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県東の山達アーカイブ


2013年01月20日

一日で三座、家内と巡る栃木百名山シリーズ

 家内と歩く栃木百名山巡り。ラクラク山歩きとして厳選吟味され尽くした(^_^)コースは次なる三座。まずは、馬頭の鷲子山。続いて茂木の鎌倉山。三座目は芳賀富士。
 いずれも山頂直下まで車でアプローチ出来る山で有名だが、今回はそんな変わり種百名山を訪れる山旅となった。

 

 まずは鷲子山。

 烏山の市街地を通り抜ける頃になると、日陰に溶けずに残った雪が所々アイスバーンになっており運転にも気が抜けない。日なたは乾燥路面なのにコーナーを抜けたその先が突然アイスバーンということもたびたび。

 鷲子山神社へ向かう細い道もまた然り。対向車と凍結箇所に注意しながら進み、神社の駐車場に到着した。車を降りると杉木立に覆われた空気が刺すように冷たい。

 有名な県境をまたぐ石段を登る。96段の石段を往復すると不苦労(2×96)だというが、そんなに段数は無いのではと思いつつ頂上の本殿へとすぐ着いた。本殿脇には巨大な千年杉が鎮座しており年月の重みを感ぜずにはいられない重厚な神社である。
 社殿の裏手に山名板があるというネットの記録を読んでいたのだが、探してみたもののそれらしきものは見当たらなかった。間違いなく周囲ではこの場所が一番高そうなのでここが山頂と見るべきなのだが。

 下野新聞の『栃木百名山』本の解説では、
本県と茨城県に二分された階段を上り切ると、鷲子山上神社の本殿であり、標高468mの鷲子山山頂である。
とされているので、山頂に到達したのは間違いないと思うのだが、いささかしっくりこない。

     
県境をまたぐ石段    往復すると不苦労   

 社殿前にまわり道の案内がある。石段を降りなくてもよいルートがあるのだが、見るとうっすら雪が積もっている。だが、足跡も多数あるし、靴が潜る程の深さではないのでこちらを下った。
 そう、察しの良い方はお気づきだろうが、96段の下りを端折ってしまったので『不苦労』成就せず(笑)

     
ご丁寧にいたみいります      

 少し離れた所にまた石段があり、そちらに金属製の巨大ふくろうオブジェがある。ふくろうの先にはやはり社殿があるが、家内にここで待ってもらって裏手をプチ探索した。雪面から見てここ数日人が立ち入った形跡の無い周囲は特にこれといったものは何もなし。給水用のポンプ小屋が奥にあるのみ。
 ところが、戻りしなに足元にひっそりと佇む小さな石像のようなものを発見。うっかり見落としてしまいそうなその像は、秘めやかに人知れずそこに居たのかと思えば、鷲子山神社が賑やかなところだけにちょっと神秘的な雰囲気である。

 帰宅してカシミールをよくよく眺めると、山頂標高の468mは、この巨大ふくろうの裏手より直線距離160mほど北にある468mPのことなのではないか。検証が必要な宿題を残した気分である。次回訪れるときは是非この468mPを踏みたいものだ。

     
巨大ふくろうが・・・    巨大ふくろう社殿の裏手に    高さ20センチ程

 途中、牧野の蕎麦で腹ごしらえをして鎌倉山へと向かう。道が高度を上げるとやはり日陰は雪が沢山残っている。

 行き止まりに車を置き歩き出すと、僅か数歩の場所に鎌倉山の山名板がかかっていた。

     
   車を駐めて鎌倉山へ   

 山名板より続く道を少し進むとまず菅原神社の鳥居をくぐり、更にその先にある菅原神社の下に那珂川が見下ろせる大展望が待っていた。車から僅か数分でなかなか素晴らしい眺望である。

     
菅原神社の鳥居    菅原神社    雲海のビューポイント

 ここ鎌倉山も、216mという山頂標高点が少し離れた所にあり、道路終点より南東側に見えるピークがそれのようである。下野新聞の『栃木百名山』本にもこの点に付いては記述があるが、日陰の尾根には雪面にトレースも見られず、このルートを家内を連れて歩く訳にも行かないので今日はこれでよしとしよう。

 些末なことだが、地形図の記載内容と下野新聞『栃木百名山』本{改訂版}の地図に差が有ることを指摘しておきたい。
 我々が踏んだ車道終点脇の山名板には標高200mとある。下野新聞『栃木百名山』本は
駐車場の北側(207m)を鎌倉山山頂としている・・・
とある。下野新聞『栃木百名山』の地図は207mPから直線でルートが引かれ、あたかもトラバースで216mPに進むような印象を受けるが、実際の207mPも駐車場位置も西側に一つ手前のピーク位置に記入されている。小さな地図に押し込めたので文字が重なってしまう故の対処であろうが、ガイド本として出版するならばこのような略描は一言注記を入れるべきなのではないかと思った。

