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2009年03月 アーカイブ


2009年03月28日

岩崎尾根5峰を巡る

-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 赤岩山の北側に点在する岩崎尾根のピーク群。文挟方面からは古賀志山の前衛として横たわるこの山々もつい先日、けむぞうさんや『栃木の山紀行』さんが歩かれている。両サイトの情報に基づきプランを練っていざ出撃である。

 偵察でお馴染みの岩崎観音脇に車を置いてスタート。はじめの320m級Pまでは、破線の古い道を辿るつもりだったが、どうも地図上の場所には存在しない。ちょっと山側に入って見ると作業道の跡のようなところがあったので追ってみると民家にぶつかる。山側は岩になっていて進めない。仕方が無いのでアスファルト道路に戻り少し北に進むと右手に林道のような道が入り込んでいる。GPSを見ると正解のようだ。測量後に道が変わっているのだろう。

 右手にざっくりと削られた痛々しい斜面を見る頃になると、砂利道も落葉で深く覆われるようになる。

     
林道入り口    山が削られている    出だしは順調

 途中2箇所分岐があるが、地図の破線通りに進んで行き、北側から谷を詰め始めるとにわかに薮っぽくなってきた。先日の盗人岩でのイノシシ遭遇もあった事だし、それにここはイノシシの好きな谷。ザックの熊鈴のネジを締めて音が鳴るようにした。静かな森に鈴の音が響く。

 地図に書いてある道は標高300m手前あたりで事実上消失。最後は適当に直登して尾根に出るとすぐ脇にある320m級Pへ到着した。今日の第一ステップクリアである。

     
上に行くと薮がでてくる       320m級P

 次なる目標の359P方面に向かうには一旦コルに降りての登り返しになるが、320m級Pから降りる道形も途中で怪しくなりだしてきた。歩きやすそうな所を選んでコルを目指し降りていくと、向かう先にはっきりと尾根の形が見える。これを追って行けば良いわけだ。

 静かなピークに登りかえすと、石祠が待っていた。この辺りは若干岩っぽい感じだが、特に問題は無い。

     
一旦コルへ    木漏れ日が気持ちよい    359P手前のピーク

 東へ進むと程なく359Pへ到着。大小の石祠が並んでいる。傍らには、今は朽ちてしまったが元は石仏か何かだったのか。物言いたげに石の塊が鎮座している。

 大きなほうの石祠を見ると建立が明治云年とある。最近見たこの手の石祠としては比較的新しいほうかもしれない。

     
359Pに並ぶ石祠    元は何だったのだろう    明治云年

 359P周辺からは、尾根の踏み跡が随分濃くなってくる。明るい林を進んでいると、メジャーコースを歩いているようなそんな錯覚さえ感じる程穏やかな尾根だ。

 次なるコルから408.8Pの標点ピーク目指して再び登り返していくと、忽然と大きな岩が完全に行く手を阻む。なるほど。これが、けむぞうさんが手を焼いた岩だな。

 しばし観察。左(北)は巻けない。行ったら岩を越える以上に危なそう。正面突破はどうだろう。一つめの岩はなんとかクリア出来そうだが、その上はどうなるか保証無し。破綻する可能性はかなり高いだろう。右(南)は若干急斜面だが、明るいまばらな広葉樹林である。ルートも自由度が断然高い。けむぞうさん同様こちらを行くのが賢明だ。

 GPSを出して位置関係を正確に確認する。下り過ぎないように、可能な限り尾根に早期復帰を念頭に置いてスタートしようとしたその矢先。

 進むべき方面から、「ざくざくざく」と歩く音が。人か?、イノシシか? 蹴落とした落石が転がっていくのが見えた。確かに居る。

 今回は姿形を見ることは無かったが、必ずといっていいほど最近は動物に逢っている。もっとも、こんな人が滅多に入らない所は元々彼らの領域なのだから仕方が無いだろう。侵入者はこちらなのだから。

 少し躊躇したが、足音は聞こえなくなったので鈴を手でじゃんじゃん鳴らしながらトラバース開始。左手は結構デカイ岩場で地図には記載の無い崖地である。上のほうに所々暗い割れ目が口を開けているが、先ほどの足音の主がそこに入ったのでは無いかと想像するとぞっとする。長居は無用である。岩が切れたすれすれの所を狙って急登急登。

 小岩と薮が若干行く手を阻むが、こちらは難なくクリア。程なく頂上から伸びる尾根に合流して一安心である。思い返すと今日一番の難所と言って良いだろう。

     
明るい尾根    408.8P手前の岩が阻む    南に巻く

 苦労して踏んだ408.8Pからは、西側の眺望がある。枝越しではあるが日光方面や今しがた歩いてきた359Pも良く見える。ピーク真西の下が先ほど突き当たった岩のあたりのようだが、上から眺めても登ってくるのは相当難しそうに見える。

