日の出の写真って難しい!
っていきなり現実的な問題で書き出してしまったが、実際日の出の感動を伝えるにはあまりにも撮影のテク不足。そしてちょっと付け加えさせて貰えば、機材が貧弱ということも。
何はともあれ懸案の2008年の初日の出、晴天無風という絶好のコンディションの中感動的に迎える事が出来た。
朝、5時半。約束していた場所でH君の車に拾って貰う。静寂に包まれた日光街道を北へと進む。6時に登山口でもう一人の同行者であるセローさんと待ち合わせだが、30分なんてとても掛からないだろうスムースさで車は走る。
案の定、10分ちょっとで登山口前の駐車地に着いてしまった。ところがなんともう駐車地には1台の先客有り。既に目前で登り始める別のグループもいた。こんな無名な山に初日の出を見に来る人はそうは居ないだろうと思っていたが、山頂から東側に開けたあの眺望を知る山好きならば「男抱山で御来光」という考えが思い浮かばない筈は無い。
程なくセローさんも到着。予定時間には少し早かったが、まだ漆黒の闇に包まれた夜道をヘッドライトを頼りに我々も登り始める。山頂はあまり広くないので少し早めに行って良いポジションを陣取らなければならないのだ。寒波が来ているということだっが案外寒さは堪えない。
墓の横の道を進む。実は先月のクリスマス後に一度"暗さ"の下見に来ていたのだが、今日は3人で歩いているので心強い。下見の時は、ふとライトを消してみると男抱山の闇に押しつぶされそうになる威圧感を感じたものだ。
東回り西回りの登山口分岐まで来ると何やら目新しい道標が立っている。
(男抱山、富士山間の鞍部にも新設されている)
この1年間男抱山を何度か歩いてきたが、訪れる人が増えてきたのだろうか。ぱっと見ると市や行政が設置した感じでも無いので有志の団体もしくは個人のお陰かもしれない。
いずれにせよありがたい話だ。
石の鳥居をくぐり、相変わらずの急登をフーフー息を荒げながら登っていく。ヘッドライト(LED)を使って登るのは初めてだったが案外明るくて歩きやすいものだ。念のためにLED懐中電灯も一緒に持って歩いたのだが、道を歩くにはまったく不自由が無い明るさだ。
私が1番手、後ろをセローさん、最後尾をH君。健脚なセローさんに迷惑にならないようにいつもより早めのピッチで登っていたら案の定途中で息が上がってしまった。無理をしてもしょうがないので我々二人はペースダウンして所々息を整えながら上がっていく。それにしてもいつも鍛えて居る人にはまったくもって敵わないものである。
ふと後ろを振り返ってみると遠く東の地平線が薄いオレンジ色に染まり始めている。山頂までもう一頑張りだ。
山頂の岩が見えてきた。直下の東側岩には無かった筈の真新しいトラロープが目にとまる。やはり最近整備をして貰ったようである。
先に到着しているセローさんの横に無事陣取ることが出来た。既に山頂に居た人、後から続々と登ってくる人。最終的にはあの狭い山頂が16~17人くらいの人達で埋め尽くされた。いやはや隠れた日の出スポットではあるが、こじんまりした規模での一体感とでも言おうか、有名なポイントで迎える御来光とは一味違った雰囲気がある。
日の出前の時間は一日のうちで一番気温が下がる瞬間でもあるのだが、あまり寒さを感じなかった。実際さほど気温が低くなかったのか、それともこの後迎える御来光への期待が熱かったのかは自分自身でも知る由が無い。
東側のオレンジ色が益々鮮やかになってきた。ふと北東側を見ると雲がピンク色に染まっている。何と言って表現したら良いのだろう。本当に微妙な色合いのピンク色だ。
腕時計が6時51分を刻む頃、チラっと光のかけらが地平線の影から飛び出してきた。息を飲むような艶やかな、そしてエネルギーに満ちた御来光!
