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2009年05月 アーカイブ


2009年05月31日

韓国製電子辞書購入

 週末に天気がすぐれない。加えて今週と来週は土曜日に出勤なのでどのみち晴れていたとしても山には行けなかっただろう。県内の山は花の開花時期の盛りがすっかり過ぎてしまったようで残念である。

 さて、すっかりネタに枯渇した感が否めないが、面白いものを入手したので紹介しよう。

 韓国語電子辞書である。

 韓国SHARP社が韓国内向けに発売している製品だ。主な辞書は、国語(韓韓)・韓英・英韓・英英・日韓・韓日・中韓・韓中である。韓国人が英語や日本語、中国語を学ぶ為の辞書なので、日本語文法や漢字単語テストなども内蔵されているところが面白い。

 韓国語の勉強は昨年の春から半年位本を斜め読みしたくらい。昨年秋から半年間市民講座に参加して週に1回2時間程習った程度でまだまだ初級のレベルにも達していない超初心者である。従って、本来は日本製の韓国語対応電子辞書を買えば良いのだが、日本製には未だ搭載されていない韓韓辞典が学習入門者には中々良いとの評判だ。それになんといっても値段が安い。昨今のウォン安も相まって、発売当初は日本国内のエージェントが2万6千円あたりでネット販売していたようだが、今回はその半値で手に入れることが出来た。(現在でもネット販売で少し高い所は1万6千円くらい)

 韓国製電子辞書も最近はカラー液晶で動画再生機能などを持っているが、これら最新クラスだとやはり日本円にして約3万円程度。日本製の電子辞書が従来のモノクロ液晶でも現在3万円以上することを考えるとやはり割安感はある。

 で、今回購入したRD-P1はモノクロ液晶バックライト無し。多少見づらい感じはするが、まぁ価格を考えれば頷けよう。そんな事より一番大きな問題は、思った以上に使うのが大変そうだって事。

 ハングルの入力自体はパソコンで馴れているので違和感が全くないが、キーの機能名から画面上のあらゆるメッセージ、そしてマニュアルまで当たり前だが全てハングルなのだ。解ってはいたのだが、いざ向き合うとなかなか厳しいものがある。

 韓国語を少し囓った人は皆口を揃えて、「日本製の韓国語電子辞書は薦められない。買うなら韓国向けの日本語対応製品を・・・」という。そんな勢いで買ってしまった感があるが、使う前から既に辞書引きまくり状態でかなり疲れる。だが、必然性が伴うと異様に緊迫感があって、これもまた面白いものだ。

 今朝、韓国から国際貨物で我が家に届いた小さなオモチャ。飽きずに格闘する雨の休日であった。


2009年05月23日

想い出の古峰ヶ原

 古峰神社から古峰ヶ原峠までは途中に工事中のゲートがあるも道路自体はかなり前から完成しており、そのゲートも閉ざされてはいなかったので登山の際やバイクで散歩がてら何度か通行させて貰っていた。

 古峰ヶ原峠からその先の粕尾峠に向かう区間がなかなか工事が終わらなかったが、最近完了したとの情報をほうぼうから頂いていたので通行してみる事にした。

 古峰神社から粕尾峠に向かうルートは自分として格別な思いがある。

 十八の春に宇都宮に単身でやってきた頃、原付バイクで県内のあちこちを走り回るのが楽しかった。宇都宮で初めて所有したバイクはDAX50という今となっては往年の名車であるが、走行性能はさほど高くない。舗装された道路を走るのに飽きたある日、友人の乗るオフロード車を借りる機会が訪れた。

 スズキのハスラーというこれまた今となっては旧車ファンを唸らせるような名車である。たかだか50ccではあるが、2スト車なので意外とパワーもある。こいつで山の中に入ってみようじゃないか。
台風が去った秋の日に古峰神社から上を目指し、途中から登山道に入って半ばトライアルのように登っていった。勿論本格的なオフロード経験など全く無く、転倒につぐ転倒。今思えばよく滑落しなかったものだ。