 また、ピークから北東に延びる尾根方面に踏み跡があるが、こちらは『栃木の山紀行』さんが登ってきたルートである。359P方面から来てこの岩を巻くなら350m地点あたりで北東の等高線が緩い所をトラバースしてピークの北東尾根を目指すのもアリかも知れない。しかし、かなり大回り。南を巻くのは傾斜があって多少疲れるが距離は少しで済む。岩穴の住人が許可してくれればである。

     
苦労して踏んだ408.8P    この真下が行く手を阻んだ岩    通過してきた359P

 次の目標点である444Pとの中間点にある鉄塔が見えてきた。この辺りは南に景色が開けるポイントがあり気持ちよい。鉄塔脇まで降りると尾根道は一旦激薮へ吸い込まれるが、シノ薮で漕ぎやすいので強行突破。薮が切れると一旦巡視路に出たが、これを追うと下って行ってしまいそうなので、適当に左手の尾根を目指して再度シノ薮に突入すると、薮の向こうに尾根筋が再び現れる。

 登り詰めた444Pは、埋まりかけた石祠が一つだけ寂しそうにポツンとある。ここから東に少し降りた辺りが岩場の好眺望ポイント。ここで昼飯休憩とする。

     
鉄塔脇のシノ薮へ突入    444Pの石祠    444P先の展望地より

 左(東)側を見ると、盗人岩方面から先日通過した494P、鞍掛尾根と古賀志山の北面、そして眼前の赤岩山稜線が右(西)へなだらかに下っていく。日頃歩いているエリアを違った角度からパノラマで見ることが出来て感動である。

 北東にこんもりとした小高い392P(地元名、牧場山)が見える。下山はあそこを越えて北の集落へ抜ける予定である。

     
赤岩山を裏(北)側から       左下は392P(牧場山)

 展望地直下の岩は、『栃木の山紀行』さんの指摘通り若干足つきが悪いが、下が切れ落ちていたりしていないので、気を付ければ問題無いだろう。体の小さな人や岩が苦手な人は北側の急斜面から巻いた方が確かに無難かもしれない。

 岩は二段になっていて、ここをクリアするとまた凡庸な尾根道になる。帰路に北進する分岐を通過して東進すると枝の切れ目から猪倉山と高原山が見えた。数少ない北側の眺望である。

 383Pへは『栃木の山紀行』さんルートで巡視路をチョイス。一旦北にトラバースして北北西の尾根から338Pへ向かうルートだ。巡視路分岐でそのまま尾根を直進してもよさそうな雰囲気があったが、上の方が少し薮っぽかったので取りあえず行きはこちらを登る事にした。

     
展望地直下の岩場    383Pへ向かう途中で高原山方面    巡視路をチョイス

 巡視路途中に木橋で補強している箇所があった。果たして補強する必要がある程の荒れ具合なのだろうかと疑問に感じた。これは想像だが、巡視路の本来の用途からすると、重い荷物(測定器具や工作機械類)を担いで歩くのではないのだろうか。歩きやすいに越したことは無いのだろう。

 何も無い383Pから西の尾根を使って、先ほどの巡視路分岐を目指す。踏まれた感じが途切れると尾根はやはり薮に阻まれている。北に逃げると、すぐ先ほどの木橋の所へ出た。

     
補強する必要があるのか?    何も無い383P    帰りは尾根+薮少々

 先ほど通過した392Pへの分岐点で給水休憩をしていると、行きには気付かなかった地面に描かれた矢印が目に入った。(下写真左)

 まだ真新しい感じがするが、こんな所を歩く物好きは自分以外にも居るものだ。地面の痕跡に親近感を感じてしまう。

 ここからルートは、392Pを乗り越す形でひたすら北進することになる。地図を見る限り向こう側の鉄塔までは尾根も顕著であるので迷うことは無いだろう。

 歩き出すと、確かに尾根を見落とすことは無さそうだが、所々濃い薮があったり踏み跡も不鮮明になる所があり一筋縄ではない。とにかく我慢で尾根キープである。

 コルから、見上げるような392Pへ登り返すとここもまた何も無い静かなピークである。地元名を牧場山と言うらしいが、由縁を知りたいものだ。子供の頃に林間学校で行った清里の飯盛山が丁度こんな外観であったことをふと思い出した。そういえばあの辺りは放牧地だったっけ。そうそう、栃木のハイカーとして忘れちゃならないのが篠井富屋連峰の飯盛山。あそこも見事にお椀を逆さにしたような姿だ。

     
最近歩いた人アリ    薮だが尾根は外さず    392P(牧場山)

 392Pからは鉄塔めがけて急降下だ。踏み跡も千々に乱れて皆自分の歩きやすい所を選んでいる模様。傾斜が緩くなると次はまた濃い薮が待ち受けている。だがこれをやり過ごすと、パッと開けた鉄塔基部へ到着する。

