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持丸山リベンジならず、敗退で鶏岳

アーカイブ:塩原の山達  日時: 2013年04月27日 17:09
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  2011年11月13日 静かなる明神ヶ岳

 以前、Mixiの山行で明神ヶ岳と持丸山ダブルヘッダーに参加した時のこと。健脚メンバーで、明神ヶ岳をついていいくのが精一杯であった。昼食後に登る持丸山はペースが極端に落ちてしまい、序盤でギブアップ宣言。メンバーは自分を見捨てずに一緒に計画を中断して下山してくれた。当時も今も大変申し訳無い思いがある。

 そんな持丸山のリベンジだが、稜線に薮があるということなので登るなら新芽も少ないこの時期しかないだろうと思い立ち、GWの一本目として登ることにしたのである。

 ちょっと言い訳になるが、実はここのところ仕事が忙しくて今回の山行は準備不十分。天気予報も昨晩ちらっと見ただけで、今朝の天気図や予報を見ないで出発したのが敗因であった。

 鬼怒川温泉を過ぎた頃から北の方角の空がやけに暗い。川治温泉を走り抜ける頃には路面が濡れだし、やがて本降りになってしまった。登山口に着いてしばらく様子を見るが、思わせぶりに日が差しかけてはまた次の雨雲が通り過ぎるといった感じの繰り返しだ。約1時間ほど待機するも一向に好転の兆しは感じられない。
 「今回も縁が無かったのか」と大変残念ではあったが、雨の薮を歩くのも気乗りしないので敗退を決意。まぁ三度めに賭けようじゃないか。

 

 来た道を戻り車を走らせると、鬼怒川温泉付近から嘘のように青空が広がっている。振り返るとやはり北側は雲が厚くかかっているので、恐らく同じ状態なのだろう。いや、そう思いたいものだ。

 林道西前高原線への標識を見ると、ロートルな頭脳がほぼ反射的に反応した。「そうだ!鶏岳登ろう」と。

 林道から見る遅咲きの桜と目に染みるような青葉。これを見ただけでも随分心が軽くなる。昨日の荒天の名残で等圧線が狭くなっているせいなのだろうか。風はかなり強い。

 

 これから登る鶏岳がよく見える。相変わらずトサカのように尖った山だ。

 

 林道の空きスペースに車を停めて歩き出す。6年前、息子が進学で東京へ行く前に一緒に登った最後の山である。
 あの時は山も今ひとつ目覚めていなかったような気がするが、ひと月遅れのこの時期は緑の芽吹きが目に眩しいほどである。

 

 ちょっと勢いには欠けるが、ツツジだって健気に咲いている。地味な山にも春は確実にやってきているのだ。

 

 ちょちょいと片付けてやろうじゃないかと登り出すも、7合目のゴーロから先の急登、トサカの核心部分はやはり辛い。6年という歳月で忘れ去ってしまった辛さを一歩また一歩と噛み締めながら登っていく。

 

 頂きを雲に覆われ、ちょっとご機嫌斜めな男体山と女峰山がお出迎え。風も少し強いけれど、ぽかぽか日差しの山頂はやはり居心地が良い。

 

 のんびり山頂を楽しんだらゆっくりと下山。今日は時間が沢山あるからね。おかしいな、下りの膝が笑ってる。やはりトサカには今回もヤラレたようだ。

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コメント (8)

Non:

 こんばんは。1枚目を除いて、春を感じる新緑が眩しい写真ばかりですね。
GW初日、ウチは都合が悪くて山休みになりました。明日、明後日と外出の
予定ですが、改めて新緑の山が楽しみになりました(^^)
 持丸山、マークが外れていました(^^;) いずれレポートを拝見したら、
行きたくなりそうです。もちろん時期が重要ですね。

こんばんは
鶏岳、栃木百名山ですよね、亀三郎も、、、いつかは、、、と思っている山です。
でも、ここ、、、ガレ場の急登があるんですよね
まっちゃんでも、大変な場所なら
亀三郎、息が上がって、途中で「大休止」が必要かもと思っています。
ガイドブックも、大変を思わせる表現で、、、それとなく、書かれているし(滝汗)
あ~~それにしても
山で見るツツジ
公園とか見るのとは、「味」が違うんですよねぇ~~~
なんて美しいんでしょう!
あ、ちなみにこの山の場合、、、登山口までは迷いやすいですか?
それと、林道の駐車スペースは広めでしょうか?
参考に教えて頂ければ嬉しいです(ペコリ)

PS 1枚目は、持丸山の登山口でしょうか?

