先般、高速休日上限千円を体験すべく北関東道を西へ東へと二回に分けて軽自動車でドライブした。
家内と二人の行脚だから経済的には大した消費活動にはならなかったが、一個人として時流に合わせて"お得"な体験をさせて貰ったと思う。
さて折角ETC機の電源をシガーライターから取れるようにしたのだから、軽自動車と料金体系が同じバイクで是非使ってみたいと思うのが人の心であろう。電源確保はバイク本体の電源ハーネスから分岐させるのが一般的で、この手の作業の経験者には雑作も無いしらしい。だが自分にはちょっと敷居が高いように思えた。こういう事は得てしてコロンブスの卵と一緒で、類似体験の有無が大きく結果を左右するものである。
で、ネットで散見される乾電池で電源を取る方法を検討した。オークションでは加工した完成品が出品されていたりもする。こういう工作なら比較的得意である。単三乾電池を8本直列にする電池ホルダー(電子工作パーツ店で¥295)とシガーライターソケットのメス+α(ホームセンターで約¥1,000)を購入、それから百均でアルカリ電池8本(¥210)も忘れてはいけない。
工作とは言えないほどの僅かな手間と時間(数分)で一式完成する。テストも無事OKであとはタンクバックにコイツを乗せて、ゲート通過時だけ通電させればよろしいという塩梅である。
さて、決行は上限千円最終日の6月19日。梅雨の合間の晴れ間が期待できる予報である。前の晩までは長野方面を計画していたが、どうも西の方角は雲マークのみで太陽が拝めそうもない。梅雨前線の影響を受けにくい北の地方は軒並み晴れ予報である。という訳で、ぐるっと反時計周りで日本海を見るツーリングと相成った。とは言ってもひたすら高速を走りまくるので、ツーリングとしての面白みに欠けるのは判っている。これはチャレンジ的な要素を楽しむという行為である。
ぐるりと周回してきた感想はというと、高速を降りて走った柏崎周辺や、刈羽原発脇を通って寺泊に向かう海岸沿いの国道の心地よさは、高速の快適さを遥かに凌ぐものとして感じられた。ここで無理やり一日の記録を搾り出しても、自己満足にさえならないような気がする。今回は文章割愛で写真だけご覧いただくことにしよう。実際、走り始めて一時間あまり(郡山JCT手前まで)も経つと何の変化も無い道をひたすら行くのに飽きてしまう。あまりにも暇なので、何か頭の中に曲のメロディーが浮かんだりするとこれがエンドレスになるのに閉口。笑えたのは磐越道に入って磐梯山を見た時に、
(お囃子演奏)・・・(エンヤー)会津磐梯山は宝の(コリャ)山よ
これには流石に参った(笑)
自宅よりぐるっと一周、700kmちょい超えのロングロングツーリング。耐久レースの様相も呈し、首も肩もコリコリである。まぁこれはこれで面白かったかなと・・・
でも、次に日本海を訪れる時は気持ちの良いR352などを堪能しながらじっくりと巡ってみたいものである。
バイクはやはり、下道で現地を感じながら、時折クネ道なども織り交ぜて走るのが一番楽しいということを再確認した一日であった。
柏崎にて日本海へ到達 | 刈羽原発脇の快走路R352 |
観音岬より | 刈羽原発方面 |
昼食は道の駅越後出雲崎天領の里にて | 食い足りずにイカちまきを追加 |
越後川口PAから見る信濃川
コメント (2)
休日1000円満喫しましたですね。
お疲れ様でした。
ETCを電池で動かす発想にビックリ。
目からウロコでした。
そういやそうですよね。電源をどこから持ってくるだけの違いだけですもんね。
投稿者: けむ | 2011年06月21日 23:42
日時: 2011年06月21日 23:42
けむさん、こんばんは。
これだけの距離をぐるりと廻ってくるのは普通の料金体系では絶対無理なバブリーツーリングでした。
日本海側はまたゆっくり訪ねてみたいものです。
電池ETCはネット上に先人が居まして、自分も真似させていただいた次第です。
乾電池の残量が気になるところですが、ゲート通過時だけ通電なので電池の消耗量は極めて少ないかと。
投稿者: まっちゃん | 2011年06月22日 21:58
日時: 2011年06月22日 21:58