     
392P北の厳しい下り    鉄塔手前でまた激薮    256号鉄塔

 256号鉄塔からは、東側に盗人岩の鉄塔、西は日光連山と手前に408.8Pの北尾根が見える。振り返ると鉄塔の脚枠越しに今降りてきた小高い392P。ここは、今日のコースでは2番目の眺望であろう。

     
盗人岩の鉄塔が見える       今降りてきた392P

 鉄塔から先は巡視路下りになる。想定していたコースは東隣の尾根だったが、この巡視路の行く先は先日の偵察で確認済みだったので、素直にこちらを歩いた。今日は緊張感みなぎる山行であったが、肩の荷を降ろしたように何も考えずに黙々と歩くことが出来た。

 やがて沢音が聞こえてきて舗装林道へ出会う。集落から先は通行禁止のロープが張られていて(不法投棄対策)、一般車は入って来れないこの林道を少し歩くと、偵察で見覚えのある集落へ戻ってきた。向こうの畑で腰の曲がった老婆が作業中だ。ほぼ宇都宮市と言って良いほどのエリアなのに、約4時間半ぶりに人に出会った訳である。

 さぁ、後は駐車地まで2キロちょいの車道歩き。宇都宮市内は桜が開花したというが、この辺はまだ梅が盛りだ。農家の庭先の見事な枝振りの梅の向こうに見える男体山の姿などを眺めながら、ぶらりぶらりと行こう。あ・・・、ちょっと腿が痛いかな? 緊張から解き放されたせいか、軟弱な足腰はやはり相当疲れていたようである。

 里山シーズン終盤。今期構想中の歩き残しはあと2箇所である。

     
巡視路出口    舗装林道を北進    集落へ戻ってきた

概略コースタイム
駐車地発(10:06)-320m級P(10:39)-359P(11:10)-440.8P岩手前(11:32)-440.8P(11:47)-
鉄塔(12:03)-444P(12:10)-展望地着(12:16)-昼食休憩-展望地発(12:52)-
分岐(13:13)-383P(13:29)-分岐(13:47)-392P(14:03)-集落へ(14:33)-駐車地着(15:05)

2009年03月22日

偵察

 3連休は21日の土曜日が絶好のアウトドア日和であったが、残念な事にヤボ用で自宅停滞を余儀なくされた。

 19日に日帰りで盛岡出張だったので、会社には暫く行っていないような気がしているのだが、今日は工事で停電になるというので、ホストやサーバーの電源を見る為午前中だげ出社した。

 勿論PCは使えないので仕事はろくに出来ないが、引き出しの中の要らない書類の整理を始めたら捨てる物が出てくる出てくる。
 不要な物ほど保存してあるというマーフィーの法則を痛感しながら、あっという間に2時間チョイの工事時間が終わり無事ホストを立ち上げて退社。

 家族は東京へ遊びに行ってしまったので午後はすることも無し。天気も悪いし、偵察行くか。

 ということで、まずは岩崎の「下の家」で岩崎観音の320mPを窓越しに眺めながら蕎麦をいただく。この奥にある359Pからその先にある『岩崎3峰』ルートを想いつつ。

 この後はチョイ北の方に場所を移動し、企画熟成度70%くらいの某エリアを検分。あそことそこに車を置いてここから取り付いてこんなところからつないで、こっちに渡って云々かんぬん。

 マムシ多しのエリアなので今年はもう無理かなぁ。


写真は、手岡から望む雨に煙る盗人岩

2009年03月21日

プリントースト

 けむぞうさんのブログでプリントーストを見て、思わず作ってしまった。

 我が家のオーブントースターがぼろいせいか、いまいちプリンに焦げ目が付かない。というかプリン自体が水分が多いので表面は焦げそうもない。ちょっと長めに焼いていたら裏面がコゲコゲになってしまった。

 作り方とか詳細はけむぞうさんのブログをご覧いただくとして、味の方はいかがと言えば・・・

 うーーん。


 フレンチトーストの濃い味バージョン。ってとこかな。


 特別に美味いわけじゃないけど、作るプロセスとかビジュアル的には小さな子供はかなり喜ぶかもしれない。

 孫が出来たら作ってあげよう(^_-)
 (一体いつの話だ。何と気の早い事)


おまけ

 3年前もブログに載せたむさい我が家の庭のクロッカス。
 今年も忘れずに咲いてくれた。ほったらかしのメンテナンスフリーも良いところだが、春になるとちゃんと芽を出し咲くところは健気。クロッカスの律儀さを称えて写真をアップ。

  

2009年03月15日

鞍掛山から盗人岩

-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 数日前から、天気予報に全開の晴れマークが出ていた。最近天気予報に裏切られることが多かったが、朝、目覚めると日差しが降り注ぐ好天気。