 次は芳賀富士である。最短距離で登る為、熊野神社手前まで車を入れた。

     
   木陰は雪が沢山残っている    熊野神社の石段手前に駐車

 始めは石段歩きだが、熊野神社本殿脇から山道となる。雪はうっすらと残っているが、固くもなく柔かすぎることもなく丁度歩きやすい。軽アイゼンを携行していなかたので、もしアイスバーンになっていれば中止にするつもりであったが全く問題なし。

     
まずは熊野神社へ       熊野神社から山道

 僅かな距離の登りを終えて山頂へ。熊野神社からゆっくり歩いて10分程度であろうか。

     
     

 山頂は西側眺望が開けており、南は少し樹がうるさいが、それでも想像以上の堂々とした景色に満足である。時折吹く強い北風も、南向きにあつらえてあるベンチには届かず、ただただ日差しが優しく温かい。お湯を沸かし、持参してきたお菓子を広げてコーヒータイムを楽しんだ。周囲には桜の木が沢山あった。淡いピンクに山頂が染まった頃再び訪れたい山である。

     
太い樹が邪魔だが日光方面も見える    西側    雨巻山方面

帰路、路傍の田畑に残る雪が美しい

2010年12月26日

茨城県境尾根と大倉尾根(花瓶山)


-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --
※当コースには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合は自己責任でお願いします。

 八溝山から西へ県境をなぞっていくと、南に降りたところに花瓶山という変わった名前の山がある。
 下野新聞社の栃木百名山で紹介されている山だ。"かびんやま"と読んでしまいそうだが、"はながめやま"が正しい読みだそうだ。

 登山ルートはいくつかある。県東の山は林道が網羅されていてアプローチが容易だ。花瓶山も既出のルートは比較的短距離で山頂を踏むことが出来る。だが今回自分は、関の田和峠(廃道)、現在は峠下を貫通している茶の里トンネルより県境尾根を伝い山頂へ立ち、下山は大倉尾根を下って如来沢へ降りるロングルートを考えた。大倉尾根については地図読みコースとされてはいるものの、下野新聞百名山でもサブコースとして紹介されているので、メインは県境尾根の探索である。

 地図を眺める限り、県境尾根も大倉尾根もすっきりしていてわかりやすいだろうと高をくくっていた。だが実際に歩いてみるとなかなかどうして、道なき尾根を手繰るように進む手強いコースであった。ちなみに、道形がはっきりしていたのは花瓶山山頂から大倉尾根に至る僅かな区間のみであり、大倉尾根も踏み跡が濃いのはごく一部のみ。県境尾根に至ってはスズタケの薮の中にかろうじて通過痕を認めるのみ、他は総じて枯葉に地表を封印され、また、旧い倒木に覆いつくされた秘められた尾根であった。
 ちなみに5時間40分の行動でまったく誰にも会わなかった。山頂もハイカーが最近休んだ気配もあまり感じられず、よほど不人気の百名山なのだろうか。
 山頂や大倉尾根に数枚の道標を付ける「黒羽山の会」のプライベートコースのようなこの山域も、流石に県境尾根までは手付かずといった趣であった。

 県東の山は久しぶりである。というよりも、八溝山近辺で行ったことがあるのは花瓶山より西側にある御亭山ぐらいだ。宇都宮からだと2時間弱アクセスにかかってしまうが、いろいろと興味深いエリアでもある。特に花瓶山から北側は自然林が多そうなので、八溝山まで県境尾根を通しで歩くのを次回以降のネタとしたい。

 下山口である如来沢の砂利林道に自転車をデポ。続いて茶の里トンネル入り口近辺に車を駐めた。ここまでは過日の偵察の通りである。

 まず、駐車地脇にある廃道(トンネルの上)を進む。直ぐに峠に着くが、つい最近まで現役だった県境看板が廃れた道の中にあり痛々しいようである。

     
駐車地、車の奥は行き止まり    まず廃道を辿る    茶の里トンネル上

 峠脇にガードレールが切れた箇所があり、そこから林業の作業用ブル道(伐採用重機の為の荒く掘削された道)が斜めに延びている。ここより取り付き、手薄なところからまずは尾根筋に登り上がる。

 比較的新しいプラスチックの境界杭がほの暗い尾根に点々と続く。特に薮も無く綺麗な尾根である。

     
脇のブル道から取り付く    まず尾根へ    綺麗な尾根だ

 気がつくと鉄塔巡視路が近くまで伸びており、やがて鉄塔へ到達。伐採の木材搬出に使われた木道跡のような溝に沿って道形は続く。整備されているとは言えないが、次の鉄塔が高戸山の山頂脇にあるので巡視路として歩かれているのかも知れない。

 やがて、高戸山頂上へ到着。周りをぐるっと植林に囲われており、眺望はまったくないひっそりとした山頂である。陽が届かないので立ち止まると寒い。

     
境界杭が続く    鉄塔へ一旦出る    木道跡か
     
      展望は皆無

 高戸山から県境尾根は北西へ方向転換するが、このあたりになると幾分薮が出はじめてくる。丹念に尾根を探りながら登り下りしていくと北側の風景が枝越しに見えた。今日初めての明るい景色が目に沁みる。