 台風の豪雨の影響で道が崩落して川のようになっている箇所などもあったが、若いとは恐ろしいものである。何とかなるさ、まだまだもうちょと行ってみようのノリで結局古峰ヶ原峠へ到着。当時は東屋が無かったような気がするが、眼前に拡がる湿原の風景に、泥だらけになりながらも感動したものである。

 古峰ヶ原峠からは深山巴の宿の脇を抜け、ススキに覆われた幾らか平坦な登山道を辿り粕尾峠に出たのだった。

 今回通った新設道は勿論以前と違う箇所に設けられているが、かつて少年時代に無鉄砲ながらこの地を走った鮮やかな想い出を懐かしまずにいられない、そんな走りを楽しむことの出来た道筋であった。

 余談

 フロントタイヤの山がほぼなくなりかけていた。リヤは7000kmで一度交換したが、フロントは新車時から一度も交換せずに1万3千kmに到達していた。流石にもう限界だろう。若干リアの山が残ってはいたが、タイヤの銘柄変更もしたかったので両輪交換をした。

 ツーリング向けの長持ちするやつをくれと言うと、モデルチェンジ直前で安くなっているMETZELER ROADTEC Z6を勧められた。ネットで調べると確かにハイグリップというカテゴリとはほど遠いが、耐久性もさることながら、サイドぎりぎりまで使うシチュエーションを除外すれば基本性能もそんなに悪く無さそうである。(というか自分はサイドぎりぎりまで使うような走りはしない{出来ない}ので充分である)

 そんな訳で、今日は履き替えたROADTEC Z6の"皮剥き"、いわば慣らし走行になるが、やはり新しいタイヤは挙動が安定していて良いものだ。また、さほどテクニックがあるとは思えない自分のような者でも、今まで履いていた新車装着時のBRIDGESTONE BATTLAX BT-020には無かったような違った味(接地感)を感じた。次回峠に向かうのが楽しみである。

 余談その2

 帰りに寄った前日光牧場。ガスが掛かっていて景色は今一つだったが、道端の牛が愛嬌があってカメラにパチリ。

     
下岡集落より    古峰ヶ原峠より先の開通区間    前日光牧場、後方は象の鼻
     
№40の彼(女)       №59はちょっと怖い

2009年05月09日

快晴の赤薙山と丸山


-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 霧降高原はその名前の通り、霧が立ちこめることが大変多いので有名である。今回目指した赤薙山ルートも、途中のリフト沿いに名物の日光キスゲが花を咲かす6月頃になると大抵深い霧に包まれている。

 過去2回このエリアに足を運んだが、2回とも途中から雨。一度目は家内との丸山であったが、2本目のリフトに乗るときは完全にカッパを着用していた。そして2度目はH君と赤薙山を登った時。この時は霧で周囲の風景が全く見えない中赤薙山までをピストンし、昼食の為に丸山に向かう途中で大粒の雨。足元が悪いので丸山自体も断念して下山した。

 今回はH君との悪天候コンビ解消かと思わせるような快晴である。天気予報も一点の曇もなく晴れを告げている。

 車が霧降道路に向かうにしたがい女峰山と赤薙山が大きく見えるようになる。天気はホントに上々だ。
「登り始めたら一変にわかにかき曇り・・・」なんていう冗談も今日は嬉しい事に全く通用しないようだ。

 まずは第三第四リフトを乗り継ぎ一気に標高1,600mのキスゲ平へ。

 いやはや絶景哉。もうこの景色を見ただけで今日は満足かなと思わせる程の眺望が拡がる。リフト降り場から少し先にある小丸山からその先に見える赤薙山まで、電車道のように真っ直ぐに登っていく道の左右は始終眺望が拡がっている。右手には昼食を予定している丸山の全景が見渡せる。


     
らくちんリフトでまずは高度稼ぎ    小丸山からさぁスタート    アルペンムード満点

 一部膝丈位の笹が生い茂っている所も通るが、道がしっかりしているので全く問題なし。先日の夫婦山とは天と地の差である。

 山頂下の樹林帯に入ると樹の根が沢山露出している急登に喘ぐようになる。山頂まであともう少しという頃に(1970m付近)なると残雪が登路にあり、これを踏みしめながら登るようになるが、所々土が露出している所は雪解け水でドロドロで滑りやすい。

