一日で三座、家内と巡る栃木百名山シリーズ
家内と歩く栃木百名山巡り。ラクラク山歩きとして厳選吟味され尽くした(^_^)コースは次なる三座。まずは、馬頭の鷲子山。続いて茂木の鎌倉山。三座目は芳賀富士。
いずれも山頂直下まで車でアプローチ出来る山で有名だが、今回はそんな変わり種百名山を訪れる山旅となった。
まずは鷲子山。
烏山の市街地を通り抜ける頃になると、日陰に溶けずに残った雪が所々アイスバーンになっており運転にも気が抜けない。日なたは乾燥路面なのにコーナーを抜けたその先が突然アイスバーンということもたびたび。
鷲子山神社へ向かう細い道もまた然り。対向車と凍結箇所に注意しながら進み、神社の駐車場に到着した。車を降りると杉木立に覆われた空気が刺すように冷たい。
有名な県境をまたぐ石段を登る。96段の石段を往復すると不苦労(2×96)だというが、そんなに段数は無いのではと思いつつ頂上の本殿へとすぐ着いた。本殿脇には巨大な千年杉が鎮座しており年月の重みを感ぜずにはいられない重厚な神社である。
社殿の裏手に山名板があるというネットの記録を読んでいたのだが、探してみたもののそれらしきものは見当たらなかった。間違いなく周囲ではこの場所が一番高そうなのでここが山頂と見るべきなのだが。
下野新聞の『栃木百名山』本の解説では、
本県と茨城県に二分された階段を上り切ると、鷲子山上神社の本殿であり、標高468mの鷲子山山頂である。
とされているので、山頂に到達したのは間違いないと思うのだが、いささかしっくりこない。
県境をまたぐ石段 | 往復すると不苦労 |
社殿前にまわり道の案内がある。石段を降りなくてもよいルートがあるのだが、見るとうっすら雪が積もっている。だが、足跡も多数あるし、靴が潜る程の深さではないのでこちらを下った。
そう、察しの良い方はお気づきだろうが、96段の下りを端折ってしまったので『不苦労』成就せず(笑)
ご丁寧にいたみいります |
少し離れた所にまた石段があり、そちらに金属製の巨大ふくろうオブジェがある。ふくろうの先にはやはり社殿があるが、家内にここで待ってもらって裏手をプチ探索した。雪面から見てここ数日人が立ち入った形跡の無い周囲は特にこれといったものは何もなし。給水用のポンプ小屋が奥にあるのみ。
ところが、戻りしなに足元にひっそりと佇む小さな石像のようなものを発見。うっかり見落としてしまいそうなその像は、秘めやかに人知れずそこに居たのかと思えば、鷲子山神社が賑やかなところだけにちょっと神秘的な雰囲気である。
帰宅してカシミールをよくよく眺めると、山頂標高の468mは、この巨大ふくろうの裏手より直線距離160mほど北にある468mPのことなのではないか。検証が必要な宿題を残した気分である。次回訪れるときは是非この468mPを踏みたいものだ。
巨大ふくろうが・・・ | 巨大ふくろう社殿の裏手に | 高さ20センチ程 |
途中、牧野の蕎麦で腹ごしらえをして鎌倉山へと向かう。道が高度を上げるとやはり日陰は雪が沢山残っている。
行き止まりに車を置き歩き出すと、僅か数歩の場所に鎌倉山の山名板がかかっていた。
車を駐めて鎌倉山へ |
山名板より続く道を少し進むとまず菅原神社の鳥居をくぐり、更にその先にある菅原神社の下に那珂川が見下ろせる大展望が待っていた。車から僅か数分でなかなか素晴らしい眺望である。
菅原神社の鳥居 | 菅原神社 | 雲海のビューポイント |
ここ鎌倉山も、216mという山頂標高点が少し離れた所にあり、道路終点より南東側に見えるピークがそれのようである。下野新聞の『栃木百名山』本にもこの点に付いては記述があるが、日陰の尾根には雪面にトレースも見られず、このルートを家内を連れて歩く訳にも行かないので今日はこれでよしとしよう。
些末なことだが、地形図の記載内容と下野新聞『栃木百名山』本{改訂版}の地図に差が有ることを指摘しておきたい。
我々が踏んだ車道終点脇の山名板には標高200mとある。下野新聞『栃木百名山』本は
駐車場の北側(207m)を鎌倉山山頂としている・・・
とある。下野新聞『栃木百名山』の地図は207mPから直線でルートが引かれ、あたかもトラバースで216mPに進むような印象を受けるが、実際の207mPも駐車場位置も西側に一つ手前のピーク位置に記入されている。小さな地図に押し込めたので文字が重なってしまう故の対処であろうが、ガイド本として出版するならばこのような略描は一言注記を入れるべきなのではないかと思った。
次は芳賀富士である。最短距離で登る為、熊野神社手前まで車を入れた。
木陰は雪が沢山残っている | 熊野神社の石段手前に駐車 |
始めは石段歩きだが、熊野神社本殿脇から山道となる。雪はうっすらと残っているが、固くもなく柔かすぎることもなく丁度歩きやすい。軽アイゼンを携行していなかたので、もしアイスバーンになっていれば中止にするつもりであったが全く問題なし。
まずは熊野神社へ | 熊野神社から山道 |
僅かな距離の登りを終えて山頂へ。熊野神社からゆっくり歩いて10分程度であろうか。
山頂は西側眺望が開けており、南は少し樹がうるさいが、それでも想像以上の堂々とした景色に満足である。時折吹く強い北風も、南向きにあつらえてあるベンチには届かず、ただただ日差しが優しく温かい。お湯を沸かし、持参してきたお菓子を広げてコーヒータイムを楽しんだ。周囲には桜の木が沢山あった。淡いピンクに山頂が染まった頃再び訪れたい山である。
太い樹が邪魔だが日光方面も見える | 西側 | 雨巻山方面 |
帰路、路傍の田畑に残る雪が美しい |
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