GPSMAP60CSx購入
ハンディGPSのトップメーカーであるGarmin社よりColoradoという最新鋭の機種が発売された。
最新機種が出れば昨日までの旗艦商品も型落ちの運命となる。諸行無常の響きあり・・・なのだが、最新の機種にいつも指をくわえている自分のような購買層にはチャンスである。
写真左の一回り大きくてごついのが今回購入のGPSMAP60CSx、型落ちである。そして右側が今まで使っていたe-TrexLegendだ。
ハンディGPSについて仔細にここでリポートするのは控えるが、今回のこの両者の大きな違いを一言で述べると飛躍的な感度の向上である。
自分が歩くような山域だと、スッキリ見通しの良い稜線歩きというのは全行程のほんの一部、あるいは殆ど無い場合もある。特に樹林深き山道を辿っていると、ここ一番という時にGPSを覗き込んでLostSatelite(衛星失探)の表示にがっかりすることしばしである。当然ログ(軌跡)のほうも、次に衛星を捉えた時にワープ移動してしまう。
まだ山では使用していないが、車で試しに使ってみたところ、機体の置き方に左右されず安定した素晴らしい感度を発揮している。Legendは液晶面上側にあるセンサー部が空を向いているのがベスト受信ポジション。バイクで使う場合は見やすさを考えて装着すると若干角度がつくものの、良好な衛星捕捉状態を維持できる。だが、登山の場合はザックに付けるとどうしても機体が垂直になるので、ただでさえ衛星波が届きにくい樹林の中では最も厳しい動作環境になってしまうのであった。
また、GPSMAP60CSxは外見からも解るように機体上部に上を向いたアンテナが出ている。ザックの肩ベルトの所に装着してもアンテナが上を向いているので衛星捕捉がしやすいらしい。
他にも改良されている点は沢山ある。
- PCとのインターフェースがRS232CからUSBに変わって、データの転送速度が飛躍的に早くなった。
- メモリにマイクロSDカードを採用。今回購入品は2GBが添付されていた。事実上地図の転送にはまったく不足は無くなった。ちなみにLegendは内蔵の8MBのみで拡張不可。
- 液晶がカラーTFT画面になった。「ハンディGPSにカラー画面なんか要らない!」と思っていたのだが、あの小さな画面に"色"という情報が加わると随分と見やすくなるものだ。最近とみに進行してきている老眼には大変心強い限りである。
まだまだ、他にもあるがこの辺でおしまいにしよう。
ハンディーGPSは値段が高いというのが一般的な認識であるが、実は日本語が使えないUS(英語)版と、「株式会社 いいよねっと」がGarmin社よりハードと技術の供与を受けて日本語化を施した日本語版の2系統がある。
日本語版は、ハードウェアレベルでオリジナルを改造しているという点と、当然内蔵のソフトも日本語化しなければならない点でコストが掛かっているのは事実。また、市場規模としてはそれほど大きくはないので、投資に見合う価格設定が必要である。これらが為にUS版のほぼ倍近い価格で販売されているのが実情である。皆さんがハンディGPSの価格を見て溜息が出るのは十中八九日本語版の価格を見ているからだと思う。
価格設定については、日本の市場が高くても売れるという市場原理が働いているような気がしているのだが、この後述べるように「日本語化」とそれに伴う付帯サービスを楯にしているのだから仕方がないのであろう。
日本語版は「上げ膳据え膳」の誰でも使える機種。US版は使えるようになるまでいろいろ工夫や努力をしなければならない機種。ざっと言ってしまうとこんなところか。
地図一つとっても、目の玉が飛び出る程高い値段の高精細な10m等高線付きのデータも、US版では日本語表示の壁で使うことが出来ない。ところが世の中何でも自分で工夫してしまう人がいるもので、「自作地図」なんてものもあったりする。このような先人の努力によって付いた道をトレースすることになるのだが、これもなかなか棘の道であり、あまり人の歩かない山道を歩いていくのと似ていて、一筋縄ではいかないのだ。
説明通りにうまく行かない、あるいは説明そのものが理解出来ない、ネット情報を漁ってなんとか先に進もうとする。そんな繰り返しは、枝道に翻弄されながらも地形図と磁石を頼りに目的に向かって進む喜びとどこか似ている気もするようで、ある意味面白いと言えば面白い。
そういう苦労をしたく無い人は潔く財布から大枚をはたいて、安心な「道」を歩くことになるのである。
ちなみに今回購入したGPSMAP60CSxもUS版である。UUD製作所のUS版GPS向けの地図と2GBのマイクロSDカードがついて5万円ちょいであった。ちなみに日本語版は軒並み12万円以上の値段が付いているのである。
5万円が高いかどうかは個人の主観だが、少なくとも今の私にとってはお得な買い物をしたと言って良いだろう。UUD製作所の地図も、今までUS版Legendで使っていた自作地図に比べれば遙かに見やすく、等高線も20m間隔ながら表示出来る。1/25,000地形図を元に作られているので紙の地図と並べても見やすいのは言うまでも無い。
一刻も早く山で試してみたいという気持に駆り立てられるも、気合いの入った梅雨空にただただ溜息だけを付く休日の昼下がりであった。
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