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久々の山行にグロッキー

アーカイブ:日光の山達  日時: 2008年09月13日 22:00

 実に久しぶりの山行である。7月の茶臼岳以来だから、約2ヶ月ぶりか。それにしても相変わらず週末の天気には恵まれないものだ。天気の良い週末は決まって仕事や用事が入っているので「山病」としてはイライラの募る日々である。

 さて、天気が優れないのに「霧の名所」である霧降高原を目指したのは、"午前中だけ輝いていた"晴れマークの予報。駐車地に車が近づくにつれどんよりとした空を仰ぎながら、「何とか降られなければいいや」という気持ちに変わったのは言うまでも無い。

 久々の山行故、体力温存作戦でリフトを2本乗り継ぎ、一気に標高1,600m地点へ到達。小丸山展望台からの眺望は既に霧深く遮られていた。気を取り直していざ出発。ガスは薄くなったり濃くなったりとめまぐるしく視界が変わっていく。少し高度が上がると稜線の向こうに目指す赤薙山(あかなぎさん){2010.3m}の頂上が見えた。

 見た目にも(実際等高線的にも)緩い登りなのだが、H君ともども息が荒い。足取りが重いのは悪天候のせいだけではなかろう。久しく歩いていなかったので体力が落ちてしまったようだ。そういえば、出がけに山ズボンをはいた時、幾分ウェストのキツさを感じたことがこの約2ヶ月の運動不足を雄弁に物語っているようでちょっぴり悲しい。

     
赤薙山    焼石金剛    あっという間にガス

 晴れていればさぞかし絶景であろう稜線を通り過ぎ、山頂直下の樹林へと道は吸い込まれていく。この樹林の中の道がまた結構急登でハード。木の根で荒れているので、どこが本来のルートか判別しずらい。皆適当に歩いているようで、益々荒れていくようだ。

 何度か息を整えながらもえっちらおっちら登ると、情報通りに眺望がまったく無い山頂に到着。ガスが濃いので、樹幹越に見える景色もただただ白い世界である。腰を降ろして少し休んでから山頂を辞す。

     
横たわる樹 地面は下    山頂   

 帰りはピストンで小丸山展望台まで戻り、そこから丸山、八平ヶ原経由で駐車場に戻る予定である。

 樹林の鬱蒼とした所を降りていくと、辺りがぱっと明るくなるようなページュのウェアを着た高齢の婦人が確かな足捌きで登ってくる。「登り優先」で立ち止まって待っていると、「あらごめんなさい」と、息の乱れも無く上げた面持ちは軽く齢七十は越えているだろうか。しっかり化粧したその表情はどこか自信と楽しさに満ちあふれている。

 比べてヘロヘロに疲れた我ら二名。ちょっと凹んで反省。

     
帰路    尾根越の丸山    霧深き下山路

 パラパラと降り出したり止んだりと、雨がいよいよ迫ってくる。膝まである笹がズボンを濡らす。予定通りに丸山を目指したが、もう少しで山頂という地点で雨粒が大きくなってきた。急いでカッパを着込んだものの、この雨足では山頂での食事もままならないだろう。また、八平ヶ原の下りはキツイという。滑って転んでもつまらないので撤退を決意する。

 そういえば以前家内と一緒に来た時も、雨で結局八平ヶ原には降りられなかった。「霧降高原よ!三度目の正直を!」と念じながらリフト脇の下山路を下りた。雨の山行も趣があって良いという見方もあるだろうが、やはり自分的には山は晴れていて欲しいと思う。

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コメント (4)

Non:

 こんばんは。13日、赤薙山にいらしたんですね。「あっという間にガス」の表現、
すごく解りますね~。ガスが出始めると早いんですよね、あの一帯。また次回…ですね(^^)
 13日、我が家は井戸湿原&横根山でした。なつかし~いコースもあっという間に
終わってしまって、やはり雨が降り出して、早めに切り上げました。
 15日は那須を歩きましたが、こちらは想像に反して、それなりに愉しかったです(^^)

まっちゃん:

Nonさん、こんばんは。お読みいただきありがとうございます。

ホント!三度目の正直で次回期待ですが、霧降高原はそう簡単に受け入れてくれることやら。
キスゲの時期に快晴なんてのが最高ですが、これは狙って行かなきゃ無理でしょう。そんなのは定年まで無理(爆)ですが、せめて丸山から景色を見てみたい(^^;

ここのところ仕事がちょっと山でしたが(こんな山は嫌い)、どうやら一段落。
まだ日差しはきつそうですが、確実に秋の足音が聞こえてくる山が楽しみです。
会社の窓から見える古賀志山とその後ろに控える日光連山がおいでおいでをしているように見える今日この頃。

Non:

 こんばんは。今日はご報告に。Non夫が先週ずっと仕事が忙しくて、土曜の青空を見ても
動けず、私だけ午後から古賀志山へウォーキングに行ったんですね。それで、ここ最近、
ろまんちっく村の辺りを通られましたか? 私はそれなりに久しぶりだったんですが、
男抱山の入口が切り出した材木などで塞がれて、駐車スペースもありませんでした。

 ひょっとしたら、すでにご存知かも…と思いつつ、ご報告だけ。ちなみに私は、伐採の
始まった時期も終わる時期も分かりません。手短な親しみのある山が、と、少し寂しい気分です(^^;)

まっちゃん:

>男抱山の入口

えぇ!そうなんですか。

でも里山ってオーナーさんが居るのでしょうがないかもしれませんんね。
男抱山のように地図に名前の無い山は特に。

以前家内の実家の近くの山(篠井)で、斜面一帯が伐採されて遠目にも痛々しかった時がありましたが、オーナーさんとしては計画的?な事業として行っているのでしょう。一ハイカーが云々言うこともできませんが、やはり残念な気持ちは正直なところ。

冬場の男抱山はろまんちっく村駐車場出発になっちゃうのかなぁ。
今冬の、男抱山~半蔵山~鞍掛山、探検縦走までには作業が終わっていると良いのですが(^_^)

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