 それでは今日も行きますぞ、と先週の半蔵山に引き続きマイナールートを求めての里山歩きだ。今年は春が早そうなので、里山歩きもそろそろ終盤の雰囲気である。

 さて今日のお題は、

 1.鞍掛山の南尾根
 2.鞍掛490Pから北西の鞍掛林道へ着地
 3.盗人岩を南から攻略
 4.盗人岩の巡視路口(真南)から鞍掛尾根の飛び494Pを目指す
 5.鞍掛尾根431Pより真西の尾根を下る

 と、盛り沢山だ。事前にそれなりに偵察しており地形図の精査もしたつもりだが、鞍掛山南尾根以外はコースがあるという情報はとんと見受けられない。つまり踏み跡はあまり期待出来ないということだ。

 まずは鞍掛山へ。ルートは登山口にある石鳥居をくぐらず、即右手の斜面へ取り付く。斜面の向こう側はゴルフ場のコースなので、コースのヘリ内側の小薮を登る。薮は濃くなったり薄くなったりするので潜りやすい所を捜しながら進んで行く。

 ゴルフ場の突端を離れ更に高度をあげると、大きな岩が忽然と現れた。正規コースの沢からもここへ到達できるようである。とても正面から越えられる岩ではないが、左手に巻ルートがあるのでこれを登る。結構斜度があり足元も滑りやすい。木につかまりながらなんとか登り切ると、北東に向かって伸びる尾根の末端に届いた。依然斜度がきついが、踏み跡も方向も安定しているのでさほど苦労はしない。やがて勾配が緩くなると周囲が明るく開けてきてほっとする。

     
登山口からゴルフ場方面へ    ルートを捜しながら    岩の上の明るい尾根

 イタズラ書きされた石の脇を通ると、大岩から真南に延びる尾根の終端が右手に見える。回り込むようにしてそこに着けば小岩があり、そこから雨乞山が良く見える。後は北に進路をとり、450m級Pを乗り越す形で一般登山道に合流する。

 等高線で見ると大したことはないのだが、いつ登っても大岩直前の登りは息が切れる。肩で息をしながら大岩に着くと先客のハイカーが岩の上で甲羅干しよろしく休憩中だ。さにあらん、こんな天気の良い春のような陽気なら誰もがくつろぐ眺望である。
 北側に目をやれば、先週歩いた半蔵山から池ノ鳥屋へ続く稜線が間近に見える。南側は今越えてきた450m級Pがこんもりと亀の背中のようだ。

 のんびりしたいのはやまやまだが、自分は先があるので小休止に留めて再スタートする。

     
東側に雨乞山    450m級Pを振り返る    大岩から池ノ鳥屋方面

 鞍掛尾根への分岐はもう随分お馴染みで、すっかり通い馴れた気分だ。最近は鞍掛尾根もどうやらメジャー化しつつあるようで、今日も途中で逢ったハイカーは皆鞍掛尾根を歩いていく。もはや鞍掛山単独で登る人は居ないのではないかと思わせる雰囲気である。

 こちらも相変わらずキツイ490m級Pを喘ぎながら越えて、下りに転じる辺りから地図とGPSを出して本日初めの要注意ポイントを探る。地図には現れない鞍部のようなところで南西へ下る鞍掛尾根と別れ、北西方向の尾根に通じるであろう道形を以前確認していた。今日はここから、北西、北と進路を取り舗装の鞍掛林道へ抜けるのが課題である。

 突き当たる390m級Pまではほぼ地図と周囲の状況は合致している。鞍部まで降りきると390m級Pは岩に阻まれていた。だが、周囲は傾斜が緩いので容易に巻けることが出来た。390m級Pから振り返るとモンスターのような490m級Pのシルエットが枝越しに写る。

     
越えてきた450m級P    390m級Pより鞍掛490m級P    盗人岩の鉄塔が近い

 ここからは踏み跡がいくらか怪しくなるが、それでも忠実に追っていくと予定の方角と少しズレが発生してきた。恐らく林業関係者が通る道なのだろう。辿れば間違いなく下へ降りることは出来るだろうが、想定した着地点から大幅に狂う可能性があるので、トラバスース気味に下降し北へ進路変更する。

 GPSを出して見るとやはり少し南側に振られすぎている感じだが、向かう北側も地図には見えない谷があり斜度もきつそうなので無理に近づかない方が無難だろう。ここは手堅く斜面を真下に降りる。行く先にはさほど厚くは無いが薮が見える。先ほどから沢音が聞こえていたので、現在地が間違っていなければ、偵察済みの鉄塔巡視路に程なく拾われる筈である。

 最後の薮をくぐると泥の作業道へいきなり飛び出した。これを少し辿るとやんぬるかな、ドンピシャ目的の小橋へ到着。GPSで進路ナビゲーションをしていたとはいえ、歩行状況を修正しながらの手探りだったのでまずまずの首尾である。