     
少し薮がうるさくなってきた    こつこつと尾根を拾う    明るさが目に沁みる

 程なく、西側に180度眺望の伐採地に飛び出した(伐採地A)。

 宇都宮近辺からは、西の日光、北の高原山といったアングルが定番なのだが、此処からだと日光連山と高原山がほぼ肩を並べている様子が新鮮である。

 暫く進むとまた次の展望地である伐採地Bへ。こちらは北側180度の眺望がひらける。続けざまに贅沢な眺望である。真っ白に冠雪した那須岳がよく見えた。写真では白飛びしてしまって判らないのが非常に残念である。


伐採地Aより  日光連山と高原山

伐採地Bより  肉眼でははっきり見えた那須岳方面だが、白とびして写真には写らなかった

 伐採地Bからは、伐採境界のへりを進んでいく。この次のピークで尾根の乗り換えに失敗し、本日一回目のコースミス。倒木が山積みになっている箇所を下っていくとどうも様子がおかしい。この先どこまでも下っていきそうな雰囲気に気づき倒木に手足を絡め取られながらも一旦登り返す。もう一度落ち着いてGPSと地図を精査して、尾根を若干巻き気味に行くルートに乗ることが出来たが、ここは少し難しかった。

     
この伐採地上部を辿っていく    コースアウトした箇所   

 進むにつれて段々と広葉樹が目立つようになり明るい尾根歩きとなる。時折スズタケの薮が出るが薮の中のほうが踏み跡がはっきりしていて心強いものだ。
 落ち葉が積もった尾根は、ひたすら次の進路選択を迫られ続けているようで気が抜けない。分岐や尾根の派生がある度に進路を精査検討しながら進んでいくが、それでも幾度となくミスしかける。GPSの軌跡にも迷いがはっきりと出ているのが面白い。

 今まで歩いてきたルートファインディングコースの中では、かなりレベルが高いと感じられる地形の複雑さ。加えて、デジャブのように何度も現れる尾根の分岐とピークの登り下り。まるでリングワンデリングに陥っているのではないかと錯覚してしまうような変化に乏しい周囲の様子。

 単独で歩くことに慣れている自分でさえ、延々と続く道なきルートにいささか人恋しくなってきたのも事実である。実際には地図とGPSをまめにチェックしているので深刻な問題は皆無なのだが、標高はたかだか500mから600m程度なのに、この山深さと心細さは一体何なのだろうか。かくも味わい深き山域である。

     
広葉樹が出てくると明るくなる      
     
   笹薮だが踏み跡は判り易い   

 取り付きから歩き始めて3時間10分経過、やっと本日一つ目の道標にまみえる。山頂から大倉尾根へ繋がる道へ県境尾根が接合する箇所である。ここから山頂まではほんの僅かな距離だが、こことて道形不明瞭である。奥の高みを目指すとそこが山頂であった。

 北側の枝越しに八溝山が見えるほかは殆ど眺望も無し。南は植林の深い森に覆われている。

 県境尾根の後半はいささかシャリバテ気味で、途中何度も食事にしてしまおうかと思った。山頂まであと少しと粘ってきたものの、眺望はまったく得られずいささかがっかりだ。もっとも途中の伐採地で人知れぬ絶景を拝めたので良しとしよう。

 食事で鋭気を養ったのち、後半の大倉尾根へと向かう。

 地元の「黒羽山の会」の道標が掛かっているくらいだから有る程度整備されているのかと思ったが、一般のハイキングコースとは程遠い状況で、後半もまた兜の緒を締めてといった感じの緊張感溢れる尾根歩きが続く。

     
本日初めての道標、山頂近し       大倉尾根も薄い薮

 県境尾根に比べると間違えやすい箇所は遥かに少ない。たまに等高線が緩むと気が抜けないが、間伐された箇所が多く、また自然林との境界なので先の見通しが利いて気が楽である。

     
   こういう箇所が難しい    如倉乗越(にょーくらのっこし)

 だらだらとした下りで到達した如倉乗越からは急な登り返し。登りきった所は樹林に暗く囲まれた向山である。ここからが最後の高度下げとなるが、倒木の多い区間が続き、いささか歩き辛くなる。方角を外さないように慎重に歩きやすい箇所を拾っていく。

 樹林が切れて尾根の末端に青い草地が見える。沢音が聞こえる。ここを下りきると、突破困難な薮に突き当たった。下のほうに林道が見えたので付近の赤テープを追うと、草で自然に還りつつある作業道へ出ることが出来た。

     
   倒木で歩きづらい    最後の下り
     
廃作業道へ出た      

 林道を少し歩いて自転車の元へ無事帰還。暗い砂利の林道をガタゴトと走っていくと、伐採した木材を積み込んでいる人が見えた。この山域で今日初めて出合った人間である。

     
     