みるみるうちに周囲がオレンジ色の空気で満たされていく。山頂に集う人にも、そして西にそっとひかえていた古賀志山にも。
西側の手前に大きく見える多気山と先日も歩いた雲雀鳥屋、その雲雀鳥屋山頂のすぐ左手にはやはり雪をほのかにピンクに染めた富士山がそびえている。
ピンクに染まる北東域 | オレンジ色の山頂 | 赤く染まる古賀志山 |
辺りが充分に明るくなった頃、まるで呪文がとけたように一人また一人と山頂を後にしていく。我々も西峰の男抱富士山を経由して下山することにした。
山頂から西側の岩を降りて山陰に入ると途端にピリリとした冷気が顔を刺す。実は相当に気温が低かったようである。もう山道も充分に明るい。
鞍部からまた急な登り返しをして西峰に着くと、すっかりオレンジ色の空気は朝の清々しい透明な色へ変わろうとしていた。東ルートの岩峰からは古賀志山や田口の集落が新年の朝日に光り輝いている。そんな中、我々一行は清々しい気持ちで下山の途についたのであった。
雲雀鳥屋の向こうに富士山 | 文字も鮮やか 新設の道標 |
コメント (8)
明けましておめでとうございます。
昨年は中々ツーリングにご一緒出来なかったですが
今年も変わらずヨロシクお願い致します。
投稿者: スミタチ | 2008年01月01日 21:24
日時: 2008年01月01日 21:24
おはようございます!
明けましておめでとうございますm(__)m
今年も宜しくお願い致します。
男抱山へ御来光見にですか!
報告楽しみにしています(^_-)ネッ
投稿者: プー吉 | 2008年01月02日 05:08
日時: 2008年01月02日 05:08
スミタチさん、プー吉さん。明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
>スミタチさん
去年も目標だったオフ車導入。果たせまんでしたが、今年も目標に掲げてチャレンジします。激しい道は技術が伴わないと無理だと思いますが、林道をちょこっと奥まで入れれば私の場合は充分満足出来ると思います。
>プー吉さん
御来光綺麗でした。
来年もどこかに登ってみようと思っています。
今年はバイクや登山で機会があったらご一緒したいですネ。
投稿者: まっちゃん | 2008年01月03日 00:00
日時: 2008年01月03日 00:00
こんばんは!
\(^o^)/素晴らしい御来光!
ブログみながら手を合わせたくなりまね~。
皆さん寒そうですが、この太陽をみて寒さも吹っ飛んでしまったんじゃないでしょうか(^^)
今年も登山・バイクと趣味を大切にすごしましょう(^_-)ネッ
>プー吉さん
御来光綺麗でした。
来年もどこかに登ってみようと思っています。
今年はバイクや登山で機会があったらご一緒したいですネ。
是非是非、お願いしますm(__)m
楽しみにしています(^_-)
投稿者: プー吉 | 2008年01月03日 17:51
日時: 2008年01月03日 17:51
こんばんは まっちゃん。
写真良く撮れてますね。私のカメラで撮った富士山は
富士山が確認できません?残念です。
また 機会を作ってご一緒してください。
年の初めにとても楽しい山行でした。H君によろしく。
投稿者: せろー | 2008年01月03日 17:51
日時: 2008年01月03日 17:51
>プー吉さん
そうですね。ホント日が昇る瞬間は寒さも何もかも忘れて見入ることができました。
>せろーさん
お疲れさまでした。
しかし流石は鉄人せろーさん。私はH君ともども登り始めてすぐのあの急登にハーハーゼーゼーでしたが、せろーさんは何事も無いように涼やかに登っていきましたよね。鍛え方の差がありありと見えました。
足腰はともかく、呼吸が一番始めに乱れてしまうのはやはりスポーツ的な呼吸法が身に付いていない証のようです。
何はともあれ、あまり長いコースで無ければ是非またお供させてください。
自分の今年の目標はオフ車でアプローチして登山ですね。
まずはオフ車GET作戦を練らなければ(笑)
投稿者: まっちゃん | 2008年01月03日 20:31
日時: 2008年01月03日 20:31
あけましておめでとうございます。
昨年中はお世話になりました。
いや~、見事な初日の出ですね!
PCの画面からですが、私もパワーを頂きました。
ありがたや、ありがたや。
昨年はご一緒できませんでしたが、今年は是非とも
山に行きたいですねっ!
今年もよろしくお願い致します。
投稿者: なお | 2008年01月05日 22:31
日時: 2008年01月05日 22:31
なおさん、こんばんは。
今年もよろしくお願いします。
今年の私の目標は「基礎体力アップ!」
・・・といっても激しいトレーニングは続きそうも無いし・・・
取りあえずコツコツやる事から始めるしか無いかな、
実はこれが一番難しかったりです。
投稿者: まっちゃん | 2008年01月05日 22:56
日時: 2008年01月05日 22:56