     
陽の差し込む植林地を降りる    最後は薮    巡視路にある小橋

 さて、一旦舗装の鞍掛林道に出て、林道竣工の記念碑の北側、斜度の緩い所から次なるターゲットの盗人岩南面に入る。

 取り付くとすぐに重機用の作業道に出る。昨日の雨で結構ぬかるんでいるが歩けない程では無い。山を巻くようにして高度を上げていくが、このまま辿って行くと頂上尾根東端より西に偏ってしまうので、上を窺いながら歩きやすそうな箇所から薮へ突入した。

 GPSには尾根東端のみを次の目標ポイントとし、ひたすら薮の合間をかいくぐって登る。この区間は何処を登るか特に考えていなかったが、とにかく登りやすい所(安全な所)を捜しながら進んで行った。帰宅してGPSのログを見ると、地図上では不鮮明な尾根でも実歩行ではちゃんと追っているのが解るので面白いものである。容赦の無い薮にはいささか閉口するが、今の時期枯れ薮なので視界は問題無い。春からは到底通ることは出来ないだろう。

 右手に鉄塔がチラっと見えたのでそちらへ進むと253号鉄塔へ飛び出した。鬱蒼とした薮漕ぎから解放された鉄塔基部の明るさが、眩しいばかりのすがすがしさである。

     
いよいよ盗人岩へ突入    このへんはまだ良いほう    253号鉄塔がすがすがしい

 巡視路を上がってくればここまで比較的楽に上がって来ることが出来るのだろうが、それはまた次回のテーマにとっておこう。

 鉄塔脇からは道形が現れ、一気に踏み跡が濃くなってきた。そして程なく頂上尾根の東端付近に到達した。後はここから西に延びる岩尾根を辿るばかり。

 岩尾根は頑張れば越えられそうな所、ちょっと厳しそうな所、様々だが、無理をせずに巻けるところは巻くべし。やがて岩の上を歩けるようになってくると好眺望の昼食ポイントへ到着である。

     
盗人岩頂上尾根は岩が続く    巻くのも一苦労    やっぱ昼ご飯は此処でしょう

 午前中は結構ハードなコースだったが、雄大な眺望とのんびりとした食事のお陰で元気回復。午後の行動開始だ。

 盗人岩に敬意を表し、三角点を踏んでから鉄塔に下り巡視路へ向かう。鉄塔基部から鹿沼方面の山が並び、左端に二股山の特徴的な山頂も見える。

 もう少し降りれば巡視路という矢先、右手の薮から突然動物が下へ駆け下りて行った。姿をはっきり見ることが出来なかったが、一瞬ジャンプした背中から察するに恐らくイノシシか。足音は2頭。駆け下りて一旦立ち止まった2頭から、怒気を含んだような荒い鼻息が聞こえてくる。
 これはまずいな。しばしその場に立ち止まり様子を伺う。静寂の後、大きな空咳をしてストックを地面に叩き付けると、驚いたことにもう1頭潜んでいた奴も慌ただしく薮を駆け下りていった。

 今まで山で出会った動物であるカモシカや鹿はいずれも韋駄天の如く斜面を駈けるが、足音はどちらも軽やかである。ところがイノシシときたらどうだ。斜面のあちこちに体躯をぶつけながら降りていくのか、ダンプカーの如き地響きのような音を立てて去っていくので迫力満点である。スピードもかなりのものだ。正面からぶつかったらただじゃ済まないだろう。

 イノシシ達が駆け下りていったのは巡視路の右下の谷の方だから、上から歩いていけば敢えて駆け上がってくることも無いだろうと思い下り始めた。勿論用心の為、熊鈴は全開でじゃらじゃら鳴らしながらである。

 無事イノシシの襲撃も受けずに巡視路を降りきると、鞍掛林道への接合点が破壊されていた。見ると、林道から伸びる重機用の作業道が建設中であり、巡視路が横断された形になっていた。

 ここからは林道をまたいでそのまま南進。494Pを越えて鞍掛尾根を目指す第三ラウンドだ。

     
鮮やかな紅白の鉄塔    左のほうに二股山    494Pへ向けてのファーストアプローチ

 見渡しても踏み跡はまったく無し。だが、今まで何度も偵察でこの斜面を眺めているが、林相と地形図と眼前の状況が上の方まで一致すれば、取りあえずの目標点である470m級Pまでは進める筈である。

 柔らかい林床に足を取られながら斜面を登っていく。夏場なら下草がうるさいであろうこの斜面は、さながら雪上ルートのように好きな所を歩けるのがありがたい。上の方にはついたてのように大きな岩が張り出し正面を塞いでいる。これも先日単眼鏡で確認済みである。よく見ると左右に巻けるが、左は岩の間をくぐって岩に這い上がるような感じなのでリスキー。手堅い右を進む。

 これが正解で、巻上がると踏み跡が出てきた。踏み跡に惑わされないように(最近はこれで失敗することが多い)方角をGPSで正確にとりながら進むが、予定進行方向と踏み跡は一致している。

 途中、忽然と西に降りる道が出現しそこにご丁寧にロープまで掛かっていた。何処に向かう道かは不明だが、今自分が追っている尾根の西にあるもう一本の尾根に続いているのか。そちらが実は踏まれているコースなのかもしれない。