概略コースタイム
駐車地発(9:27)-鉄塔(10:01)-高戸山(10:15)-伐採地A(10:38)-伐採地B(10:44)-
花瓶山到着(12:45)-昼食休憩-行動再開(13:19)-如倉乗越(14:26)-向山(14:35)-
自転車デポ地(15:09)-自転車で移動-駐車地着(15:39)


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2010年01月31日

仏頂山と高峯


-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 久々のH君との山行は茨城県境の稜線歩きである仏頂山と高峯である。

 R123を水戸方面へ走り七井の先から笠間に抜ける県道の途中、小貫の集落方面で南へと折れた。集落の最奥地の堰堤の箇所に車を駐めて林道歩きで奈良駄峠を目指す。

 栃木茨城県境は標高500m程度の山地が多く、伐採材の搬送路としての林道もしっかりした道が縦横無尽に作られておりアクセスが大変楽である。その反面人工的な雰囲気が奥地まで届いているというマイナス面も併せ持つ。

 砂利の林道を進んでいくと間伐された箇所が目立つようになるが、売り物にはならない細い丸太が放置されて散らかっているのは少し残念な思いである。下の写真のように日の浅いものはまだ良いが、場所によっては長年放置された箇所も目につく。林業にはまったく疎い自分だが、植林地をあちこち歩いた経験からやはり美林とそうでない山ははっきりと見分けることが出来る。山を想えばオーナーも美林たらんと考えるだろうが、やはり林業経営の厳しさというものが立ちはだかっているのだろう。

     
左手を奈良駄峠へ向かう    砂利林道    間伐されている

 いよいよ車が通れなくなる位に道が細くなってくる。もはや自転車とオフロードバイク位しか通行は無理である。しかも一箇所道が崩落している箇所があり、自分の腕前ならオフロードバイクも無理であろう。谷に後輪を落として復帰不能になるのが関の山。

 そんな道であるが、次の瞬間思わず目を疑う。

 四輪車が捨てられているのである。一体全体こんな場所にどうやって? 捨てられた車の車幅すら無いような道なのに、実にミステリアス。過去は車が往来出来るような道だったのだろうか。

 この四輪車遺棄現場よりほんの僅か先に茂木町の町道終点の杭があり、その先が奈良駄峠である。峠の先には南に向かうやはり歩道にしかならない程度の細い道が続くのみ。ますますもって謎である。

     
何故車が??    謎である    奈良駄峠が見えてきた

 奈良駄峠にある巨大境界石に驚き、更に峠南面に拡がる採掘場に溜息をつく。いろいろと意外性のある山である。一休みして、ここからが山登り本番となる。

 まずは東側に尾根を縦走し仏頂山までのピストンだ。階段の多いルートとは聞いていたが、のっけからその洗礼を受けることになった。

     
でかい境界石    何かの採掘場    足に優しくない立派な階段

 一旦階段を登り切ってやや平らな所へ出るとその先にまた階段。遊歩道として整備するのもよいが、少し過剰なのではと思う。階段嫌いの人が"避けて"出来た踏み跡がしっかり出来ている。自分も出来るだけ階段を使わずにそちらを通った。

 殆ど岩が見られない尾根道に、突然桃が2つに割れたその名も桃太郎石の出現。意外性は尾根道でも健在だ。

 やがて伐採地に到着すると、北側の景色が広がった。それまでの風景に乏しい歩きの溜飲を下げる思いだ。残念なのは天気がイマイチなこと。冬の低山歩きは、やはりすっきりした青空が似合うものなのだがこればかりはしょうがない。

     
登り切ってもまた階段    桃太郎石    伐採地から北側

 東へ向かっていた尾根が大きく北へ針路を変えると一旦ガクンと高度を下げる。下りきった所から尾根を乗り換え再び東進し標高差にして90mも登り返すとそこが仏頂山の頂上である。樹に覆われた山頂からの景色はすっきりしないが、天気が悪いのでさほど落胆もしない。久々の山行でまた調子のあがらないH君が登って来るのを待って写真を撮った。

 ここまでの区間、階段もそうだが道標も完璧に整備されていて流石にハイキングコースを胸張って名乗るだけのことはあるとは思う。事実、先ほどから既に数組のハイカーとすれ違っておりそれなりの人気コースのようであるが、やはりどう考えても階段づくしはいただけない。コースが荒れないようにという配慮からだろうが、足元の悪さもハイキングの味わいの一つと自分などは思うのだが。

     
向かうピークへもまた階段    H君山頂までもうちょっと    仏頂山頂上

 ピストンで奈良駄峠まで戻り此処から今度は高峯に向けて西進である。奈良駄峠は尾根の下部を突き抜いたような感じで交差しており、東西の尾根に取り付くにはまず階段登りをしなければならない。えぇい面倒だから適当に取り付いて尾根に上がってしまえという行儀の悪い事は今日は無し。おとなしく階段をコツコツと登っていく。