 前回登った時はガスっていて山頂から何も見えなかったが、今回はどうだろう。

     
笹道もこれなら快適!    山頂に近づくと残雪がある    H君と山頂

 石祠の奥から西側を覗いて見ると、急峻な所に残雪が付いた女峰山と左手には大真名子山の勇姿が見える。女峰山を間近に見たのは丹勢山からと今日が2回目。豪快な山容に思わず見とれる。いつかはあの頂に立って見たいと思うがいつの日に実現することやら。少なくとも赤薙山経由のロングコースは我々の体力では無謀だ。他のルートを辿ってもそれなりに険しい山登りになるだろう。女峰山は遠い憧れである。

 山頂からはピストン下山であるが、北側に巻道があるという。先行のパーティも入っていったので、我々もこのルートを辿ってみた。ガイドブックには一部崩壊箇所が有ると書いてあったが、さほど悪路では無い。だが、北側なのでより深い残雪を踏みしめながら下っていくことになる。

     
   大真名子山と女峰山    北巻きルートは残雪多し

 先行の中年男性パーティも、まるで少年に返ったような無邪気な声を上げて雪の斜面を楽しんでいた。だがプチ雪山体験もすぐにおしまい。往路の登山道に合流だ。

 高校生の集団がザックを置いて、どうやら空身で女峰山あたりまでピストンしている様子。下山の学生もちらほらおり、なかなか登山道は賑やかである。賑やかといえば先ほどから丸山の山頂に鈴なりの人影がある。後で我々が登っていく時に判ったのだが、この大量のハイカーはやはり高校生グループのようだ。引率教師のトランシーバーの会話内容からすると、県内の各校登山部(ワンゲル部)が一帯を分散して歩いているようである。

     
残雪踏み抜くH君    焼石金剛より丸山    丸山頂上には沢山の人が

 小丸山まであと少しの地点で進路を変更し丸山を目指す。

 山頂で昼食を終えたであろう高校生達が元気な足取りで下山してくる。男子生徒も女子生徒も結構な数である。こんなに沢山の人間が山頂に居たとは驚きであるが、下山してくる一般ハイカーの中には彼らの元気さ(騒がしさに)に眉をしかめる者も居た。

 「登り優先なんだから待ってないで先に登っちゃいなよ。コイツら登り優先なんて教わって無いよ!」

 と、我々に言う御仁も居たが、我らコンビは赤薙ピストンで意外な程効いてきている登りに丁度良い休憩と決め込んでいたので苦笑い。

     
アカヤシオが咲いていた    丸山への道すがら赤薙山を望む    丸山頂上

 山頂に着いてみれば嘘のように静かで、先客1組のみ。雄大な大谷川扇状地の風景を堪能する静かな時間を得ることが出来た。

 今日は下界は夏のような気温になると言っていたが、山の上の気温は読めなかった。だがギリギリOKの気温で今日もカップヌードルをH君ともに平らげる。日差しは強いがやはりじっとしていると風は冷たい。先ほどより赤薙山の山頂あたりにガスが架かってきた。山の天気は本当に変わりやすいものだ。

     
山頂から南パノラマ      

 下山は北東の尾根を辿り六方沢橋へ向かい高度を下げ、八平ヶ原経由のルートである。

 等高線が込み入っている区間は一体どうなっているのか少し心配だったが、急な所には立派な階段があつらえてあり、これなら老人や子供でも問題なく通過出来る。流石国立公園である。

 六方沢橋に一番近づく箇所で登山道を外して笹藪を少し行くと、なんとアカヤシオの群生があった。この後も、本数こそ少ないが、至る所にアカヤシオが咲き誇っている。思わぬ花に得をした気分で下山の足取りも自然と軽くなる。

     
八平ヶ原へ階段    六方沢橋手前   

 アカヤシオの地点から登山道が南に進路を取ると、程なく八平ヶ原。見渡す限り広々とした笹原である。八平ヶ原の名前の由来は知らないが、何かきっと伝説のようなものがあるに違いない。

 丸山の姿を右手に見ながら大きくトラバースする感じで降りていく。ウグイスがまるで喉自慢でもしているように鳴き競う中、心地よい芽生えの山道を下っていく。先ほどまでの赤薙山やその先の女峰山のような厳しさはもう無い。どこか優しい感じのする山道を下っていった。