 暫くはっきりしていた道形も、470m級P直前で一面の落ち葉に覆われて完全に消失。静寂が支配する空間に若干威圧感さえも感じるが、目と鼻の先の470m級P目指して一登りだ。

     
冬場ならではの登路    西へ下る秘蔵ルート    踏み跡完全消滅

 470m級Pは特に眺望無し。北側に盗人岩の紅白鉄塔が見えるのみ。

 ここより尾根が南西になるが傾斜も緩やかで、再び道形がはっきりしてくる。494Pがはっきりと見えると少し急な下りで鞍部に到達。494Pへの登り返しがなかなかきつい。フィックスロープや、ロープ代わりの古コンセントが張られていたり、通行の多さが感じられる。鬱蒼とした494Pを下りて無事鞍掛尾根に合流した。

     
470m級Pより盗人岩鉄塔    494Pが見えてきた    鞍掛尾根に無事合流

 鞍掛尾根に乗ると、時折左手に今しがた歩いてきた盗人岩とその南にある尾根筋がよく見える。山を歩いていると、頂上に到達した時のみならず、こうやって自分の歩いた箇所を俯瞰する時にも達成感を感じるものである。

 鞍掛尾根は途中分岐があり、左下にある小さな道標を見逃すべからず。ここを真っ直ぐに(実際道は直進の方が太い)行くと南東に降りて林道に拾われてしまう。

     
盗人岩全景    盗人岩からの登路も見える    これ見落としちゃいけないポイント

 431Pから鞍掛尾根は真北に下っていくが、敢えてここから西へ延びる尾根を今回は下ることにする。見る限り完全な薮なので少し臆するところもあるが、万が一の場合は北側の等高線の緩い所へ逃げ込むかまたは登り返し。南には近づかないという点に注意して行動することにした。

 実際進んで見ると薮はかなりうるさいが、斜度は地図通りで下りるのに無理はない。少し急になりそうな箇所は進路修正を繰り返して降りていく。下の方になると細い竹藪が出てきて視界が遮られ遠望が効かなくなるが、先ほどからGPSを手のひらに出しっぱなしで細かく進路チェックを重ねているので不安は無い。このように視界が限定されている時は流石にGPSの威力は絶大である。

 一旦薮が切れて伐採地に到達する。ここを北に降りれば林道に出ることも出来るが、地図を見る限りかなり下の方の傾斜がきつそうなので、予定通り尾根を終端まで降りる事にした。

 林道までもうあと少しというところで、急にガクンと落ちる箇所があった。地図を見ていてここは注意ポイントと予想していた。標高差は僅かなので崖があるとは思えないが、沢音がする左手はセオリー通りパス。右手の方を選んで下ると程なく平坦地に出た。竹が刈り払われているので作業用に往来があるのだろう。沢の狭い所を見つけて最後の薮をくぐると林道に届いて無事帰還終了である。

 今回のルートの中ではこの薮下りがやはり一番緊張を強いられる区間であった。万が一進路をロストしたりGPSが故障しても、最悪コンパスで北へ迂回すれば打開されるという前提で歩いたが、特に判断に苦しむ状況が展開されなかったのは運が良かったのかもしれない。
 いずれにせよ、登る薮と下る薮では下りの方が数段難しいと感じた。どうやら、今回のこの下りが自分の能力から見て危険分界点のように思えた。安全に歩けるのはこの辺までということである。

 林道を歩きを終えて車の所へ戻ると、もう一台駐めてあった軽トラのケージの主であろう猟犬が元気よく向こうから駈けてきた。目の前で勢いよく垂直ジャンプをして泥だらけの体で全身嬉しそうな様子。

 「ねぇねぇ見て見て。薮で泥遊びしてきちゃったんだ。」とでも言いたげ。

 「おじさんもね、今、薮遊びしてきてへとへとだよ」と心の中で語り掛けるも、元気な彼はまた薮の中に吸い込まれて行ってしまった。

    
431Pから東の薮へいざ行かん    伐採地が見えてきてあと少し

概略コースタイム
駐車地発(9:30)-大岩(10:26)-490級P(10:56)-北西尾根分岐(11:11)-鞍掛林道(11:38)-
253号鉄塔(12:06)-昼食ポイント(12:30)-昼食休憩-行動再開(13:05)-鞍掛林道(13:24)-
494P(14:12)-431P(15:03)-林道出合(15:30)-駐車地着(15:44)

2009年03月08日

半蔵山から池ノ鳥屋

-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 宇都宮市内の山といえば、古賀志山が真っ先に上げられることに異論の有る方は少ないだろう。森林公園という行政のバックグランウンドを持つ山だから、整備もされているし訪れる人も沢山居る。

 確かに自分自身にとっても古賀志山は愛すべき山であるが、実は新里の北方に雄大な広がりを見せる半蔵山の存在はかなり以前から気になっていた。かなり以前というのは栃木で山に登るようになる以前からのことである。