 平坦な箇所になると時折穏やかな道が現れほっとする。少し斜度が出るとすかさず出てくる階段にもあきらめがついてきた頃、高峯山頂に到着。こちらは仏頂山より南北に幾らか眺望があるが、更に西に行った次のピークが景色が良いというのでそちらへ進む。

     
当然帰りも階段    緩やかな尾根にほっとする    高峯山頂

 一旦鞍部まで下がり次のピークがパラグライダーの離陸場で南側180度の好眺望。

 驚いた事に、鞍部まで下から車で上がって来れるようだ。元々パラグライダーの機材を上げた道なのだろう。今はマウンテンバイクをワンボックス車で上げて来てダウンヒルを楽しむ若者達で賑わっている。肝心のパラグライダーのほうは、設備が見る影も無い状況なので今はもう使われていないのだろうか。

 兎にも角にもハイカーにとっては嬉しい好眺望ポイントであるのは間違いない。

     
ハングライダー場パノラマ      

 幸いにして陽差しが幾らか出てきて暖かくなってきた。疲れて食事が喉を通らないH君には申し訳ないが、向かいに加波山を望む雄大な景色でゆっくりと昼食を楽しませて貰った。

 下山を始めると「太平洋眺望まで50秒」という道標が目に入り寄り道をする。笹を分けてほんの少しだけ行くと東側に開けたポイントがあった。良く晴れた日なら太平洋も可能かも知れないが、残念ながら今日は霞がかかっていて遠くはよく見えない。

 帰路は奈良駄峠まで下らずに、途中から上小貫への分岐を下っていくが、いやはや強烈な階段下りがまたまた出現だ。どこまでも続く階段はやがて植林帯へと呑み込まれ、そして林道終点でやっと階段から解放された。

 階段尽くしと奇妙なオブジェの眠る山。いつもとは変わった雰囲気の山行であった。

     
太平洋眺望50秒とな?    晴れていれば見えるのだろう    うわぁ下りも階段!
  
林道出会い    駐車地の堰堤

概略コースタイム
駐車地発(9:40)-奈良駄峠(10:14)-桃太郎石(10:28)-伐採地(10:35)-仏頂山(11:00)-
奈良駄峠(11:53)-高峯山頂(12:46)-パラグライダー場(12:55)-昼食休憩-
下山開始(13:38)-下山口分岐(13:54)-林道出会(14:08)-駐車地着(14:35)

2009年02月08日

御亭山

 土曜日に出張から帰ってきたのが夜の10時過ぎ。いくら"のぞみ"で大阪が近くなったとはいえ、やはり新幹線を2本乗り継いで帰ってくるのは骨が折れる。

 日曜は、先週に引き続きまた好天になったが、今日のリフレッシュの相棒は久々にバイクに登場願う事となった。

 行き先は湯津上にある御亭山(こてやさん)。以前Nonさんのブログで紹介されていた360度眺望を求めて走る。

 久々のバイクは体が硬くなっていて、タイトなコーナで力が入り過ぎ。暖かくなったらタイヤを替えて少しクネクネした道でカンを取り戻さなくっちゃ。

 山頂まであと100mの地点にバイクを駐めて、歩きづらいライディングブーツで山頂を目指す。真冬フル装備なので体中が動き辛いや。

 山頂からはどっひゃー、本当に360度の眺望にびっくりだ。これは日没も日の出も最高だね。西側は平野(市街地)を挟んで日光と高原山が丸見え。
 北から南にかけては、山がうねうねとホント山酔いしそう。

 乗り物で横付け出来てこんな眺望もたまにはOK。今度暖かくなったら家内を連れてベンチで昼ご飯も良いかもね。

     

2007年12月24日

2007年、歩き納めの雨巻山


-- 『e-trex Leggend US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 2007年の登り納めは栃木と茨城の県境にある人気の山、雨巻山である。

 年初に鞍掛山へリターンライダーならぬリターンハイカーとして登って早一年。学生時代に登山部に在籍したとかそういった類では無く、子供の頃のレジャーの思い出がハイキングがメインだったという意味でのリターン組。歳を重ねると、子供の頃に理解出来なかった親の趣味に共鳴出来るようになるのはやはり親の「教育」のたまものなのだろうか。あるいは単に追体験への安心感からなのだろうか。
 数年前なら何を好きこのんで・・・としか考えられなかったハイキングであったが、気が付いてみれば週末にどこぞの稜線を歩いていないと落ち着かない程までになってしまった。

 さて、雨巻山へ話を戻そう。

 計画当初は22日(2007年12月22日)に予定していた。しかし、事前の天気予報で週末に移動性の低気圧接近が予報されており、H君と協議の末24日に変更した。実際22日と翌日の天気予報は概ね的中し、とても山行出来る天候ではなかったので正しい判断であったのは言うまでも無い。

