられる道を下っていく。途中から尾根を外れて、木材の切り出し用の溝を辿っていくようになるが、尾根とは平行しているようなので間違いは無さそうだ。

     
山頂より北側    同左    丸太搬送路を下る

 特にうるさい薮なども無く無事に里に到着した。駐車地の総合運動公園までの約1kmのアスファル歩きがことのほか堪える。やっと着いた駐車場では、車のエアコン全開にほっと一息つく我々であった。

 古賀志山同様、街に隣接するこの山域はいろいろとコースも豊富で楽しめるエリアのようである。是非再訪したいと思うが、暑さと眺望を考慮するとやはり晩秋以降にしたほうが無難かもしれない。

  
里に到着   

概略コースタイム
大中寺駐車場発(8:52)-神社石段前(9:18)-大平山(9:46)-ぐみの木峠(10:01)-パラグライダー発進所(10:25)-
晃石山(10:37)-桜峠(11:13)-馬不入山(11:54)-昼食休憩-山頂発(12:34)-林道跨ぎ(12:58)-
大明神山(13:35)-里に復帰(14:09)-岩舟総合運動公園駐車場着(14:25)


2009年04月05日

観音寺山と下猪倉370m級ピーク

観音寺山(猪倉城趾) 下猪倉370m級ピーク

-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 今回は里山シリーズ番外編で、いわば取りこぼしルートでも言おうか、一日企画にするには少しスケールの小さな2箇所を歩いてきた。

 猪倉にある観音寺山(猪倉城趾)は板橋の城山からその東の向山(384mP)とセットで3座を繋げて歩こうと考えていた。だが、アスファルト路で分断された区間を歩くのがどうにも気が乗らなかったので、観音寺山を単発で登ることにした。本日の行動予定は午前中だけであるが、この一座だけだと少し物足りないので、以前盗人岩から見た昭和ケミカル北面の小高い岩山を訪れるのもセットとした。

 まず初めに観音寺山から。猪倉城趾への登路は、麓にある泉福寺からのアプローチがメインルートのようである。泉福寺付近には旧今市市が設置した道標が随所にある。

 早い時間故、人の気配の無い寺の駐車場に車を置かせていただき、身支度を整える。本堂脇から石段を登ると奥の方に猪倉城趾方面の道標があるのでそちらへと進む。

     
泉福寺    境内より石段を登る    奥に猪倉城趾の導標

 道は大変よく歩かれており、途中に石鳥居がある。ここをくぐると、泉福寺建立の大きな石祠がある。また、上に登るに従い、城郭を偲ばせる土塁の跡や、斜面に作られた平坦地(何か施設があったのだろう)なども随所に見られる。大谷の多気山南面を歩いた時も大規模な山城の遺構を実感したが、この山もかつては堅牢な山城だったのだろう。

     
   泉福寺建立の石祠    道はしっかりしている

 途中に一箇所だけ道が崩落している部分があったが、薮山ハイカーとしては全く問題なし。家族連れの小さなお子さんや高齢者の方は注意されたし・・・というか、そういう人はこんな地味な所に来ないか(笑)

 そんな感じでつらつらと歩いて行くと、「此処に猪倉城ありき」という立派な石碑が出現。この脇の小高い所に、猪倉城を解説する案内板と、石鳥居の奥には石祠も祀られている。木の上には白い梵天が掲げられていた。

     
途中崩落箇所あり    立派な石碑   

 案内板には420mの山頂にあるとされているが、ここは400mピークであるので説明と食い違うのでは無いかと思うが、どうやら快適な登山道もここまでのようである。石祠の裏手からこの先の西側は、道無き尾根を進むことになる。

 地図には現れない鋭く削られた凹凸、これもやはり山城としての細工なのだろうか。今までに見たことのない複雑な地形を辿るのは楽しいものである。

     
城趾説明板箇所にも石祠    ここからは道無き尾根に   

 頂上尾根に乗ると、南側の枝の合間から先日歩いた岩崎地区の山並みが見えた。眺望に乏しい往路だけに、ふと足を止めて暫し休憩を取る。

 この後は、僅かにシノ薮を漕いで山頂到着。山名板は無く、三角点標石と標高を記したプレートがひっそりとと出迎えてくれた。このプレートは『栃木の山紀行』さんが設置されたものであろう。山頂は樹に覆われていて眺望は無い。

 山頂直前から気になっていたのが、西側の産廃処分場から流れてくる異臭。酸っぱい感じのこの匂いは恐らく有機物浄化槽の汚泥の匂いだと思うが、静かな山歩きだっただけに少々残念な思いである。

     
南に岩崎方面    三角点直前の薮    三角点

 山頂から北はネットで記録が見いだせなかったが、地図を見る限り明瞭な尾根が北北東に延びているのできっと踏み跡があるだろうと読んでいた。そんな思惑通り、暫くは順調に尾根を下って行くことができた。だが、350m地点で尾根は不鮮明となってしまったので、方角を失わないようにして山肌を直接降りていくことにした。薮が幾らかあるが、最近は激薮馴れしてしまったせいか全く気にならない。