     
八平ヶ原    丸山を振り返る    赤薙山直登コースに合流

概略コースタイム
駐車場発(9:16)-第三リフト・第四リフト-キスゲ平(9:37)-小丸山(9:40)-焼石金剛(10:20)-
赤薙山頂上着(11:06)-小休止-下山開始(11:14)-焼石金剛(11:52)-丸山分岐(12:18)-
丸山頂上着(12:43)-昼食休憩-山頂発(13:22)-六方沢橋眺望地点(13:46)-八平ヶ原(13:54)-
赤薙山登山道へ合流(14:19)-駐車場着(14:36)

2009年05月03日

裁ち蕎麦を求めて檜枝岐ツーリング

 

走行軌跡:
詳細版(重い)
間引き版(軽いが細かい部分は略描)

 

 檜枝岐に裁ち蕎麦を食べに行こうと思ったのは今冬のことである。あの時はパジェロミニが雪道で言うことを効かずに、結局檜枝岐に到達出来ずじまいであった。

 初めて裁ち蕎麦を食べたのはやはり春のこの時期である。バイク仲間とのツーリングであった。蕎麦の美味しさもさることながら、檜枝岐へ向かう浅春の風景に心洗われ、熊の剥製が架かっている静かな山あいの店で食べる蕎麦は、少しクセのある鮮やかな風味の山菜の天ぷらと相まって大変美味しかった思い出がある。

 五十里湖を越えて県境の山王トンネルをくぐるといつもの田島道の駅である。GWでなくともいつも賑わっている此処は今日も沢山の4輪2輪が駐まっている。実は最近いつも此処で休憩していると気になるのが目前にある貝鳴山。ついたてのようにどっしりと構えるこの山はどことなく登高意欲をかき立てられる気がする。ネットで調べると、あまり景色は良く無いらしいがそれでもルートはあるらしい。

 R121を突き当たりR352へ折れると、それまで前後に多かった車やバイクも一気に減る。皆、田島を抜けて会津方面へ向かうのだろうか。そういえば大内宿などは最近観光客でごった返しているそうだ。バイク乗りも良く行くようだが、自分はこういった所は苦手である。

 この区間は紅葉の時期は誠に絶景な銀竜橋などを通過していく。更に舘岩村を過ぎR401を南下しながら伊南川を左右に見る頃になると、本当に気持ちの良い走りが楽しめる。バイクの走りは峠を行くワインディング路も良いが、ただ普通にゆったりと走っていても此処は本当に楽しいのである。

 小豆温泉を通り過ぎた先に、屏風岩という川べりに大きな岩が露出しているところがあるので一休みした。遠く尾瀬の山並みから流れ込む澄んだ水の流れの向こうには、残雪と遅い桜。

     
屏風岩      

 目的の蕎麦屋が居並ぶ地点を一旦通り過ぎ、燧ヶ岳の登山口である御池まで進むこととする。道が大きくジグザグに蛇行する頃になるとにわかに路側からの雪解け水が目立つようになる。気温も一気に下がってきて春ジャケットでは少し寒いくらいだ。

 真冬景色のブナ平を通り過ぎ御池に到着。かつてバイクで2度走った事のある奥只見へ向かう樹海ロードは未だ冬が明けていないようだ。

     
御池より燧ヶ岳方面    樹海ロードは未だ冬    ブナ平近辺

 以前バイク仲間と入った渋い感じの店では無かったが、割とメジャーな感じの所へ入って蕎麦のセットを頼んだ。

 岩魚の天ぷらと旬の山菜。そして裁ち蕎麦も美味い。

 蕎麦を堪能した後は、檜枝岐を惜しむようにゆっくり走り、田島から甲子トンネルを抜け白河へ。幾らか混雑気味の高速を使い帰宅した。久々の300km超ツーリングであった。

  
裁ち蕎麦   

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  • PIAN PIANO.
    バイク仲間であり山仲間のなおさんのブログ。ブログ名のPIAN PIANO.(ピアン ピアーノ)は、イタリア語で「あせらず、ゆっくり」という意味だそうです。

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