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古賀志山、早歩き

アーカイブ:宇都宮近郊の山達  日時: 2009年07月05日 21:26

-- 『GPSMAP60CSx US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 前回の赤薙山からもう2ヶ月ほど山を歩いていない。いい加減だぶついてきた腹周りとみるみる衰えてくる足腰が不安になってきたが、どうにも梅雨空のうっとおしさに今一つ腰が上がらない。

 昨晩は夜半にかなり強い雨が降っていたので、若干晴れ間が覗く今日の近場の山はさぞかしサウナ状態だろうという弱気もあった。軽くジョギングでもするくらいの気持ちで自宅を出る。

 近場で手軽な山は幾らでもあるが流石に冬場の薮歩きのような訳には行かないので、コースがしっかり整備された古賀志山の道標ルート、それも歩行時間最短の「階段コースを車道最高標高地点からのピストン」とする事にした。

 城山西小学校側から林道を登り、最高標高点から赤岩ダムに向けて下っていく辺りが通行止めになっているのでここへ車を置く。先客1台有り。

 脇にある登山口から、通称「階段コース」を目指して入山する。懐かしいかな。2年前の冬、歩き初めの頃に登ったルート。あの時は赤岩ダムから舗装道を延々と歩いてここまで上がってきて、登山道に入る前にかなり息があがっていたような思い出がある。道標によれば山頂まで700mらしい。下の方に手書きで30分とも書いてある。2年前にここを歩いた時はこの700mがとてつもなく遠い距離に感じられたものだ。

 昨晩の雨で枝や葉に水を満々と湛えた山道は少しむっとした感じがしたが、何よりも懐かしい気持ちで足元が軽い。

     
最高標高点に駐車    懐かしの階段コース登山口    出たな!階段!

 丸太で組まれた階段を少し登ると、直登コースと階段コースの分岐がある。前回は"岩場あり"という言葉で迷わず"階段"を選んだ。岩場なんか危なくて歩けないという気持ちもあったが、それ以上に"直登"という言葉に自信が無かった。

 この「直登コース」についてはその後ネットでハイカー諸氏の情報を得ていたので、今回は安心して進む事が出来た。

 実際に岩場といっても東稜の岩場や中尾根のダム側取り付きの岩場に比べれば、岩場と表現するのが適切かどうか迷う程度なのでまったく問題は無かった。もっとも、高齢者のビギナーの方には少し難しいかもしれないので"岩場有り"の道標は正しいだろう。

 身長を少し超えるか越えないか程度の岩を所々登っていく。角度は緩いしホールドも充分。岩はルートの途中に階段のように出てくるような感じなので、左右に落下する可能性が低いので危険はほとんど無い。この岩の多いコースは、高度を上げていくと所々ルート脇に岩のテラスがあり眺望が開けてなかなか気持ちが良い。

 ちなみに下右写真は、ルート軌跡図中に記入した「展望岩」から見た雨乞山方面である。いつも登っているコースと違って、南側からの景色なので新鮮な角度だ。

     
直登コースをチョイス    岩と言ってもこの程度    珍しい方角から雨乞山を望む

 上のほうに携帯電話の大きなアンテナ塔が見えると山頂はすぐそこである。冬場は沢山のハイカーでごった返す山頂も今はひっそりとしているが、たっぷりと緑を蓄えた木々の葉が代わりに賑わいを見せているように感じられた。

 山頂で一休みして御岳まで足を伸ばす。此処もまた冬場は雪の日光連山を眺めるハイカーで足の踏み場も無いほどだが、先客は小学生の息子とその父親一組だけ。

 真っ正面に今冬歩いた岩崎の峰々がよく見える。この間はあちら側から今立っている御岳や赤岩岳方面を見渡したっけ。そういえば岩崎から古賀志559へ向けて縦走を考えたことがあるが、こうして見ると地図で見た以上に559手前の辺りが険しそうだ。何よりも露出している岩が牙を剥いているあたりはちょっと自分の力量では難しいであろうと思う。

     
山頂はひそっりと    御岳より岩崎の峰々    559も青々としている

 下山は素直に階段コースを辿ったが、階段はどうも相性が悪い。僅かな距離なのに右膝に違和感有り。やはりこれは少しトレーニングしないと夏場の山を歩けないなと実感。

 自宅に戻ってシャワーを浴びても未だ正午前。たまにはこんな山歩きも良いものだ。

  
   おまけの坊主山

概略コースタイム
駐車地発(9:13)-古賀志山(9:52)-御岳(10:09)-坊主山(10:43)-駐車地着(10:45)

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コメント (5)

けむ:

まっちゃん こんばんは

古賀志山まで40分弱とはいいペースですね。
このところめっきり運動不足の私は、今どのくらいの時間で登れるやら・・・

今の時期は人が少なくてよさそうです。
私は今度登るとしたら、不動滝のほうから行ってみたいですね。

559の西尾根は平成19年10月頃、@宇都宮さんが烏が森の住人さんの画像掲示板にルート地図を投稿していました。たしか垂直の絶壁で退却されていたようですが、周辺にトラロープありの書き込みがありました。結構人は入っているのかもしれませんね。
チェック済みかとは存じますが、一応ご注進をば。


まっちゃん:

けむさん、こんばんは。
毎日蒸し暑い日が続いていますね。自分は夏はあまり性に合いません。
やっぱりすっきりカラリ、シャキーンと冷え込む真冬が好み。

とは言っても四季のある国にうまれた宿命なんですねぇ。


今回の登山口は山頂まで40分だとちょっと掛かりすぎかも。
けむさんなら30分ですよ。

不動滝コースは先日もちょっと考えたのですが、雨でぬかるんだ取り付きの急斜面が手強そうだったのでやめました。

559西は岩の少ない北西側からアプローチしようと思っているのですが、岩崎の408.8P手前の岩のようなパターンもあり得るから難しそうですね。いずれにせよ冬枯れ後だなぁ。

Non:

 こんばんは。週末、古賀志山でしたか。去年6月に赤岩山方面を歩きましたが、
登山道に雑草が覆い被さって、「メジャールートじゃなきゃ~」と思ったんですよね。
階段コースなら問題なさそうですが、直登コースも大丈夫でしたか?

 さて、ウチはなぜか、「梅雨=奥日光」という図式がありまして、高山を経由して
西ノ湖方面を歩いてきました。低公害バスまで使ったりして、楽をしながらも
しっかり歩いた気分も味わえて、結構好きなコースです(^^)

Non:

 追記です。メジャールートの部分、「“暑い時は”メジャールートじゃなきゃ~」です。
“暑い時は”がないと、意味が違っちゃいますよね、失礼しました(^^;)

まっちゃん:

Nonさんこんばんは。

久々にいい汗かいた・・・という程の内容では無いんですがやはり山は気持ち良いですね。

実は今回赤岩山方面にちょこっと向かったのですが、ご指摘の通り青々とした薮に道が狭まっていて撤退しました。冬場なら喜々としながら進むパターンですが、まず半袖っていう時点でアウト。虫除けスプレー持参で無かったのでジェル塗って歩いてましたが、薮をくぐって進む気力が出ませんでした。

梅雨の奥日光というのも趣がありそうですね。
高山はそのうちそのうちと思っているのですがなかなか実現しません。

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