 ところがどうだろう、24日の朝になってみると明け方から滅多に無いような濃霧に包まれている。天気予報では晴れを報じているが、実際益子に向かって車を走らせても一行に霧が晴れる気配が無い。景色の無い中を歩くのもまぁ一興だろうと覚悟をしていたら、大川戸にある登山者専用駐車場に着くほんのちょっと手前で、それこそベールを剥いだように一瞬にして霧が晴れ渡った。気象とはまことに面白いものである。

 雨巻山はさすがに人気の山らしく、コースや駐車場の整備はかなりしっかりしている。大川戸の駐車場は概ね数十台は駐められるであろうスペースと、仮設ではあるがトイレも設置されている。ここを起点としてほぼ楕円形の周回縦走コースや、谷を途中まで縦貫する林道から左右の尾根に登る幾つものコースがある。更に東側の栗生方面からは数コースが登山道として設置されている。今回は駐車場から西側の尾根に登り、三登谷山から雨巻山を経て東の尾根を辿り周回するコースを選んだ。

 整備済のコースが多彩なので、古賀志山のように縦横無尽な踏み跡は殆ど見られなかった。ショートカットをするにしても既存のコースで間に合ってしまうのが理由であろう。また、今回歩いた周回コースは"猪転げ坂"が少し急なのを除けば終始穏やかな勾配なので、年配者や小さな子供連れでも縦走の醍醐味を味わうことが出来ること請け合いだ。

 

 駐車場からまだ舗装が続いている細い林道を歩いていくとすぐ道標があり、右手の樹林へ吸い込まれるような山道が付いている。ここをじわじわと登っていき汗をかき出す頃には景色のあまり良くないピークに到達。梢越しに三登谷山が見える。この後は南に向かって稜線を辿りながら高度を上げていくことになる。

 暫くして登り詰めるとパッと東側の眺望が開けた。三登谷山(みとやさん){433m}頂上である。

     
大川戸駐車場    梢越しの三登谷山    三登谷山頂上

 山頂を吹き抜ける風はしっかり冬の冷たさだ。汗ばんだ体も一気に冷やされ、慌ててジャンバーをはおり直す。

 北の方角に目をやると芳賀富士のシルエットが美しい。小さな山だが見事な円錐形だ。今冬に是非登ってみたいものである。

 三登谷山を後にして再び尾根を辿る。途中景色の良いポイントも多く、尾根道も明るく気持ちよい。幾つかピークを越していくが、総じて斜度は緩めで実に鼻歌交じりの縦走コースである。
 それでも最後の僅かな急な登りを終えればそこが雨巻山(あままきやま){533m}の頂上だ。

     
三登谷山頂上より日光方面    芳賀富士    展望の良い尾根
     
変わった枝ぶり    終始気持ちの良い尾根道    賑わう雨巻山頂上

 東側が大きく開けており、遠く水戸の街並み、さらにその向こう側に太平洋が見渡せる。広い山頂にはベンチが4~5基設置されているので昼食にはもってこいの場所だ。先客のハイカー達が豚汁とシャンパンでクリスマスイブの祝杯をあげている。

 時間が少し早かったので我々はもう少し先に行ってから昼食にしようと思い小休止をしていると、何やらこの先に展望台がありそこから富士山が見えるとのこと。この先5分という道標に導かれ行ってみることにした。

 一旦山頂から高度を下げて平坦な部分に櫓組の展望台が設置されていた。展望台の上からは西から南への眺望が素晴らしく、たまたま居合わせた人が雨巻山に詳しい人で、景色の解説をしてくれた。

 うっすらながらも富士山も確かに見える。コンディションの良い時にはくっきりと山姿が見通せるそうだ。また、新宿の高層ビル群、池袋サンシャインビルなども肉眼ではっきりと見ることが出来た。今日はあいにく双眼鏡を持ち合わせていなかったのが残念であったが、もし展望台に寄らずに行ってしまったら・・・と思えば至福の時間を過ごせた事に感謝である。

     
雨巻山頂上より太平洋側    展望台より首都方面    同、富士山を望む

 山頂に戻ると程よい時間になったので我々もここで食事とすることにした。
 山頂はなかなかの盛況ぶりで、こんなに人の沢山いるのは古賀志山と釈迦ヶ岳に次いで三番目だ。まぁ逆に今まで如何にマイナーな所ばかり歩いていたかという事になるのかも知れないが。

 縦走の後半は山頂から一転して北回りとなる。始めなだらかだった下りもくだんの"猪転げ坂"でストンと高度を落とす。ジグザグに付けられた道を歩いていけば大したことは無いが、なるほどこの斜度では真っ直ぐ降りたら猪も転がり落ちるだろう。

 前々回の仙人ヶ岳で洗礼を受けた膝痛だが、今日は登りからストックをしっかり使い、アップダウンも常に気を遣って歩いていたつもりだった。ところが、猪転げ坂手前の下りでやはり痛みが軽く出始めてしまった。これは抜本的に対策を講じなければならないだろう。取りあえずスクワットで筋力アップが必須だなと痛感した。