PS2 持丸山、近々リベンジ出来るといいですね!

リンゴ:

持丸山、残念でしたね。
私は前日と当日の山天気予報を見て山行を断念しました。
高原山でも稜線に出られないほどの強風が吹いていたらしいとの事。

鶏岳は記憶では3度ほど登ってますね。
林道の登山口と麓の登山口から・・・。
最後のトサカの核心部は急で滑りやすいのですが、あれがあるから意欲を掻き立てられるのかも?

まっちゃん:

Nonさん、こんばんは。

花はダメでも新緑は自分でも合わせられるようで(というかこの時期は何処歩いても・・・)
でも新芽の色合いっていいですね。
モノトーンの山が目覚めていくのが感じられるので好きです。

Non家ではお泊り山行のようですね。
ブログのほう、楽しみにしています。

まっちゃん:

亀三郎さん、こんばんは。

ガレ場は少しだけで、その上の方は滑りやすい土の斜面の急登です。
でもしっかりロープが張られているので安心ですよ。
確かに急ですが、自分のように"鼻歌で通過してやる"なんて不遜なことを思わなければ大丈夫。
自分はそんな生意気な気持ちだったので、トサカの襲撃に撃沈したまでです(笑)

登山口までのアプローチはナビが無いと結構難しいかも。
登山口は麓と、今回(前回も)自分が登った中登山口の二箇所ですが、どちらも駐車はスペースは無理矢理路駐といった感じです。中登山口周辺は3台程度、少し離れた場所に2台程度といった感じです。
麓の登山口は田んぼの脇にかろうじて一台といったところでしょうか。

1枚めの写真は、車内から撮ったうらめしや、持丸山登山口の写真です。
この林道終点は四駆車じゃないと入れないような所なので、雨が強くなると土砂崩れで孤立する可能性も否めず、今回は早々に退散した次第です。
リベンジは・・・この連休中にと思ってます。


まっちゃん:

リンゴさん、こんばんは。

昨日は高い山は大荒れだったみたいです。
鳩待峠にバックカントリースキーに行った人達の報告だと、夜間吹雪いていたそうです。
男体山に登った方の情報だと、楽しい残雪山行どころか、"修行"になってしまったと言ってました。
高山にはまだまだ本当の春は訪れていないようですね。

鶏岳の山頂から北側に踏み跡と赤テープがありました。
今度、麓の登山口から北に抜けて周回をやってみようと思ってます。

おはようございます。
持丸山はガイドブックを読んだ時点で対象外と仕分けしちゃいました。
踏み跡が無い、藪漕ぎ、コンパス必須とかの文字見てあっさりと決断!
タダでさえ大変なのに雨風じゃ、流石のまっちゃんでも即中止ですね。
それで済まないのがまっちゃんのまっちゃんたる所以!
鶏岳に登られましたか~ 凄い!
ケン坊も2年ほど前に登りましたが、最後の急登が厳しいですよね。
まっちゃんもトサカにやられましたか?>笑<

まっちゃん:

ケン坊さん、こんばんは。

持丸山は栃木百名山本ルートの前半部分はさして難しくもありませんでした。
(前回そこまでで撤退)
実際に登った人の話でも山頂までそれほど苦労しなかったという話ですが、百聞は一見にしかず・・・ですネ。

鶏岳のトサカはよほど鍛えないと蹴散らすのは難しそうです(^^;

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