 今市方面から宇都宮を目指す場合、日光街道はこの半蔵山山塊を迂回するように遠回りしている。直線的なアプローチは山越えしか無い。そこで作られたのが鞍掛峠である。今でこそ旧道の下にトンネルが作られて快適なドライブが約束されているこの道も、雪など降るとたちまちアイスバーンになり狭い車幅で対向車とのすれ違いに苦労する難所でもあった。

 また、家内の実家のある篠井地区では、かつてUHF波が供給されていなっかた頃宇都宮のVHF波がこの半蔵山山塊により遮られ、非常に難視聴区域であった。山が文化を遮っていたのだ。その外見の偉容さのみならず、半蔵山は大きな存在だったのである。

 栃木の山に登るようになり地図がある程度読めるようになってくると、遠くから見える半蔵山の主稜線がとても魅力的に感じるようになってきた。道は無いかもしれないが、宇都宮と今市を分けているあそこを歩けないものかと・・・

 

 相変わらずH君とのコンビは天気に恵まれていない。昨日(土曜日)は天気も良く温度も高かった。こういういうベストコンディションの日に限って、外の様子を恨めしく思いながら会社でデスクに向かっている。今日は曇予報だが雨は夜以降との事。眺望は期待していないから今日を決行日としよう。

 

 先日偵察済みの駐車地にパジェロミニを駐める。今回は車2台体制で、先ほどH君の車を栗谷沢ダム脇に駐めてきたところだ。

 駐車地が既に440m程の標高にあるので、半蔵山は目と鼻の先である。本来の企画は男抱山から半蔵山を目指すつもりであったが、池ノ鳥屋に向けての尾根歩きに藪漕ぎや直登があるといけないので体力温存でここまで標高を車で稼いでしまった。

 駐車地のすぐ右手には男抱山方面の道標がある。このデザインの道標は、一昨年あたりからこのエリア一帯の随所に見られる道標であり、先日偵察をした半蔵山の北西側や、離れてはいるがかまど倉周辺にも見られた。一体どういう方達が整備されているのだろうか。頭の下がる思いである。

 さて、車を置いた所から僅かに北に進むとすぐ左手に林業用の作業道があり、ここに道標がある。幅の広い作業道なので若干興ざめな感じもするが、まずは半蔵山を目指す。

     
半蔵山下駐車地    男抱山方面への案内    半蔵山登路の作業道

 かなり上の方まで作業道は伸びているが、尾根が見えた頃、刈り払われた伐採地を構わず直登するとすぐに半蔵山の山頂に到着した。枝越しに僅かに眺望があるが、三角点のみのひっそりとした山頂である。
 山頂からはいよいよ縦走の開始だ。尾根を外さずしっかり歩いていこう。

 意外な事に、驚くほど尾根上はよく歩かれている。道形もはっきりしているし、危ないところもほとんど無い。ちょっと拍子抜けしてしまった。

     
伐採地を登る    半蔵山頂上    台座のみの石祠(左奥)

 半蔵山から493p(羽黒山)までの尾根道は快適そのもの。途中大きな岩があちこちに顔を覗かせているが、道を塞ぐような岩は今のところ無い。また、道標も所々にあり、安心感があるのも意外だ。色んな事態を想定して、実はザックにツェルトを忍ばせていたりするのだがどうやら杞憂であったようだ。

     
展望岩    明るい尾根   

 程なく"羽黒山"の山名板が掛かったピークへ到着する。493mと書かれているが、地形図の493m地点はもう少し西側になる。

 ここで丁寧にも池ノ鳥屋への道標が掲げてあったが、安政年間に建立されたと彫られている巨大石祠に目を奪われてしまい、思わず祠の向かう先の続く良く踏まれた道を降りてしまった。

     
羽黒山頂上    巨大石祠    安政三年建立とあるが

 すぐに気が付き引き返したが、戻る途中に首欠けのご神体が忽然と現れたり、巨大石祠が地元の人達の強い信仰の対象であったことが窺われる。石祠の向かう先の南側の道は今でも参道なのかもしれない。

 羽黒山まで戻り、西の尾根への入り口を見つける。鞍部から一旦登り返して地図に表記のある493Pを通過。こちらは何も無い。

 493pから、更に西に向かって行くが、470m地点で今日一番の難所に差し掛かる。慎重に行けば問題は無いが、垂直の岩で遮られた所を立ち幅やっとで急斜面をトラバースする区間があった。道無き道が好きな人には面白いコースかも知れないが、山馴れしていない方にはここは勧められない。

     
首欠けのご神体    地図表記の493m    493Pよりの厳しい下り

 493pを下りきったあたりで、それまで西を目指していた尾根が北へ進路を変える。うっかりしていると西の尾根をそのまま進み兼ねないが、ここは事前に要注意ポイントだったので難なくクリア。依然として道形ははっきりしている。