 猪転げ坂を下りきったあたりで、こんな事もあろうかと準備してきた膝サポーターを装着する。サポーターの類は生まれて初めて身につけるので加減が解らない。ちょっときつめにして歩き出したら、「アイタタ」こりゃ膝痛どころじゃないや、鬱血しちゃうよ、ということで緩めにする。ただ、きつめの方が膝がはかなり楽なのでもう少し装着方法に工夫が必要なのかもしれないとも思った。

 一旦高度を下げたものの再び尾根は登りに転じ、大川戸への下山路を分かち2つめのピークが御嶽山{433m}である。

     
左加波山、右筑波山    急坂の猪転げ坂    周回最後の御岳山

 眼下に足尾山、その先に送電線が北へ向かって綺麗に引かれている様子が見てとれる。

 足元の40度はあろうかと思われる絶壁のような下り道があり、ここを鎖を頼りに降りていけば足尾山を経て下山することも出来る。だが足尾山は景色が望めないということもあり、眺望が良いとされているコースを進むべく一旦分岐まで戻り、本日最後の眺望を楽しみながら降りていく。途中崩壊した祠があるあたりから、道は一転して暗い樹林の中に吸い込まれていった。

 気になっていた膝痛だが、サポーターのお陰か、慎重に歩いたせいか、意外にダメージが深く無かった。だがやはり下りで膝に気を遣いながら足を出すのでは楽しさも半減してしまう。歩き初めて1年目で洗礼を受けた膝痛であるが、来年は何とか克服を目指したいところである。

     
御岳山より北側    足尾山へ向かう超絶下降    崩壊した祠

概略コースタイム
駐車場発(9:18)-三登谷山(10:05)-雨巻山頂上(11:08)-展望台(11:24)-雨巻山頂上着(11:32)-
昼食-雨巻山頂上発(11:52)-猪転げ坂通過(12:21)-御岳山(13:06)-駐車場着(13:57)

2007年11月18日

焼森山から鶏足山へ

-- 『e-trex Leggend US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --


 茨城県境の山並み。バイクで茂木方面へ出かけるたびに気にはなっていたのだが、なかなか足が伸びずに今日に至っている。やはり標高の低い山が多いので夏場は避けて落葉のシーズンに来るべきだろうと考えていた。

 県内の鶏を山名に冠した3座目、鶏足山(けいそくさん){430m}に登ってみることにした。

   過去の鶏シリーズ: 鶏岳  鶏鳴山

 駐車地までの道のりがまず厳しかった。というのも、益子から笠間へ抜ける県道1号線からのアプローチだと上飯の集落から林道を抜けていく事になるのだが、この林道が結構ハード。対向車が来たらすれ違い不可。待避スペースも少なければ道も荒れ放題。枝が低く道に覆い被さっているところがあり、無理して通過したら車の屋根にうっすらとキズがついてしまった。(後でコンパウンドで補修しないと)

 幸いにして対向車は無かったが、帰路に使った茂木側からのアプローチのほうが無難である。

 さて、並柳の集落から程なく舗装路と別れ砂利林道に進入すると、これまた車幅一杯の道。車の側面をススキが擦りながら400m程進むと、ガイドブックやネットの事前情報で案内されていた駐車スペースへ到着だ。先客は無し。どうやら今日も静かな山行なのか。

 駐車地を後にして暫く砂利林道を歩く。まだまだ普通の四輪車でも入ってこれるであろう道を進むと、更に広い駐車スペースが現れた。猟犬を乗せた軽トラが2台。狩猟区なのか、ここは?
一瞬ひるんだが、猟師の(ような)人は右手の傾斜(こちらは目指す山域ではない)に取り付いて何やら物色中である。仕掛けでも点検しているのか。
 いずれにせよ今日のコースは禁猟区の筈だ。トラックの荷台からこちらを威圧しているワンコを傍目に進む事にした。

     
鬱蒼とした木立を行く       猟犬がスタンバってる

 先ほどの駐車スペースを過ぎても林道の道幅は依然広い。しかし段々と轍が深くなってきて、もはや4駆車でも進入は結構厳しいだろう。傾斜もそれなりで、足腰がいよいよ登山モードになってきた。途中、右手にやたら綺麗な作業道があり引き込まれそうになった。どうやら焼森山の北側の谷から木を切り出している道のようである。

 沢音も聞こえなくなり更に高度を上げていくと、伐採で坊主になっている部分にさしかかる。林道の道幅は相変わらず一定だが、果たし途中の悪路をこなせる乗り物が有るのだろうか。道ははっきりしているので良いのだが、山登りとしては少々残念だ。ただ、丸坊主なので景色はすこぶる良い。向かう焼森~鶏足の尾根筋、右手には焼森山もはっきりと見渡せる。

