通いました。教習所。
夏の暑い盛りに約1ヶ月。
「そんなに混んでませんよぉ」という教習所のおねえさんの口車に乗せられて通ってみれば、予約は1回につき1時間のみ。次の予約は予約済みを消化してからだと。
さすがにこちとら勤め人ですから、自由になるのは休日のみ。
せっせと早朝のキャンセル待ち順番くじ引き大会に通いましたよ。
休みという休みは。
そんなこんなで無事1ヵ月後に卒業。
日頃400ccに乗っていたので、なんとか乗り越しも無く卒検も一発終了。やれやれ。
実は内心かなり不安だったんです。
老化が始まっているので本当にちゃんと卒業できるか不安。
もともと運動神経は鈍いほうなんで、言われた課題がクリアできるかどうかがかなり心配の種でした。ところがいざ教習車のCB750に乗ってみると、なんてことは無い「ちょっと重いだけじゃねえか」と調子こいて第一段階終了。どうしても苦手な教官が1名いて、彼の時だとどの課題もぼろぼろだったのは愛嬌でした。
で、第二段階(主に法規走行)の1時間目。まずは自由に走ってきてくださいとのことで、大型なんだから元気良く走らなきゃと狭い所内でも直線で60Km位出して外周コーナーでフル減速、ちょっと寝かせてコーナリングなんて感じで走ってきたら、「ハイッ。元気は良いですが全部だめです。私の後ろに乗って」と言われて、ここはこう。あそこはこう。と教習所内的卒検に受かる的指導をばっちり受けました。
これが意外と難しい。
いや、趣旨はわかるのだが、あんなにあちこち曲がるところが多くてあんなに手前からウィンカー出してたら、一般道では出したウィンカーがどこへ曲がる為のものか判らなくてかえって危険という突っ込みはおいといて・・・
でも正直いい勉強でした。バイクはもとより4輪も慣れてくると結構自分流の安全確認しかしていないもので、反省することが多かったのは事実です。
そして最大の難関は卒検コースの暗記。
2コースあって、ただでさえややこしい所内を微妙に組み合わせの違うコースを様々な規定にのっとり走らなければいけない。正直言って卒検当日の朝までずっと不安が隠しきれませんでした。
紙でコースをトレースしている時は間違わずにフィニッシュ出来る。でもバイクに跨って実際にコースを走ると、課題走行(一本橋・クランク・スラローム・S字・波状路・急制動)や安全確認に気を取られてふと気が付くとアレレ次どっちだっけというのが多発。
実際卒検本番でも、普段は絶対間違わないところでコースを外れそうになりましたが、奇跡のリカバリ(私の腕前からすると本当に超ミラクル)で切り抜けることができました。
合格者の番号に自分の受験番号を見つけた時は、こんなに、にんまりすることって何年ぶりだろう。あぁ、この爽快感は20数年ぶりだなぁって。つくづく思いました。