     
南側が見え始める    オブジェ?    一旦北西へ方向転換

 471mp(池ノ鳥屋)の直前で、平たい岩に出くわす。これによじ登るとその先に、今度は小さいがまた石祠がある。祠の向かう方角は田口の集落か落合集落か。建立者の願いを静かにたたえながらも長い間人知れず風雪に耐えてきたかと思うと感慨深いものがある。

 ここから更に進むと、樹に覆われた薄暗い池ノ鳥屋に到着。SHCカワスミさんの青い山名板が目を引く。

     
平たい岩を登る    小さく佇む石祠    池ノ鳥屋

 池ノ鳥屋からの下りはまたしてもミスコース。下っていく眼前に拡がる市街地の景色を見て、「おや!鞍掛山方面が見える筈なのだが」。
GPSを出すと完璧に逆方向。さて、南西の尾根は何処にあるのだろうかと山頂から見渡すと、山頂の少し手前から派生している尾根が見える。これは解りづらい。

 無事南西の尾根に乗ることが出来たが、池の鳥屋からの下りは途中途中に等高線で10m程度のピーク、また地図に現れない小ピークも幾つか越していく。さほどきつくは無いのでむしろ変化があって楽しい。もともとあまり眺望には恵まれないこのコース、途中岩の間に山ツツジの芽があちこちにあったので春先の天気の良い日も楽しい尾根歩きになるのでは無いかと思いを巡らせながら進む。

 樹間に鞍掛山が見えてきた、だいぶゴールが近づいてきたようである。

 さて、予定時間より大幅に早く来てしまっているので飯をどうしよう。時計を見ると11時ちょっと前だが出来れば少し気分の良い所で食べていきたいものだ。事前に眺めていた地図で、寄り道しようと思っていたピークまで足を伸ばす事にした。

 コースが南へ大きく進路を変えるポイント、ここから北西に境界石を辿れば410m級ピークがある。そこで食事としよう。

 410m級ピークに続く道は途中からは踏み跡が極端に薄くなり、行く手を阻む岩でほぼ往来は閉ざされた感じがする。岩をどうしたものかと思案したが、偵察してみると適度にホールド感があり、高さもさほど無いので先ず私が先行して登り切る。上から廻りを眺めると巻ルートが有るように見えるが、思ったより岩が簡単にクリアできたので上からアドバイスを出してH君にも追従して貰う。

     
地図に無い小ピークを幾つも超していく    鞍掛山が見えてきた    寄り道ピーク手前を阻む岩

 岩を登り切ったその先には、枯葉の絨毯が敷き詰められた気持ちの良い小広いスペースがあった。ここもまた枝に覆われ景色は良くないが、静けさの支配するこの空間はとても心地よい。さぁ少し早いが食事にしよう。

 食後のコーヒーを飲んでいると人の声が聞こえてきた。別のハイカーが我々と同じコースを通過しているようだが、この寄り道ピークまでは近づく気配は無いようだ。やがて声が遠ざかった頃我々も腰を上げる。

 先ほどの分岐まで戻り、南へ進路が変わると植林地の中を進むようになる。等間隔に植えられた樹林は、下枝が綺麗に枝打ちされていてなかな美しい。

     
ここを昼食ポイントとしよう       よく枝打ちされた美しい植林

 やがて栗谷無線中継所が近づいてくると右手に管理用舗装道が見えてくる。無線中継所の所では先ほどのハイカーが食事中である。今日のコースでは、正直H君以外の顔を見ることは無いだろうと思っていただけに、これまた拍子抜けである。

 栗谷無線中継所からは真南に階段がありこれを降りる。と思いきや、階段はすぐに無くなり後は竹藪になってしまった。だが、はっきりと踏み跡が続くので構わずこれを追っていくと程なく舗装の鞍掛峠の旧道に出た。不法投棄が後を絶たないようで、冷蔵庫などが無造作に捨てられていて目を覆いたくなるような状況だ。

     
栗谷無線中継所    踏み跡を追って構わず降りる    鞍掛峠へ降りた

 H君の車を駐めた栗谷沢ダムまでの旧道のアスファルト歩きは案外と足に堪える。今日はスタート地点から大きく見れば山下り的なルートであったが、それでも幾つかの起伏を越しての尾根歩き。想像していたような未開ルートとは程遠かったが、鞍掛尾根に次ぐ宇都宮の奥座敷然とした雰囲気に満足することの出来た一日であった。

     
栗谷沢ダム駐車地へ到着    栗谷沢ダムより半蔵山    田口集落より半蔵山

概略コースタイム
駐車地発(8:40)-半蔵山頂上(8:52)-羽黒山(9:21)-池ノ鳥屋(10:21)-昼食ピーク着(11:02)-
昼食休憩-昼食ピーク発(11:40)-栗谷無線中継所(12:11)-栗谷沢ダム脇駐車地着(12:41)

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