 斜度は多少きつい所もある。だが、昨日の降雨で湿った林床に丁度良い塩梅で靴がめり込んで、かえって滑りにくいのでわりと楽に降りることが出来た。

     
北に向かう尾根    ここから不鮮明    薮が出てくる

 ポンと飛び出すように降りた林道を辿ると、小川が流れる明るい里に出てきた。アスファルトを幾らか歩き、泉福寺の看板が目に入ると周回の終わりを知る。

     
振り返るとこんな感じ    里に復帰    泉福寺へ戻って来た

 駐車場で靴を履き替えていると、黒服の女性二人が車で上がってきた。法事でもあるのだろうか。ようやく静かな寺も一日が始まったようである。

 先ほど歩いた林道の途中に、「弁天沼へ」という道標があった。興味が沸いたので、寄り道でこの林道を西へ走ってみた。畑の脇に案内板が張り出された所から枯沼が拡がっている。彼方に小高く聳えるのは向山らしい。板橋の城山の東にある384mPだ。ここも是非登ってみたいものである。

     
駐車場から寅巳山    弁天沼   

 弁天沼を後にして観音寺山を廻り込むような感じで車を東へ進める。今日の二番目の目標地は「ペット霊園宇都宮」である。

 ここも先日の偵察で確認済みであったが、肝心な頂上への登路詳細は不明である。地形図を眺めてカンを頼りに登る訳だが、もともと小さな山で地形も単純なのでそう難しいことも無さそうである。心配なのは、盗人岩から眺めた時に随分と南面に岩が露出して見えた点だ。

 霊園の駐車場に車を置き、斎場奥に伸びる砂利の立派な林道を歩いて行く。地図にある道と一致しているので、このまま行けば山頂から伸びる稜線の東端にぶつかる筈だ。そこが取り付きだろう。

 道路が突き当たった所に廃資材置き場があり、ここから末端となる尾根へよいしょと取り付く。

     
ペット霊園宇都宮    斎場奥の林道を進む    尾根へ取り付く

 よじ登って上を見るとなんて事はない、すぐにブル道が上がってきている。廃資材置き場から伸びているようだ。尾根のラインに添って作られたこの道を進むとすぐに行き止まり。ここからは落ち葉深い斜面、進めば踏み跡も見あたらない自然林の静かな雰囲気が辺りを覆っている。

     
すぐブル道に出る    ブル道行き止まりで尾根に乗る    踏み跡無し

 上の方に行くと幾らか岩が出てきたが、問題は全く無し。落ち葉に足を取られながらも、程無く頂上尾根に到達した。

     
   頂上尾根   

 頂上付近は落葉した木々に覆われ明るい雰囲気だが眺望は今一つすっきりしない。下を見ると何やら大きめのフンが有る。「住人」が居るようである。

 頂上地点でお茶休憩を楽しんだ後再出発。帰路は尾根を西へ下っていく予定だ。下り始めるとすぐ南側が大きく開ける岩の展望地がある。盗人岩が眼前に拡がり、下に目をやると、昭和ケミカルの発破採掘現場も丸見えだ。

     
誰のフン?    盗人岩全景    昭和ケミカルの発破現場

 思わずして発見した秘密のポイントに暫し足を止めて再出発しようとすると、この先は切り立った岩で行き止まり。かろうじて靴幅一つくらいの踏み場所はあるが、此処で滑ると恐らく南側の斜面に滑落は必至。北は巻けるかと眺めると、これまた地形図からは想像出来ない程の深い急斜面が口を開けている。

 流石にこれは撤退だなと思ったその時。「ザッザッザッ」と足音が。例によってである。今回も姿形は見えなかったが、どうやら先ほどの糞の主が岩の向こうを闊歩しているようである。慌てて、熊鈴をじゃんじやんと鳴らすと、幾らか慌てた感じで去っていく模様。荒々しいイノシシでは無さそうな雰囲気だが一体何者なのであろうか。

 復路は、単純にピストンも味気ないので、有る程度高度を下げて視界が確保出来た辺りで適当に斜面を下る。巨大な岩棚が露出している箇所もあり、こんな小さな山なのになかなか迫力があるものだ。

 先ほど歩いてきた砂利林道の手前にあるもう一筋の古い作業道に拾われてこれを辿るが、すぐに砂利道へ降りてしまいそうな雰囲気なので、途中からまた薮に入り軌道修正をする。

     
文挟方面だろう    岩で行き止まり    古い作業道

 最後は、霊園の墓地エリアに南から降りていくような恰好で下山終了である。

 帰りはいつもの新里街道を走ったが、路傍に咲く菜の花が明るい日差しを受けて輝いている。春の訪れと共に里山が目覚めるのもう少しであろう。

 それにしてもあの山頂に居た奴は一体誰なのだろう。実は、霊園に眠るペット達の守り神だったのではないか、などと思った。

     
自生カタクリ    ペット霊園に戻ってきた    篠井富屋連峰方面

  
新里街道脇の菜の花    自宅の桜

概略コースタイム

観音寺山:
駐車場発(7:51)-猪倉城趾の説明板(8:11)-山頂(8:31)-林道出合(8:55)-駐車場着(9:08)

ペット霊園裏山:
駐車場発(9:28)-尾根取り付き(9:37)-頂上(9:51)-お茶休憩-行き止まり(10:11)-
北斜面直下降(10:20)-駐車場着(10:35)

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