 作業林道を登り詰めると尾根筋に突き当たった。ここもなかなかの眺望だ。この後は、焼森山への静かな尾根歩きになりやっと山道然となりほっと一息だ。ほぼ平坦な尾根を暫く進み、一登りすると焼森山の肩のピークに到着。岩を一つ巻いて少し登ればそこが焼森山頂上だ。

     
作業林道    焼森山方面    焼森山頂上

 焼森山へのルートだが、「栃木の山140」{随想舎 第一刷}の説明によると、未舗装林道(町道並柳焼森線)の途中から山腹を藪漕ぎ直登し、岩場の先で尾根に突き上げるというように案内されている。実際上から見てみると丁度山腹が全て伐採されて裸になっているのでよく解るが、とても直登出来る勾配では無い。藪があったとしてもどういうルートだったのかは謎である。

 頂上から、向こう側の今登ってきた林道がよく見渡せる。その後辿った尾根も良く見える。いつも男体山が見えるエリアを登っているので見慣れぬ眺望もまた新鮮だ。北北西にこんもりとした373mピークが紅葉に染まって美しい。

 ここで今日一人目のハイカーと出会う。てっきり一人山行と思っていたので、山頂に人が居たのは意外であった。話を聞けば茨城の山をくまなく歩いているという事らしい。

 ガイドブックに従い、この先西方面尾根伝いに2つのピークを探しに行く。若干高度を下げた焼森山第三峰にはベンチなどもあつらえてあり、南と西側の眺望が開ける。南側の山に造られたゴルフ場のグリーンが箱庭のようによく見える。残念なのは春先のような霞が掛かっていて遠望が効かないところ。

     
向かい側の道は登ってきた林道    焼森山奥の三峰    同左より

 先ほどの道を戻り鶏足山への明るい尾根を進む。地形図では鶏足山山頂と記されている二つめの430.5mピークには「赤澤山」としっかりした山名板が掛かっている。写真には写っていないが、もう一枚の山名板には「鶏足山」とある。しかし、横に手書きで「南峰 (矢印に続いて)山頂までxxxメートル」とも記されていた。

 ここで道は二手に分かれるが、北の尾根に乗り換えである。一旦下げて次のピークは眺望がぱっと開け「鶏足山」の山名板が並ぶ。先ほどの430.5mピークとどちらが本当の鶏足山なのか興味のあるところだが、眺望はこちらの勝ち。先ほどが南峰ならばこちらは北峰なのだろう。取りあえず景色をおかずに昼飯としよう。

 南側を除く三方向の景色が良い。西には先ほど歩いてきた焼森山がついたてのようにそびえる。半円のような尾根を伝いこちら側まで歩いて来たわけだ。

 東は太平洋側。勿論霞んでいて海など到底見える訳がないが、それでも更に低い幾らかの山並みの向こうに広がる平野の眺めもまた新鮮だ。北を見れば、これから超えていく尾根の向こうに鉄塔がかすかに見える。

 山頂には鶏の足の形の岩があるというので少し探したが、一体どれがそうなのか解らなかった。代わりに護摩焚石、鶏石の案内がある。

 護摩焚石は山頂のすぐ下にあった。岩の真下は吸い込まれるような谷になっており、こんな所で護摩を焚けばさぞかし霊験あらたかであったことだろう。

     
赤澤山    鶏足山頂上   
     
焼森山を望む    これから向かう鉄塔方面   

 鶏石は少し先の場所から一旦尾根を外れて急坂を、もうこれ以上降りられないところまで行った所にあった。写真では大きさがうまく伝わらないが、露出部分の高さは恐らく6~7mもあるだろうか。忽然としたその有様は信仰の対象たるに充分と感じた。

 転げ落ちるような急坂を登り返して尾根に復帰。このあとピークを幾つか超えると、今度はかなりの急降下だ。念の為に地図とGPSで確認するが間違えは無い。たまらずストックを取り出し慎重に降りていく。

     
鶏石?    急降下   

 樹で鬱蒼とした380mピークを過ぎると次はやたらに深い笹が出現。上から道形ははっきり解るがやれやれ忙しい道である。

 やがて突然開けた視界に鉄塔が飛び込む。道がここでおしまいのようだが、鉄塔の柵をぐるりと回り込むと舗装の巡視路へポンと飛び出す。あっけない幕切れであった。あとは2Kmもあっただろうか、延々とアスファルト路を駐車地へと戻る。里に降りても人の姿無し。静かな里田の風景に一日の山行の余韻を感じながらのんびりと車へ向かった。

     
笹が深い    忽然と鉄塔が    右手奥から出てきた
        
鉄塔前から舗装路    里田の秋   
     
林道に戻って来た    駐車地   

概略コースタイム
駐車地発(10:23)-尾根到達(11:15)-焼森山(11:33)-焼森山三峰(11:42)-
赤澤山(12:10)-鶏足山着(12:21)-昼食-鶏足山発(12:43)-鶏石(12:55)-
380mピーク(13:36)-鉄塔(13:49)-駐車地着(14:25)

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